鏡の中に幽霊が居るって、誰か他に思いつかなかったの?
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黒沢清のホラー映画を意識したような、暗く湿ったような絵作りで、鏡の中に潜む死者の怨念とミステリー要素が絡み合い、唯一無二の世界観を作り出している。ハリウッドでリメイクされる前に、これは日本でも充分にやれる題材というか、黒沢清がホントに撮りそうな感じで、個人的には『叫』を思い出してしまった。つーか、『Mirror』の方が全然前だけど。
というか、その前に、鏡の中に幽霊が取り憑く話って昔になかったのかね?なんか探せばありそうだけど。
射撃の名手ながら、鏡に映った犯人を撃ってしまい、相棒を死なせてしまった元刑事が主人公。大規模な火災の後、不可思議な連続殺人が続き、再オープンが出来ない呪われたデパートが舞台だが、彼女曰く、どうやらリメイク版ではミステリーの要素はがっつし省かれ、主人公を『シャイニング』のようなアル中にして、完全な見せ物小屋的ホラーとして蘇らせたらしい。
個人的にはそのミステリーの要素と日本の怪談的な湿った怖さが相まって、非常に楽しめた。意外な犯人とオチにも驚いたが、あのオチは彼女曰くリメイク版でもそのまんまやってるみたいで、その辺もアメリカらしく仕上げてるんだなぁと。しかし、あの主人公。マジで救われないな!!映画史上、最もかわいそうな主人公としてノミネートしてあげよう!
さらにパム・グリア主演の『コフィー』鑑賞。
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さらにさらに『血のバレンタイン』を鑑賞。
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「雰囲気が素晴らしいし、演出も素晴らしいし、舞台が炭坑だという点も惹かれた。登場人物がワーキングクラスだという事がハッキリしている。途中でスラッシャー映画になっちゃうような奇妙な感じが気に入った」
と言ってるのを読んで、観たのだが、もちろん映画として傑作ではないのだけれど、私は炭坑が舞台というよりも、バレンタインという行事で大殺戮が起きるというのがものすごく好きである。クリスマスにラブラブしてる恋人たちを観てぶち殺してやりたくなるのと一緒で、『血のバレンタイン』もバレンタインデーに浮かれるヤツらを皆殺しにするから最高だ。あういぇ。