L change the WorLd

9時45分に『L change the WorLd』をようやく鑑賞。

松山ケンイチはとにかくよかった

そもそも『デスノート』を読み込んでいたファンにとって、松山ケンイチがLをやるというのは、ちょっと違うんじゃないの?っていう気持ちがあったと思うが、予想を遥かに越える入り込みで、完全にLになってたのが松山ケンイチだった。

今回の『L change the WorLd』もそう。松山ケンイチのLを観るという意味では、松山ケンイチの魅力が十二分に詰まってる。そりゃそうだろう。『デスノート』のLが魅力的だったから、今回のスピンオフが生まれたわけだから。『椿三十郎』とか『NANA』とかとは違うのにも驚かされるが、まぁそれがプロの俳優だわな。

L change the WorLd』はまず冒頭がすげぇ。

いきなりタイの奥地の村が出て来て、その村にすげぇ威力のウイルスがバラまかれて、子供からお年寄りまで発症して、全員死ぬだから冒頭から皮膚がブクブク膨れて、血を吹き出してる死体がゴロゴロ出て来ていきなり終末感のあるような映画である事がわかる(その前にいきなりL死ぬ運命にあるし)

んでもって、そのウイルスだらけ、死体だらけの村を、

ナパームのようなもので焼き尽くす!


うおー!すげー!!!ここはテンション上がるぅー!!!!

もちろんスピルバーグほど残忍ではないけど、それでも邦画でいきなりこんな映像を見せられるとは思わなかった。

そこから映画はあり得ない事が連発されるんだけどね。あんであの女の子をかくまっておいて、その後は野放しにするのか?とか、工藤由貴に突入された時点で何故すぐに逃げないのか?とか、ナンチャンはなんでいきなりあんなところにいたのか?とか、とにかく言い出したらキリがない。まぁ、それでもLを観るという意味では不服は無い……と思うよ。後半なんて『名探偵コナン』のような展開になっていくし(笑)

ラストの方で「いつまでも人間は戦争と環境破壊を繰り返してるから、全員死ねばいい」っていうけど、いやぁ、あれはその通りだと思ったね。Lが止めた理由がよく分からんかったもん(笑)実際、そういう映画をスピルバーグメル・ギブソンは撮ってるけどね。だからどっちかに監督させればいいんじゃないかと思ったが。

そもそも世界的な影の探偵が世界に飛び出していくという意味でも、今回の『L change the WorLd』というタイトルはあってる気もする。正直、Lの魅力を完全に引き出してるとは思えないが(頭脳を使ってるシーンあったか?)別なアプローチで別なLの側面を見せてくれたという意味ではまぁいいんではないだろうか。でも本編の『デスノート』の方が明らかに作品のレベルとしては上だし、やっぱり金かかってるところとかかってないところの落差が激しいかな。まぁ、退屈させるようなシーンはそんなになかったけども、ツッコミどころも激しく多いし(笑)これはビデオレンタルで充分。映画館で観るべき映画は山ほどあるけど。

それにしてもナンチャンヘタすぎだろ。いつ噛むかと思ってハラハラしながら観たぞ。あと、川井憲次の音楽はやっぱり外れないなぁと思うのでありました。あういぇ。