PIECE4LINE

PIECE4LINEのライブを観に行く。新潟ではかなり有名なバンドというか、ボーカルのサカイダユーキ氏がとても、とても有名な人なのだ。カナデフウビの翔は彼の事を『マジにあの人には勝てる気がしない、天才っていうのはああいう人の事』と言ってる。

元々、あきばこというストリートミュージシャンで、そっからノーアクセルっていうバンドになった、この近辺は私も新潟のロックバンドをよく追っかけてたから、ライブもよく見た。特にバリアフリーというバンドはこの時、絶対にメジャーで出せば売れると思ってたし、んで、正直言って、この時の彼の楽曲にはまったく魅力を感じてなかった。まぁ普通に良い曲という程度。やがて新潟のロックシーンもつまらなくなり、私もライブに行く回数が激減した。そんな中でサカイダ氏がバンドをまた組んだという噂を聞いたのだ。んで、そのピース4ラインというバンドの曲を聴いたんだけど、これが…

マジに鳥肌もんというか、しびれた

このジャンプアップはなんなの?というくらい、音も楽曲のセンスもずば抜けてる。音楽、そして人というものは常に進化しているんだと思わされた、ミクシィに居る事を知り、コンタクトをとり、そして今日のライブとなるわけ。

んで、ジャンクボックスミニを目指したんだけど、なんと私がライブハウスに行かない間に

ジャンクボックスミニがつぶれてた!

まじで焦った、急いでいろんな人に電話するが、こういう時に限って誰も出ない!とりあえず1人がかけてきてくれて、ウィズビルの近くという情報をゲット、ここ駅南なんですけど!いそげ〜!!!!20分かけて到着、あ、チャリだったんで、

いやぁけっこう分かりやすい看板出てたね。前座のバンドを観る、なかなか音がよろしい、Aネーションの前座もやったんだって、新潟も熱いじゃん。いよいよピースフォーラインを見る。

PIECE4LINE

 
いいバンド名だと思う、この4人でこれからもやっていくんだという決意の様なものがバンド名から伝わり、4人でやってる事の意味がひしひしと音から伝わってきた、そんなライブであった。結成して初のワンマンという事で、本人達はそうとう気合いが入っていたと思う、そんな気合いと、いい音をぶつけてやるというバンドとしての衝動が見事に共存していて、見ていて圧巻だった。初めてしっかり聞いたが、the pillowsバンドアパートもPICK2HANDも感じれる音。なんだけども、それらの猿真似ではなく、ちゃんと昇華して自分のものにしていたところが素晴らしい。それぞれの楽曲の振り幅の広さにも驚かされたが、演奏力の高さ、音に対するこだわりも十分に感じられたライブであった。

私のお気に入りである『COLORS』は何度聞いてもすごい。まさに1曲目にふさわしいと思っていたが、本当に1曲目に持ってくるとは思わなかった。サビメロだけなら、The Pillowsの『LITTLE BUSTERS』に匹敵するポップチューンである。

今回のライブで一番圧巻だったのは『ブランコ』という楽曲だ、すごい曲だ、完成度がずば抜けてる。例えるならBUMPの『天体観測』グレイプバインの『スロウ』スピッツの『ロビンソン』という感じ、売れてるバンドの中でも一際完成度が高い楽曲、突然変異のように、魔法がかけられているかのように、キラキラしている楽曲というのがあるが、この『ブランコ』がそういう感じであった、1発目の音からがつんとやられた、イントロのオクターブも鋭く、サビメロもめちゃくちゃキャッチー、叙情的に歌うボーカルスタイルにも参った、シャウトする場所をしっかりと弁えてきてまったく嫌らしくない。歌詞の世界観もこの曲だけかなり練り込まれた感じがある、1つ1つの言葉からいろいろ連想させる事が出来る歌詞で、『彼女 病と戦ってんだ』というフレーズはなかなか出るものじゃなく、鳥肌が立ちまくる、この曲にはホントに痺れた。実際この曲が出来た時は相当な満足感があったに違いない、と、勝手に推測してしまう(笑)

全体的に泣きメロが多かったので、こういう破壊力のあるメロを作って洗練させて行って欲しい、演奏もうまいし、音もかなりいいのだから、後は大衆を惹き付けるメロだけだ、『COLORS』『ブランコ』が作れるのだから、このまま行けば大丈夫だろう、いいバンドだ。

『ブランコ』が入ったCDを買った。

帰って『ブランコ』を聞くのだが、コンポに入れるとこの『ブランコ』のトラックだけ飛ぶ!なんで!?パソコンで聞いたら問題無かった、いよいよ、オレのコンポも寿命かな。