『ミスト』を越える絶望感!『墓場鬼太郎』は大傑作だ!


起きて、速攻で『墓場鬼太郎』鑑賞。こ、これは傑作だ!す、素晴らしい!!

原作へのリスペクト+映像面での現代的解釈が昨今の作品群の中でも飛び抜けで、原作を移し替えるだけでなく、CGを駆使した演出も邪魔になってない!セピアとカラーの絶妙なサジ加減、斬新なカメラワークとマンガのキメカットの融合、何よりも、脚本家による脚色の上手さ!電気グルーヴの主題歌、言う事無しだ!

1番好きなところは観客にまったく媚びてないところ。水木しげるが、そして『墓場鬼太郎』が好きなヤツだけ観とけ!と言わんばかりに展開されていく20分。ちゃんと舞台も東京オリンピック以前だし、主要人物が無慈悲に死んで行く展開に鬼太郎とねずみ男のキャラ設定の妙、ちょっとだけ怖くオチの無い話なのに、何故こんなにおもしろいんだ!!

墓場鬼太郎』の鬼太郎はとにかく怖い。ケケケと笑い、欲望のままに右往左往する人間を客観視して、「人間っておもしろい生き物ですね」と言う。その姿はさながら喪黒福造。ねずみ男が素晴らしくて、現代人の他者との付き合い方を予感してたような立ち回りに感動すらした。恩がある人が助けを求めてもあっさり見捨てるし、展開やセリフも驚きの連続で、こんなにおもしろいアニメは久しぶりに観た気がする。

個人的に第四話の『寝子』と第六話の『水神様』が秀逸。特に『水神様』の絶望感。鬼太郎が頭を抱えて「ぜつぼうだぁぁ!!!」と叫ぶが、あの絶望感はわずか20分で『ミスト』を越えた!!もうどうにもならない!という意味で『ポニョ』すら墓石送りだ!!とにかく制作者と声優陣の鬼太郎愛に打ち震えろ!!

観た後に『墓場鬼太郎』の原作を万代書店で立ち読みする。買おうかどうしようか迷ったが、まぁ、すぐ無くなるわけでもないから、大丈夫だろう。それにしても、この原作をここまで映像化した事がホントにすごい。ちゃんと映像化にした意味があって、原作の方がいいという事にはなってない!うおー!

んでHDDがクラッシュしたのでK'sデンキに行き、HDDを買う。320GBでTime Machine対応と書いてあったので、前みたいにバグらないだろう。それにしても、前買った時は120GBで14000円だったのだが、今回買ったヤツは8680円と大変お買い得。ちょっと前まではさ、こんな値段で買えるとは誰も思ってなかったよね。あういぇ。

墓場鬼太郎 第三集 (初回限定生産版) [DVD]

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『水神様』が収録されているDVD3巻。

墓場鬼太郎 第一集 [DVD]

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