Oasisの『The Hindu Times』が好き

ちょっと洋楽を聞き込もうと思って、久しぶりに押し入れからいろいろCDを引っぱりだして、iTunesにぶち込んだ。抑えに抑えて、3500曲、12GB!早いところ外付けのHDD買わないと!今度東京行ったらメイドの街に連れてってください。Mac用の外付けHDD買いますから、新潟にはないんですものー!んで、レニー・クラヴィッツ、リンプ・ピズキッド、クラッシュ、クイーン、アヴリル・ラヴィーンなどを改めて聞く。

んで、洋楽のホントにお気に入りリストを作ってたら、Oasisの『The Hindu Times』が異様に良い曲だと言う事に気づく。元々、Oasisの中でも10曲に入れていいくらい好きだったが、この度、ベスト3になりました。

Oasisって初期以降の評価が恐ろしく低い。というか、1,2枚目が良過ぎるのだろう。個人的には『Be Here Now』までだったりするが…確かに『Standing On The Shoulder Of Giants』から捨て曲の量も多くなってるし、『Heathen Chemistry 』と『Don't Believe The Truth』に至っては知ってる曲の方が少ない!

だが!やっぱりOasisのシングル曲はどれも外れが無い!それだけは言える。

『The Hindu Times』は私、発売日にシングル買いました。やっぱりOasis大好きだったし、10周年の記念イベントで披露されて、すごく評判がいいというのだけ知ってたんで、どんな感じだろうと思って買って、店先で空けて、すぐにCDプレイヤーに入れて、聞きながら帰ったんですけど…

最初聞いた時はぜんぜん良いと思わなかったんですねぇ。

サビがどこか分からなかったし、パッとしなかったし、アルバムの曲っぽくてガッカリしたんですけど、でも聞き込むうちに『ん?』と思えて来て、ニュースステーションにゲストで出て、これ演奏したんですよね、それで、歌詞とかも出て来て、それを読んだら、やっぱり10周年を意識してるのかなぁとか思って、んで、自分の中ですごい曲になって、カラオケで何げに歌ったら気持ちよくてね、今はベスト3に入るという(笑)

Oasisってビートルズを目指してて、『Standing On The Shoulder Of Giants』でサイケっぽくなるでしょ?さすがに『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』みたいにカラフルな感じじゃなかったけど、『Go Let It Out!』とか『Who Feels Love?』なんてもろにその影響が見える。まぁ、嫌いじゃないけど、それがちょっと嫌で、パーカッションとかメロトロンとか露骨に使ってるのがね、鼻についたというか。それを越えて、どういうシングルを出すのか興味があったけども、『The Hindu Times』というタイトルからして、インドっぽいのかと思った。だからジョージ・ハリスンのようにシタールを使ったようなサイケな曲になると思ったんだね。

ところが、『The Hindu Times』はギターリフこそインド風味だが、曲そのものは強烈なロックンロールで、確かにサビがどこか分からないが、どのパートのメロも覚えやすく、結果、口ずさんでしまうくらいの完成度。『ロックンロールとソウルがオレを動かしている』という歌詞は『Rock 'n' Roll Star』を連想させるし、やっぱりなんだかんだ言っても、すごい歌だったんだよね。

『The Hindu Times』はベスト盤に入らなかったらしい。Oasisはシングルもアルバムもほとんど持ってるからベストを買わなかったけど、そうか、残念だ。

とにかく私はOasisが好きだ。特に『(What's The Story) Morning Glory?』を初めて聴いた時は本気でビビった。出たのは小学校とか、そのへんだったんだけど、ちゃんと聴いたのは多分中1とか中2くらいだと思う。私の友達がカラオケで『Whatever』を歌って、なんだこのすげぇ曲は!と思って、それで聴き始めたのかな?

それまで洋楽ってビートルズしか受け付けなかったけど、ビートルズの次に聴けたのはOasisだった。んで、『Be Here Now』を買ったんだけど、これにすごくガッカリしてしまって、まったく聴かなかったんだけど、ヒラシタが洋楽にハマり始めた時に『Be Here Now』が良いと言ってて、そんで聞き直したら、がっつしハマった。

『Definitely Maybe』もちょっと時間差があって、バイトをし始めてからバイト代のほとんどをCDにつぎ込むようになり、その時に買ったのかな。このアルバムもかなり聞き込みましたねぇ、今は聴きすぎてちょっと飽きてるけど、ラストの『Married With Children』は必至で耳コピした。テンション系のコードも含め。

そこからはほぼリアルタイムで聴いてて、やっぱり『Don't Believe The Truth』も発売日に買った。まぁこれは『Lyla』がいいよね、うん、あと『The Importance Of Being Idle』がすごくいい。

コード進行も開放弦とか、普通のコードブックに載ってない物ばかりだから、CDと同じ音を出すために、いろいろ試したなぁ、懐かしい。バンドスコアを見ろと言う話だが(笑)

Oasisって実は評論家にボロカスにけなされてて、松村雄策も確か「『モーニング・グローリー』はそこまでいいアルバムだと思わなかった」と、どっかに書いてた。「でも『Be Here Now』は『サージェント・ペパー』と『ホワイトアルバム』のようだ」と書いてたから、まさか売れると思ってなかったんだろう。確かアジカンやGOINGもそんな節があったな。ビートルズコピーバンドだと言う人も居たらしいが、ちょっと音楽に詳しい人ほどOasisを嫌い、そして、その事で他の音楽ファンとは違うぜというスタンスをとるバカも居るが(好き嫌いで語るのとは違うスタンスという意味で)

誰がなんと言おうとOasisは現時点で最強のロックンロールバンドの1つである。心のベスト10番外編として、今好きなOasisの曲を挙げてみる。みんなも久しぶりにOasisを聴いてみてはどうだろうか?なお、『The Hindu Times』はミクシィにもレビューを書き、このブログにも書いたので除外。

1.『Married With Children』
Oasisの中で最も好きな曲と言っていいかもしれない。ノエルのソングライティングはホントに神レベルだが、それが最も純粋な形で現れた曲なのではないだろうか?マジでコード進行がすごすぎる。

2.『Cum On Feel The Noize』
Sladeのカバー曲で、カバー曲が多いOasisの中でもこれは完全にオリジナルを越えてると思われる1曲。Sladeというバンド自体はまったく知らないが、アルビの試合を見に行ったとき、オリジナルとOasisのヴァージョンが両方かかってて、印象深かった。『Don't Look Back in Anger』のカップリングとして収録。DVDに収録されてるライブヴァージョンがバリヤバ。

3.『D'You Know What I Mean?』
『(What's The Story) Morning Glory?』を出した後のシングルとしてかなり話題になったが、アルバム自体の評価はかなり賛否両論だった。正直この曲は完成度としては低いのかもしれないけど、個人的にはかなり好きな曲。7分40秒という長さだが、随所に小技が聴いてて、まったく飽きない。出だしの逆回転のテープや飛行機の音、歌詞も含め、ビートルズもかなり意識している。絶対に麻薬やりながら作ったなと思ったが、後のインタビューで『この時はアルコールとドラッグを死ぬほどやってたな』と語ってた(笑)アルバムの流れとして、この曲から『My Big Mouth』のリフが鳴るとゾクゾクする。

4.『Little By Little』
『Heathen Chemistry』収録。後にシングルカットされた名曲。『Be Here Now』以降のアルバムを聞くと、物足りない印象があるOasisだが、こういう曲が入ってるとホッとする。ノエル節炸裂の名バラード。『Don't Look Back in Anger』や『Don't Go Away』と肩を並べるレベルではないかと。

5.『She's Electric』
『(What's The Story) Morning Glory?』収録。アルバムの中でも小品扱いだろうが、正直、かなりの名曲だと思う。ビートルズをかなり意識しているが、The Pillowsもここからかなりのバリエーションで曲を作ってる。コード進行が『Married With Children』とモロかぶり(笑)カラオケでもよく歌う曲である。