ステルスの窓ガラスってあんな簡単に割れます?

2時に寝て、無理矢理9時に起きまして(というか、7時間って普通か、それでも無理矢理起きてる感じがいやねぇ)いよいよ、この冬話題の『ミッドナイトイーグル』鑑賞。なんか神戸でチャリティー試写会やったらしいです。それも新潟のみなさんに向けてだそうですよ、一応ロケで新潟に来たらしく、それで被災者の方へっていう風になってますけど、

じゃあなんで新潟でやらないんでしょう??神戸って。確かに同じ被災地で頑張ってる感があるかもしれないけど、せめて、被災者の方々を招待して、それで出演してる人達が直接メッセージくれてもいいでしょう。なんか嫌な事情が見え隠れするんだよなぁ。しかも主題歌はBankBandの『ハルマツイブキ』でしょ。これだって新潟の中越地震のチャリティーソングなんだから。そういう新潟にまつわる事が多いんだから、新潟でやるべきだったんだよ。被災地から近い方がいいじゃん。

まぁ、そんな事はさておき、映画の方はと言うと、

ツッコミどころ満載だが、2時間10分はあっという間な作品。結構スピード感もあるし、始まってわりとすぐに物語は動き出すし、登場人物の関係もかなり簡潔に分かりやすくまとめてあるし、カメラも映像も上質で、金のかけかたをちゃんと分かってる絵になってる。ぶっちゃけCGもたくさん使ってるんだろうが、どこでどう使ってるのか分からなかったし、どこまでが本物でどこまでがセットかというのも分からなかった。それは映像に力があって、見せ方を分かっている証拠でもある。

なんだけども、ツッコミどころも満載だ。原作があるらしくて、それを読んでないからなんとも言えないんだけど、すごく都合が良いように進むシーンばっかりで、全部メモればよかったと後悔したくらいネタになりそうだった。


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ステルスが墜落して、それが山に落ちて、その中に核が積んであって、それを何処かの国の(多分北朝鮮)特殊工作員が爆破しようとするのを止めるというお話。まず、ステルスってそんなに簡単に墜落するもんなん?ステルスに墜落させるほどの爆弾を工作員が付けて、んで、その中の核をさらに爆破するってすごいリスクが高いというか、無茶苦茶じゃないか?それだったらステルスに爆弾を付けて墜落させるまでの番外編も観たいわ。爆破とかリモコンでしたんすかねぇ、山の頂上かなんかに到達したら爆破するって目視してたんすかねぇ、だってステルスってレーダーに映らないんでしょ?だったら、どうやってちょうど良く爆破させたんでしょうか。その前に国籍不明の工作員があれだけ日本に居る事も怖いし、最後ステルスの窓ガラスを貫通して、工作員を撃ち殺すシーンがあるが、ステルスって防弾ガラスじゃないんですね、それにビックリしました。まぁ、空の上に居るから関係無いやって事かもしれませんが、私はあのシーン衝撃的でしたねぇ。


ネタバレつっこみ終わり

それだけじゃない。金子さやか演じる何処の国の人か分からない女の人に竹内結子が日本語で話しかけたり(話さないならばせめて英語で話しかけてみるとかしてほしい『恋する惑星』の金城武のように)玉木宏の放つセリフが全部日常で言わないような言葉だったり、なんで竹内結子がフライデーみたいなところで働いてるのか分からなかったり、竹内結子金子さやかの2人がやりとりしてるのに、何故か最後に心を通わせたのは竹内結子の仕事のパートナーだったり、まだまだ他にもたくさんあったはずだが、ありすぎて忘れたくらいだった。

大沢たかおってなんでこんなに人気あるんだろう。結構映画出てますよね。いや、なんかちゃんとした監督の映画には出てない印象があるけど、コンスタントにやってる。別にそこまで魅力的な役者さんでもないんだけどなぁ。

竹内結子はやはりうまいというか、存在がいいね。明らかに週刊誌で働いてるような役ではないけれど、一応『ホワイトアウト』と同じくくりでもいいのかな?作品としてはね。まぁヒマならば観てみて下さいという感じ。でも、『恋空』だとか『どろろ』に金使うなら、こういうまっとうな大作に金使った方がね、日本映画の活性化にもなるし、いいと思いますよ。それにしても主題歌はあわないな。あと小林武史の音楽はやっぱりこういう映画向きじゃないと思う。いや、プロだから作れるんだろうけど、やっぱり『リリイ・シュシュのすべて』とか『スワロウテイル』とかがいいなぁ。