片腕マシンガール

10時まで寝てしまう、くそう。。妹がDVDで『バイオハザード ディジェネレーション』を買ったので、それを鑑賞。すげぇCGの技術でカット割りも良く、しかも残酷描写にもぬかりない。妹は首ちょんぱしないので、物足りないと言っていたが、んで、観ている途中で『片腕マシンガール』が届いたのですぐさま鑑賞。だってぇ我慢出来なかったんだもん。

片腕マシンガール』は観た人のほとんどがこう思ったんじゃないだろうか。

「井口監督、上手くね?」

私は予告編や、いろんな人の話でもっともっとダメな映画だと思っていた。バカ要素を含んでいて、低予算なので、ああ、しかたねぇよなぁっていう感じなのかと思っていた。ところが映画はどうだろう。冒頭のアクションシーンのカット割りはほぼ完璧で、マシンガンを装着した時の決め絵と短いカット割りの畳み掛け、この時点で『片腕マシンガール』はホントに練られて良く出来た映画なんだなと確信した。古き良き香港映画のように下に構えたカメラで長いワンテイクを使ったアクション。狭い廊下での立ち回り、車工場でのボディアクション、撮り方だけの評価であれば『キル・ビル』より上手いと思う。

さて、評判の残酷描写だが、大満足だ。ここまで徹底的に人体破壊、首チョンパの種類が豊富な映画は久しぶりに観た。というか、誰もやらないんだけど。石井輝男の『忘八武士道』よりも種類は豊富かもしれない。マシンガンで顔だけが崩れ、肉体はズタズタ、胴体から真っ二つに切られたり、顔を三つに切られたり、腹に穴が空きそこからマシンガンを撃ったり、目に注射器が刺さったり、今まで観て来たサム・ライミゾンビ映画、プログラムピクチャーなど、古今東西の残酷描写がぐーっと凝縮され、映画の中でバンバン展開していく。

ヒロインの八代みなせがとにかく最高!目ヂカラに見栄の切り方、決めカットでの立ち姿、ほぼ完璧だ。普段の日常会話ではない復讐映画的なセリフも違和感無く喋り、痛がり方も叫び方も素晴らしく、上戸彩はいったい『あずみ』で何をしてたんだと思わせる熱演だ。まぁ、観た人全員が八代みなせのファンになる事必至である。

金は明らかにかかってないし、意識したバカ描写もあるし(ドリルブラでおっぱいをずたずたにするとか)、血の出る量は尋常じゃないけど、復讐に至るまでのプロセスや動機などはかなりしっかりしており、ときおり出てくるホラー映画的な怖さとバカバカしさと血しぶきとアクションなどから新世代のプログラムピクチャーと呼ばせていただきたい。しいて言えばおっぱいそのものが無かったり、低予算映画ならではの強引さももっともっと欲しかった気はするが(それくらいストーリー展開はしっかりしてたりもする)それでも『片腕マシンガール』最高っす!DVD買って良かった!とにかくオレの周りのボンクラ男子は絶対に観ろ!後悔させねぇ!あういぇ!

猫目小僧』も手元にあるんだけど、まだ観てないんだよなぁ。観ないと。。。

片腕マシンガール【初回限定生産 】 [DVD2枚組 ]

片腕マシンガール【初回限定生産 】 [DVD2枚組 ]