007/カジノ・ロワイヤル

昼までがっつし寝てしまった。月に1回はこういう事がある。

早いところ『おくりびと』だとか、最近始まった映画を観なければならないのに。しかし、本も音楽もそうだが、もっともっと今の内に吸収しておきたいなぁ。NHKのTVでやってたけど、アイデアって今までの経験と吸収した知識を組み合わせる事で出るって言ってたよ。経験が少ない分、他の事で補わなくちゃ。ダラダラ過ごすのはもったいないんだよなぁ。

12時頃から『007/カジノ・ロワイヤル』鑑賞。007が出来るまでのお話。というか原作の第一作目の映画化。『バットマン・ビギンズ』みたいなもんっすね。

これが無茶苦茶おもしれー!!!

やばい!最高!よく出来た香港アクションを観てるようなカタルシスに、ハリウッド製のスケールのでかさを組み合わせたような超極上の娯楽作。っつーか、これ『007』の中でも最高峰だろ?いや、最高傑作と言ってもいいかもしれん。

といいつつ、全部観てないが、私の中で昔の方がよかったぁというのは大嫌いなのでね。昔の方がよかったぁ!ってそういうヤツに限って最近の映画ほとんど観てなかったりするからさ。音楽だって、今のロックの方が格段に進化してるもん。機材しかり方法しかりだからおもしろくなってもらわないと困るんだよ、『007』も。

いやぁ、ピアーズ・ブロスナンのイメージ強かったけど、完全にハマった。ダニエル・クレイグこそ、ボンドのイメージっていうか、これぞ男って感じするでしょ?漢字の「漢」と書いておとこと読むみたいな。だから拷問される時にちんぽをいたぶられるわけで、もうボンドが男の塊、男の象徴、もう言えば、ちんこみたいなもんだからさ、彼をいたぶっても、ちんぽいたぶっても、あんまし変わらんみたいなとこありますわな(笑)

それよりも何よりも、すっげーのはアクション!全盛期のジャッキーか!と思うほどの怒濤の追っかけっこ。『プロジェクトA2』のように建物をよじ上っては飛び降りて、最高の度迫力。というか、アクション映画全般の原点回帰かも。CGを多用した無茶苦茶な見せ場じゃなく、スタントアクションでぐぐっと魅せてくれる。いわゆる007と言えば、秘密兵器だろ!みたいなのは一切無い。カーチェイスも無いし、人妻じゃないとダメって言ったり、ラストは女とセックスしながら、カメラがぐーっと上に行くっていうのがイメージとしてあったけど、それもなくて、もっと女に冷たい印象がある。

007大けがするし、っつかー全編傷だらけだし、何回も死にかけるし、Mにこっぴどく怒られるし、ポーカーに負けて、勢いで相手の事刺し殺そうとするし、酒ばっかり飲んでるし、女に惚れて、仕事辞めようとするし、なんか、人間味溢れるというかね。今までのボンドってこう、人間っぽくないっていうか、そういうのが魅力だったんだけど、個人的には本作みたいに人間味溢れてた方が好きだなぁ。

最初から最後まで「待ってました!」ってのと、「こんなアクション、今出来るのか!?」っていう驚きに満ちていて、ポーカーのシーンでは『麻雀放浪記』を思わせるハラハラ感があり(だって負けると政府の金がテロリストに渡るんだよ!)演出もモノクロになったり、スローがあったり、カメラが緩やかだったり若返った印象があって、すべてが新しいと思わせる『007/カジノ・ロワイヤル』は、

とにかく最高過ぎ!最高の一言!

オレ、ブルース・リーになりたかったけど、やめた!今日からジェームズ・ボンドになる!

なので、バイトなんて行ってらんねーんだけど、今からイギリスの諜報部員がオレの事をスカウトしにくるわけでもないので、チャリこいで、仕事場に向かうのであった。