またまたマリオカートの実写化!


夜に仕事終わりで『デス・レース2000』をレンタル。『デス・レース』を観る前に観ておこうと思いまして、ずっと借りようと思ってたんだけど、なかなか手が出なくてですね。別に理由はないのだけれど、

デスレース2000 [DVD]

デスレース2000 [DVD]

デス・レース2000』鑑賞。すごい!何がすごいってその設定。民間人をひき殺せばポイントが加算される殺人レース。女をひき殺すと得点が高く、さらに13歳〜19歳の若者は40点、さらに子供は70点、75歳以上は100点と、得点が高いので率先してひき殺される。さらにそれがギャグになってるところもあり、人間が虫けらのように死んでいくのだが、それにしてもなんという素晴らしい設定だろうか、感動すら覚えた。金もかかってないし、ルール設定と最後の大オチまでトンデモシーンが続くんで、面食らう人も居るだろうが、オレ的には相当なお気に入りだ!というか、車に美女が乗ってて、イエー!って言いながらひき殺すって『ファスター・プッシーキャットキル!キル!』を彷彿とさせるんだよなぁ。

つーわけで10時半頃『デス・レース』鑑賞。『AVP2』で人類皆殺し映画を撮っちゃってるポール・ダメな方・アンダーソンだけど、今のご時世にあわせて、民間人をひき殺すという殺人レースではなく、囚人が出所をかけて、殺し合いのレースをするというルールに変わっている。それにしても、この金のかけ方。ロジャー・コーマンが怒りそうなくらいド派手で激しい。この設定なのにもかかわらず、ちゃんとナイスバデーのチャンネーが助手席に座ってくれるというサービスもあり、なんちゃってカンフーあり、胸にズンズンくるヒップホップの音楽があり、そして、『マッドマックス2』を彷彿とさせるマシンで人間が虫けらのように、激しい人体破壊花火を繰り広げてくれるので、文句ない。

さて、『デス・レース』だが、私が1番度肝抜かれたのは、レース中の設定だ。車には武器と防御様の盾が積んであり、これは車内のボタンによって稼働するようになっている。だが、これを稼働させるためには、道路に貼付けてあるスイッチを踏んで、アイテムをゲットする形じゃないと稼働できないようになっているのだ。

ん?おいおい!

それ!『マリオカート』ですやん!!!!

もっと言うと、そのアイテムを助手が撃ったりするのって、

マリオカートダブルダッシュ』ですやん!!!!

ウォシャウスキー兄弟は『スピード・レーサー』をニンテンドー風味の映像に仕立て上げたが、なんとポール・ミラとファックした・アンダーソンは、『マリオカート』の設定をそのまんま実写にしてみせたのである。

もちろんゲームの中では、追尾弾に赤甲羅、防御と攻撃の緑甲羅、スリップさせるためのバナナの皮があり、それを手に入れるためにはスイッチを踏まなければならない(64版からはアイテムボックスになったけど)

これが『デス・レース』になると、赤甲羅や緑甲羅のかわりにロケット弾やマシンガン、スリップさせるのはオイルやスモーク、まきびしなど、やはりえげつない。マリオ達は甲羅を喰らっても、ぶっとんでレースに復帰できるが、ロケット弾を喰らったマシンはそれこそ炎上してぶっ飛んで行く。マシンガンを喰らえば中にいる人間はズタズタになる。

それだけでなく、『マリオカート64』に出てくる“カラカラさばく”や“キノピオハイウェイ”と同じ仕掛けもリアルに登場するのだが、それは映画を観てからのお楽しみという事で。

正直、防御用の盾が無くても車は充分頑丈だし、攻撃の武器はどこまで許されてんだよ!とか、視聴率うんぬんのくだりなど、よーわからんところも山ほどあるが、もし本当に『マリオカート』を現実にやったら、こんなに恐ろしい事になるんだ!という事をしっかりと映像にしてみせたポール・ミラを妊娠させた・アンダーソンは偉い!『バイオハザード』を映像化したり、『マリオカート』を再現したり、あなた、ゲーマーなんじゃないですか??

つーわけで、『スピードレーサー』の時と一緒。マリオカートを大スクリーンで観れるんだから、絶対に観ろ!あういぇ。