『BECK』実写化

5日夜
仕事中職場の後輩に言われた事。

「あ!『BECK』が実写化されますよね!リュースケが水嶋ヒロで!」

これ日記でネタにしようと思ってた事なのだ。さらにはてブでも続々と記事がブクマされてるので、ぼくも流れに乗らせていただく。

水嶋ヒロ 南竜介役で最強バンド結成
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=854973&media_id=30


BECK』は大好きなマンガだけど、千葉くん以外は完全なミスキャストでしょう。どうせなら、全員無名の人にすりゃよかったのに。あと竜介を中心にするとどうなるんだ?アレって、平凡な日常を過ごすボンクラが天才ギタリストに出会い、ロックに目覚めて行くからおもしろいんであって、竜介目線だったら、主人公の青春とか、恋とか、そういうの無くなるんじゃないか?

BECK』って、ハロルド作石がロックの事すげぇ好きで、そのロック愛みたいなのが、伝わって来て、嬉しくなる。だから、後半になって、なかなか話が進まなくなっても気にしない事にしてる(笑)『NANA』になると「はいはい、そうですね、分かりました」って感じになるんだけど(特に『レイラ』のこれ見よがしな引用は愚の骨頂、ピストルズもしかり)、例えば、コユキがギターが上手くなってる事は『ブラックバード』を引き語る事で分かるし、コユキの歌が良いというのも一人で『アイヴ・ガッタ・フィーリング』を歌い、徐々に観客を引き込んで行く様子から分かる。「そんなのロック知らない人には意味ないじゃないか!」って言われるかもしれないが、むしろ逆で『BECK』が素晴らしいのは、その引用された音楽ってどういうのなんだろう?という気にさせられるところだ。ぼくは『NANA』を読んでも、デレク・アンド・ザ・ドミノスを聞こうとは思わないけど、『BECK』を読むと、不思議とホワイトファルコンを手にしたくなり、ムスタングを弾いてみたくなり、ジミヘンを聞きたくなる。

ぶっちゃけアニメ化したヤツは観る気が起きない、『BECK』ってマンガで音が聞こえないからこそ、良いってところがあるのに、音出しちゃうと、完全に個人のイメージと別のところに行っちゃうと思うのだ。だからオリジナル曲を作ってやるというところもなぁ、、、いっその事、演奏シーンは一切無しってどう?『レザボア・ドッグス』みたいに、演奏が終わったところだけで構成するみたいな?これ良いアイデアだと思うんだけどなぁ。

まぁ監督ははっぴいえんどシュガーベイブを愛する堤幸彦だし、そこそこのモノにはなると思うんだけど、、、(ぼくは世間で言われてるほど堤幸彦が嫌いではない、むしろ好きである)

6日朝
makizusiさんがtheピーズの記事を書いてて素晴らしかったので、手元にあるウルフルズの企画盤から『実験4号』のカバーを聞いた。かっこいいなぁ。

6日昼
その後、昔良く聞いた名盤を続々iTunesに取り込んでく。

それでサニーデイ・サービスの『サニーデイ・サービス』を久々に聞いたが、やはり良い。これはマジで名盤だと思う。実はサニーデイ・サービスはそこまで詳しいわけではなくて、前の職場の人にthe pillowsとか好きなんですよねぇとかいう話をしたら、ある日、このアルバムをなにげなく貸してくれたのだ。

サニーデイ・サービス

サニーデイ・サービス

ピンク・フロイドの『原子心母』に似たジャケで、セルフタイトルという渋いアルバムなのだが、ぶっちゃけサニーデイサウンド遍歴を知らないので、このアルバムがどのようにファンに受け入れられたのか分からない。

例えば『東京』を聞くと、はっぴいえんどをそのままサンプリングしたようなサウンドで驚くし、結成当初はパンクバンドだったらしく、さらにファーストはフリッパーズ直結の渋谷系サウンドだったらしい。

この『サニーデイ・サービス』は、はっぴいえんどとも違う、フォーキーなんだけどUKロックも入ってて、曲によってはジャジーな感じ*1。ギターソロは泥臭く、ぼくはすごく好きな音で、昔かなり聞いていた。独特のコード進行と良い意味で肩の力が抜けた演奏。くるりが好きなら絶対に好きになるアルバムだと思う。

いやぁ、昔は良かったねぇとはあまり言いたくないんだけども、こういう音楽をリアルタイムで聞いてしまうと、最近のバンドになかなか手がでなくなるんだよなぁ。あういぇ。

*1:なんかフルーツポンチのクソコントみたいな文章だ