『イキガミ』を観ようかどうしようか迷ってます。

イキガミ』という映画が公開される。内容の事はまったく知らないが予告編から想像するに、

バトル・ロワイアル』とか『リアル鬼ごっこ』のような、不条理な法律によって、若者が死ぬとか、そんな感じのお話のようにお見受けする。

私は、こういう物語があまり好きではないので、観に行こうかどうしようか迷っているのだが、原作のマンガは売れているらしいので、恐らく観るだろう、いや、確か、『イキガミ』ってすごい長かった気がする。やっぱり辞めようかなぁ。どうしようかなぁ。

なんかね、国家という名のおっさんが、若者に対して死を強要するってすごい怖いですよ。私にとってはホラー映画ですって、怖い、とにかく怖い。なんつったってこの国というか、世界のほとんどがおっさんで動いてるわけだ。しかもおっさんなんてたいがいの人が自分勝手で、傲慢で無茶苦茶(というか、今までのバイト先でもそんなヤツしかいないし)そんな体制側にいる人間が、もう若者うっとうしいから死ね!ってありそうで怖いんだよ。ありそうっていうか、実際あるよ、死ね!ではないけど、こういう構造って世の中が全部そうだよ。世の中の不条理な事のメタファーなんだよ。さすがに死ね!っていう法律なんて絶対に出来ないけど、それでも理不尽な法律とか、そういうのっていっぱいあるじゃん。その前に人間自体が不完全な生き物なのに、その不完全な生き物が集まって決まり事作ったって全部不完全なんだもん。普通に生活してるけど、警察とかが、「お前キョロキョロしながらチャリ乗ってたから職務質問ね!」とか、普通に不条理な事がまかり通ってるんだって!この世の中ってのは!『それでもボクはやってない』とかもそうじゃん。怖いじゃん。あれと同じ事なんだよ。

まぁ、でも、裏を返すとこの手の映画は最終的に大人に立ち向かっていくパターンが多いから、実は若者死ねっていう映画ではなくて、単に立ち上がれよ!っていうメッセージになってたりするんだけどね。

バトル・ロワイアル』だって、人殺しを強要されても避けてきた主人公が最終的に殺すのは大人だったりするわけだし。いや、別に大人を憎めっていうのじゃないから、あくまでメタファーだからさ。上の世代を乗り越えなきゃいけない時がくるわけでしょ。いずれ。それは何にでも当てはまる。そういう親殺し的な発想の話ってのはさ。

とりあえず、体制に反逆してる映画というのは観たいので、ある意味で楽しみだと思うのであった。『イキガミ』観た人居ますかねぇ。おもしろいんですかねぇ。あういぇ。