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デイ・オブ・ザ・デッド DTSスペシャル・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2009/01/30
- メディア: DVD
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お姉ちゃんのかわいさはゾンビ映画で1番と思った。
デイ・オブ・ザ・デッド-THE KAWASAKI CHAINSAW MASSACRE
とdoyさんは言っておられるがまさにその通りで、私も『デイ・オブ・ザ・デッド』のジャケットを観て、主演のちゃんねーがめちゃくちゃ可愛いな!と思った。マジで惚れた。ところが、なんとクレジットを観てびっくり、そのちゃんねーは『アメリカン・ビューティー』のミーナ・スヴァーリだった。アバズレのフリして、実はヴァージンだったという、「ちきしょー!一夜限りだったら、全然アリだと思ったのに、処女かよ!」とケビン・スペイシーががっくり来たあのエロ女である。ゾンビ映画でメジャーどころの女優が出てたと言えば、『バイオハザード』のミラ・ジョヴォヴィッチが思い浮かぶが、それに匹敵するネームバリューである(いや、言い過ぎたかも)。しかし、「ゾンビ映画にミーナ・スヴァーリが出るわけない」という勝手な先入観があったにしても、パッケージ観ても気づかないとは、オレも老けたな。その前にミーナ・スヴァーリって、どんどん若返ってないか?ガキみたいな顔立ちだぞ。
オリジナル版である『死霊のえじき』はレーガン政権を批判した作品で、ゾンビに支配された世界で、少数の人間が地下にシェルターを作って暮らしてるという設定だ。そこでは軍人が銃を手に持ち、権力を振りかざす。科学者がゾンビの事を徹底的に研究し、ゾンビを飼いならそうとしているというアイデアはその後、『ゾンビーノ』や『ショーン・オブ・ザ・デッド』に受け継がれるなど、やはりエポックメイクな作品で、ゾンビがあまり出ない事から評価は低いように思えるが、それよりも、人間同士が醜い争いをするというのは三部作の中でも飛び抜け。トム・サヴィーニが手がけたゴア・エフェクトは素晴らしく、それを極限まで使ったロメロの人体破壊描写はとにかく秀逸。特に身体が中心から真っ二つに引きちぎれるシーンは今観ても「どうやって撮ったんだろう?」と思ってしまう美しさだ。
さて、リメイク版の話をしたいのだが、『デイ・オブ・ザ・デッド』は『死霊のえじき』にあった要素はひとかけらもない。いや、軍人とか、ペットっぽいゾンビとか出てくるけど、それはホントにタイトルを『デイ・オブ・ザ・デッド』したからぶち込んだだけという感じで、オリジナルにあった政治的な要素だとか、科学者と軍人の一触即発のやりとり、それに巻き込まれて行く一般人は全て排除。じゃあ、どんな映画になったのかというと、ザック・スナイダーの『ドーン・オブ・ザ・デッド』風味の『バタリアン』と言った感じ。『ドーン・オブ・ザ・デッド』よろしく、走るゾンビは出てくるし、MTV調のチャカチャカした編集だし、色調はドギツく、粒子が荒くなるシーンもある。さらにご丁寧に『ドーン・オブ・ザ・デッド』に出ていたヴィング・レイムスまでも起用するという徹底ぶりだ。設定も映像も古くさくしてあるのだが、ゾンビを撃ち殺すシーンで、マズルフラッシュが出て来たりと、演出が古いのも特徴だと言える。
じゃあ、それに文句があるのかと言われるとそんな事はなく、それなりに楽しんだのも事実。『デイ・オブ・ザ・デッド』の良かったところは、CGを駆使した人体破壊描写とゾンビの造形。つーかこれに尽きると言ってもいい。噛まれた人間から滝のようにドロっとした血が溢れたり、頭を砕いたら脳みそがボコボコボコっと出て来たり、首ちょんぱしたら血がブシュブシュ吹き出したり、燃やしたら崩れさるように灰になったりと徹底している。オリジナルと違い、CGによる軽さも相まって、ゲームをしてるような感覚に陥るが、その軽さも個人的には好みである。
結局のところ、私は「美女がゾンビに追いかけ回される」とか「ゾンビをぶち殺す描写を徹底的にやってる」という要素が加わると、どうしてもサムアップせざるを得ないのだ。DVDスルーになってしまったのも頷ける安っぽさと、古くささがあるが、多分もう一回観るんだろう。
ハッキリ言ってしまえば『デイ・オブ・ザ・デッド』好きです。