10時『ローグ・アサシン』鑑賞。待望のジェット・リー最新作。さらに今回は『トランスポーター』のジェイソン・ステイサム、『DOA』のデヴォン・青木、ケイン・コスギの豪華布陣。かなり期待して観始めたが…
うーん…オレは微妙。なんて言えばいいんだろう。
味噌らーめんが食べたくて店に入ったら、しょうゆらーめんが出て来てしまって、それを食べざる得ない感じ?というか、コーラを飲もうと思って、飲んだら、コーヒーだったみたいな?
私はジェット・リーのDVDを20本以上持ってるくらい、ジェット・リーが好きなのね、さらに持ってないヤツもビデオで観たりしてるし、マニアとまではいかないけど、人並みに好きなのよ、んで、ジェット・リーの何が好きってカンフーでしょ、あの神業が好きなわけで、普通に演技するとかはどうでもいい。
『ローグアサシン』はジェット・リーとジェイソン・ステイサムとデヴォン・青木が出なくてもぜんぜん成立する映画。
この3人カンフー映画に出とるでしょう?ジェットリーは言わずもがなだし、ジェイソン・ステイサムは『トランスポーター』で『天地争覇』のアクションをそのまま再現してたし、デヴォン・青木も『DOA』でバリバリやってた。しかも3人ともコーリー・ユエンと絡んでる。
だから想像するものと言ったら『トランスポーター』とか『ヒットマン』とかあの路線だよね。ジョエル・シルバーの『ブラック・ダイヤモンド』とか『ロミオ・マスト・ダイ』とかああいう感じ。
だからさ、このキャストを決めた時に、監督をコーリー・ユエンにして、そういう路線で行くべきだったんだな。
ハッキリ言ってこの3人が出る意味ないもん
伝説の殺し屋ローグに相棒を殺されたFBI捜査官が、その復讐心からローグを追い続け、ヤクザの抗争に巻き込まれて行くという話で、意外とプロットが入り組んでるんだよ、
殺し屋ローグがジェット・リーなのは予告編ですぐ分かるじゃん、この映画のメインプロットは、ジェット・リー扮するローグが一体何の目的で殺しを続けてるか?なわけで、
ある種、○○サスペンスとでも言うべきなんかなぁ、ハチャメチャなカンフー映画ではないわけよ、んで、その目的がまったく観てて分からんわけ、その一点だけで映画を引っ張るんだから、観れてしまうよね。
でも、その方向性がものの見事にスベッてるというか、やばいくらいにおもしろくないわけ、カンフー映画じゃないならば、そっちの方向でおもしろくしてくれなければ意味ないよね、
まぁ極論、カンフー映画を期待したら、ただのサスペンス映画でそのサスペンスもそこまで出来が良くないっつー映画でしたわ、すっげぇ観て損した!って感じにはならないけど、暇つぶしにはいいだろレベルかな。せっかくのアクションは短いカット割り&妙なアップで台無し、ケイン・コスギもまったく出番なし、デヴォン・青木も最終的に木の箱を開けるだけというわけのわからない役回り、
日本のヤクザがかなりストーリーに絡むんだけど、それがすごくステレオタイプというか、『キル・ビル』はギャグになってたし『ラストサムライ』はよく勉強してたけど、これは全然だめだね、監督はかなりやっつけだったんじゃないかしら、カンフーもダメ、役者の使い方もダメ、アクションの撮り方もダメ、日本の描写もダメ、カタコトの日本語シーンにはかなり爆笑したけど、それ以外もなぁ…
よかった点を挙げよう、まずハリウッド映画にしては珍しく、血しぶきが飛ぶ(量は少ないけど)さらに珍しく、首チョンパもある(見えにくいけど) そして、そして、カーアクションがあり(道路走ってるだけだけど)とどめにおっぱいも出る(ホントに一瞬だけど)
まぁ、そんな映画かな、ジョエル・シルバーかリュック・ベッソン製作で、監督はコーリー・ユエンにすべきだったな。それだったら、絶対におもしろくなってたに決まってるよ、このメンバーだもん、もったいなさすぎ。ジェット・リー大好き!って人以外ならそこそこの評価になるんじゃないだろうか、それでもつまんないに近い映画だけどな(笑)