何をもってして正義の味方なのか?

正義のミカタ―I’m a loser

正義のミカタ―I’m a loser

本多孝好の『正義のミカタ』を読んだ。最初はすごく好きな展開で、おっと思ったが、後半に行くにつれ、だんだんとテンションが下がって行き、ラストの展開には怒りすら覚えた。なんだこれ!?無理矢理もいいところじゃねぇかよ!何全部放ったらかして逃げてんの?そもそも主人公の行動が気に喰わない。んで、その取り巻きも気に喰わない。大した人物描写もしてないし、もっとマンガみたいにスピードに乗ってくれよ。いじめられっこだった青年が大学で『正義の味方研究部』に入るっていう設定はすごくいいのにさ、なんか、途中からすっげぇグダグダになったがな!これはハッキリ言って中学生向きの小説だ。文体は瑞々しくて、スピード感もあって、難しい言葉を使ってなくて、人間の嫌な部分もむき出しにしてていいんだけど、最後が嫌!っていうか、何をもってして正義かなんて、そんなの人によって概念が違うんだから分かる訳無いじゃん。でも、自分なりに答えを考えて出さなきゃいけないんじゃないの?作家ならさぁ。もう、最後がかなり頭来た!ムカムカしたぞ!このやろー!これ、どうやって書評書けってんだよ!