幻の湖

幻の湖 [DVD]

幻の湖 [DVD]

7時に起きて『幻の湖』鑑賞。愛犬と湖のまわりを走ることが生きがいのソープ嬢が主人公。その愛犬が殺され、主人公は犯人に復讐を誓う。それと平行して様々な要素が絡み合いミステリーからラブストーリー。時空を超えた想い、そして宇宙へ…

ぶっちゃけ最初の二時間はかなり普通の復讐劇。にしても、途中でずっこけそうになるシーンが二カ所くらいあるが(笑)

まず、映像がものすごくキレイだ。四季を丁寧に撮っているし、一枚の画にこだわりぬいてるのもさすがと言ったところ。何気ないシーンにも監督の気合いがうかがえる。

愛犬が殺されたのに犯人に重い罰を与えられないとか、意外と社会派な部分も持ち合わせており、その辺はさすが『砂の器』の脚本家だなとも思う。ちゃんと犯人に迫っていくところは段階を踏んで、ひとつひとつを丁寧に描いていく。

二時間はそんな感じでよくあるミステリーっちゃミステリーなんだけど、それを越えると映画はどんどん崩壊していき、時空を超え、最終的には宇宙へ行き、頭の中がクラッシュした瞬間に映画はブツっと終わる。

さて、まず『幻の湖』がカルトになった由縁はおそらく執拗に描かれるジョギングシーンだ。

さすがにしつこい!

しかもそのジョギングに主人公たちの心情がかぶさって、妙な笑いと妙な緊張感を生む。

そしていきなりドーンと時空が飛び………

これを観て思い出したのは今敏の『千年女優』である。ひとりの女性の想いが、形を変え時空を越えていくというのはそのまんまである。時代劇になったり、SFになったりするのも一緒だ

なので『千年女優』に感動したスピルバーグはちゃんと『幻の湖』も観なきゃダメだよ!!

おまけ『幻の湖』4分間ダイジェスト↓

これ作った人ちょーすげー!あういぇ。