ここ最近読んだ本。

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)

おもろい!オレは政治の事など1nanoも分からないけど、そんなオレでも分かりやすいように整理されて書かれてて、いやぁ感動した。映画評論においても徹底して調べあげてから書くというまっとうなスタイルで本を書いているが、そのスタイルと圧倒的な構成力がそのまんまアメリカの今を伝える。いやぁ、素晴らしいなぁ。早く第二弾が欲しい。やはりこれくらい安い本というのはいい。だから売れてるというのもあるだろうが。

ジュンク堂のランキングでは『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』はなんと4位の売り上げだそうだ。すごい!『ホット・ファズ』や『片腕マシンガール』が上映されないクソ田舎なのに、売れてる!



東大合格生のノートはかならず美しい

東大合格生のノートはかならず美しい

ジュンク堂2位の売り上げという事で、私自身もメモ魔だし、こういう本には興味があるし、タイトルに惹かれ、さらに薄かったので、がっつしと立ち読みしたが、この内容ならば立ち読みで充分。安くて買いやすいけど、『東大合格生のノートはかならず美しい』と銘打っておきながら、対象になるべきノートが少なすぎる!これだったら『ほぼ日手帳公式ガイドブック あなたといっしょに、手帳が育つ』の方が何十倍もおもしろい。この本の2007年バージョンを持ってるけど、いろんな職種の人のメモの取り方の方がおもしろい気がするんだが。。オレだけ?っていうかさ、ノートの取り方とかがうまいから東大に合格したんじゃないか?それくらい処理能力と構成力が高いって事でしょ?だから受験生は自分でノートの取り方を編み出した方がいんじゃね?まぁ、第二弾、第三弾が出る事は間違いないでしょう。



松本人志の怒り 青版

松本人志の怒り 青版

古本屋にて購入。結構松本人志の本は読んでて、語りおろしは実は結構好きだったりする。あとがきにも書いてますが、怒ってるようで半分ネタにしてるんですよ。オレはこの人から、怒りを半分ネタにするという事を学びましたよ。まぁ、これ『プレイ坊主』からの流れを汲んだ本ですね。TVとかでもやってるけども。



デス・スウィーパー n°1 (KADOKAWA CHARGE COMICS)

デス・スウィーパー n°1 (KADOKAWA CHARGE COMICS)

妹に勧められて読むが、これが素晴らしい!私は常日頃「人間は虫けらのように死ぬ」「誰でも死ぬ」「実は死なんてそのへんに転がっている」という事を言ってるのだが、それが全部メッセージとして出てくるマンガで「それこそが現実だ」という事を訴える。リアルなタッチで人間が死ぬと現象として何が起こるのか?という事を見せてくれる。年間三万人もの人間が自殺する日本。その一人として、引きこもりの兄が人生に絶望して、部屋で自殺するところから物語が始まる。主人公である弟が部屋の様子を見に来ると、死後一週間経ってるので、見るも無惨。腐敗した死体を前に泣いている弟を尻目に遺品清掃業者を名乗る端正な顔立ちの青年が現れる。腐敗した死体が横たわってた部屋でウジ虫や腐敗液の処理を淡々とする青年。そしてその青年は「人間が死ぬとはこういう事なんです。これが真実です」という。兄の死を受け止めたいという主人公は、この清掃業者に駆け込んで、自殺した人の部屋を掃除するという職業を始める。というのがこのマンガのストーリーなのだが、恐らく、作者はこの仕事を経験したか、徹底的に取材したのだと思われる。絵からディテールから非常に細かい。中でも浴槽で自然死した死体を片付ける描写が凄まじく、水の中に溶け込んだ肉片、解けきらない髪の毛、脂肪を網ですくい取るというのは、読んでる側から吐き気を催したほどだ。だが、これは誰かがやらなければならない仕事。恐らく作者は「自殺するとは、これくらい悲惨な事なのだ、そして、それこそが人間が死ぬ、命が潰えるという事、それが現実なんだ」という事を訴えたかったのだろう。実在論としての死は神格化されてるけども、科学的に命が潰えるという事はこういう事だ!と改めて思い知らされる傑作。



嫌オタク流

嫌オタク流

こちらも古本屋にて購入。なんとなく、オタクってこういうもんでしょ?だから嫌!っていう批判に対して、オタクが答えて行くという対談本。中原昌也氏と高橋ヨシキ氏のご両人による漫才的やりとりにオレはかなり笑わせてもらった。まぁ、オタク批判本という感じではなかったかな。



アポロってほんとうに月に行ったの?

アポロってほんとうに月に行ったの?

アポロが月に行った映像を元に、宇宙では起こりえない事を検証し、その奥にある「そもそもアポロ計画とはなんだったのか?」というところにまでつっこんでいく。旧ソ連との冷戦下における対立がそのまんまアポロ計画になったと。なるほど、冷静に考えると納得する。旧ソ連の方が宇宙関係は技術が進んでたはずなのに、月に行ってないもんな。『天体観測』を分析した記事じゃないけど、徹底的に調べて、それをものすごく分かりやすく写真付きで紹介するので、楽しく読んだが、そもそもアポロが月に行ったかどうかなんて、個人的にどーでもよかったりもするんで、世の中の全ての物事を疑ってかかれ!みたいな部分に惹かれた。



モノポリーで学ぶお金持ちの法則

モノポリーで学ぶお金持ちの法則

まだ全部読んでないけど、おもしろい。モノポリーに勝つための攻略本ではなく、モノポリーが資本主義社会を色濃く反映してるものだと分析し、マネーゲームで勝つために必要なものをモノポリーというゲームを通して説いて行くというもの。モノポリーしたくなったぜ!


そう言えば、古本屋で聖書を探したのだけれどない、、、、やっぱり聖書って古本屋に置かれないものなのか?というか、売ったらダメっていう法律でもあんのか?暗黙の了解?そもそも聖書って信仰のために買うから、要らないから売ろうという考え方はないのかもしれない。とりあえず旧約聖書が欲しい。それと聖書を要約した本も買わなくては。あういぇ。