浜崎あゆみはもう古い

最近、職場しかり、マイミクさんも若い人がどんどん増えて来て、ぼくみたいな中途半端な年齢の人はかなり形見の狭い思いをしてまして、例えば、若い女の子が聞いてる音楽と言えばぼくの中で「浜崎あゆみ」がシンボリックなものになってるんだけど、そういう若い女の子にとってもはや浜崎あゆみは「古い」らしいです、なんてこった。まぁ、それはいいとして、こないだ長渕剛の『ろくなもんじゃねぇ』を口ずさんでいたら、やっぱり若い子に「それ誰の歌ですか?」と言われて、かなりショックを受けてしまいました。岡林信康の『山谷ブルース』ならまだしも、「ろくなもんじゃねぇぇぇぇ!」と唄って長渕が連想されないのはかなりビビりましたねぇ。

他にもこんな事があった。これは一昨日の事だったんだけど、ある女の子と一緒になって、「洋楽とかも聞くのか?」と質問したら、「聞きますよぉ、えーっと、○○○とか、なんちゃらかんちゃらとか、……etc」

し、しらねー!!!!

しかもなんちゃらかんちゃらとかにしたのは、そのバンド名すら覚えられない始末で、いくらなんでも、それはマズいだろうと思ったのだが、よく考えてみると、自分の中で新しいバンドとして認識しているのは、ザ・リバティーンズとか、ザ・ストロークスとか、マンドゥ・ディアオとか、マルーン5とか、マクフライとか、バステッドで、さらにバステッドリバティーンズに至っては、もう解散してるという(笑)

調べれば、ストロークスがデビューしたのはもう10年前。と言う事は、ぼくの頭の中でロックは10年前からさほど進化してないという話も。もちろんASIAN KUNG-FU GENERATIONだとか、藍坊主は好きだし、ちゃんと新譜も聴くけど、ASIAN KUNG-FU GENERATIONだって、デビューしたのは6年前だ。ちなみに藍坊主は5年前、わお。

なんで、真新しいバンドについて公言しないかというと、自分の中で新しいバンドを発掘しなくなってしまったというのもあるが、何よりも人が良いと言ったモノで、そこまでグッと来なかったというのが本音だったりもする。

1回、サクラメリーメンとかスムルースとか凛として時雨とか9mm Parabellum BulletのCDを渡されても、そこまで良いと思えなかったりもして、もっと言えば、第一線で活躍しているストレイテナーも、ぼくの中では曲の当たり外れが異常に激しいバンドとしてしか認識してない。Base Ball Bearも好きだが、それもナンバーガールが好きだから、その影響を色濃く受けてるバンドとしての捉え方だったりもする。

自分の音楽の好みが狭苦しいせいもあるのだが、同じに聞こえてしまったり、あまりバンド自体に音楽的な個性を感じなくなってしまったりもして、まぁ、同じような路線じゃないと売れないし、んで、売れなくなってしまったら、レコード屋さんだって成り立たないわけで、それはそれでしょうがないかなぁと思ったりしてしまう。音楽的な好みが似ている人でも、ぼくが良いと思ってるのは受け入れられなかったりもするので、まぁ、あまり参考にはならないのだが、最近、自分の中でこれは!と思ってる楽曲があったので、それを今日は紹介しようと思う。

これはフジファブリックというバンドの『モノノケハカランダ』という楽曲だが、これだいーぶ前に友達がカラオケで歌ってかっこいいなぁと思ってたんだけど、youtubeでライブの映像を見て完全にハマった。フジファブリックもデビューしたのは5年前だが、やっぱりぼくの中では新しいバンドとしての認識が強い。

ツインギターの意味があるアレンジメントで、さらにリフもの。細かく刻むシンバルと太い低音のドラミング、イースタンユースのようなベースライン、メロが歌謡曲のようで、吉田拓郎っぽいフォーキーな感じもある(唄い方がぶっきらぼうな感じだからかもしれないが)さらに、転調がすごくて、明らかにAメロとサビは別の曲だろ!というくらいの変わり方だ。聞いただけで、日本のバンドだと分かるし、日本独自のロックンロールが鳴り響いてると思う。

他の曲も少し聞いたのだが、やっぱりどこかへんちくりんで、ノスタルジックなんだけど、ディスコ調とか、カントリーなんだけど、攻撃的とか、とにかくヘンなバンドだ。ヘンなのだが、おもしろい。ぼくは音速ラインとかも好きなのだけれど、どうも、どこか日本独自のモノが好きなのだなと思った。ASIAN KUNG-FU GENERATIONも藍坊主も日本じゃないとあり得ないメロの作り方だったりもするし。

という事で、ぼくはどこかしら新しいモノについて行けない節があるが、とりあえず、ヒットチャートに並んでいるバンドくらいはちゃんと聞こうと思ったのであった。あういぇ。