『小三治』と『スタートレック』を観た!

2日朝
小三治』鑑賞。柳家小三治のドキュメンタリー。

タナダユキの『タカダワタル的』を観た時に、なんで岡林でもエンケンでも高石友也でもなくて、高田渡なんだろうなぁと思った。いわばアングラのフォーク畑の人であれば、他にも伝説と呼ばれる人はたくさん居たはずだ。ところが、それは映画を観て解決した。

高田渡はどんなに小さい場所だろうと、歌い続ける事にこだわった生涯現役の人だった。やる気の無いように見えて、心底音楽を奏でる事が好きな人だった事が伝わって来るドキュメンタリーだった。

小三治』もそう、柳家小三治という人気も実力もある噺家が、TVで活躍する事を辞め、舞台一本でやり続ける様を映したドキュメンタリーだ。

世間的に評価は高いようだが、ぶっちゃけドキュメンタリーとしては、あまり良い出来ではないと思う。本業の邪魔をしないという事が大前提だったようで、あまり深いところまでつっこめなかったのかもしれない。構成もちゃんとしてるとは言いがたいし、これだったらNHKのプロフェッショナルの方が絶対によかった。

それでも噺家に向いてない、まだ自分の落語に満足してないと、ヘルニアを患いながらも舞台に立ち続ける姿はかっこいい。上下(かみしも)の演じ分けの上手さはさすがだし、枕のおもしろさも素晴らしいなぁ。

2日昼
遠藤賢治の『満足出来るかな』を聴く、『20世紀少年』の遠藤ケンヂのモデルになったロッケンローラーの代表作。はっぴいえんどがバックを勤めてるだけあって、ちゃんとしたロックンロールを響かせている。かっこいいなぁ。

2日夜
仕事。

3日朝
9時過ぎに『スタートレック』鑑賞。

カークがどーのこーのとか、エンタープライズの処女航海とか全然分からないけれども、各キャラクターはすこぶる魅力的だし、ジェットコースターのように展開は早いし、戦闘シーンのディテールの細かさはでっかいスクリーンじゃないと感動はないだろうし、音楽も衣装も役者も美術もCGも全てが高水準の大変素晴らしい作品だった。

ぶっちゃけ、少年時代のカークの暴走だけが理解出来なかったが、「それはどうなの?」と思う様なシーンの数々もすべて伏線になっていて、後半に、バシバシと決まって行く気持ち良さもたまらず、脚本から完成されてるのに、それを映像にした時の完成度の比類無さは、アイデアだけに終わらないJ・J・エイブラムスの演出の勝利。

イデアを出した『クローバーフィールド』しかり、J・J・エイブラムスはやっぱりボンクラの好みを分かっている!CGを使ってながら、あえて古い演出を施した絵作り(転送のところとか)、クラシックに敬意を表したデザインととにかく全てが完璧だ!

ちゃんとスラショーを登場させたのも感動したっ!必見!!