「えんだぁー!!」は「And I」でした。

ボディガード』を観た。

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あ、こっちじゃない。

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これこれ、「えんだぁー!」の方。ちなみにホイットニーが叫ぶ「えんだぁー!」だが、あれは「And I」だという事を今日知りました。


スゴ腕ボディガードとスーパースターの恋というお話なのだが、ぶっちゃけそんなのはまったく観たくない。じゃあなんで観たのかというと、今、映画を観に行くとやたら、『ボディガード』の「えんだぁー!」が流れるわけで、スカパーかなんかの宣伝だと思うんだけど、それで洗脳されてしまいましてね。観た事無かったし、いい機会だなと思ってレンタルしてみたわけです。近くにレニー・ハーリンの超傑作『ロング・キス・グッド・ナイト』もあって、久しぶりに観たいなと思ったらレンタル中でした————誰だ!借りたのは!


んで、しれーっと観たのだけれど————ぼくは基本的に、主人公が容姿端麗、スポーツ万能、ずば抜けた頭の良さを持っているみたいな作品は大嫌いで、だから書いた名前の人が死ぬという設定が良かった『デスノート』もフザケンナ!バカヤロー!だし、『花より男子』とかも、ちらっとだけ観て、知るか!ケツ喰らえ!ファック!といった次第。


————ここからはぼくの勝手な感想なので、あんまし怒らないで欲しいのだけれど、ハリウッドスターとスゴ腕ボディガードの恋であれば、ぼくは…ぼくはですよ。やっぱり、ブサメンと美女で観たいわけですよ。「絶対にその恋成就しなくね?」みたいな、そこを命がけで守る事で、心惹かれていくみたいな、そんなのが観たいんです。


ボディガード』は、誰がどう観ても、ケビン・コスナーがイケメンなわけで、だから、ハリウッドスターとの恋って言われても、男前で、命守られてんだったらさ————キュンキュン濡れ濡れになるわけじゃん!!しかも、そのスターも性格に難ありって感じでもなくて、最初から側近達が無能だったりして、『踊る大捜査線』に出て来た、ワガママ女優の方がインパクトあったわ!!


一番ムカっと来たのが、互いに惹かれ合って、確信を付いていくシーンでの一言。


「今まで、守った人を好きになった事はある?」

「…ああ、一度だけ」



あるんかい!!!!!!!!



なんて鼻持ちならないヤローだ!許せん!許せねー!



いや、ごめん。言い過ぎた。人にはさ、趣味嗜好ってヤツがあるじゃん。だからさ、きっと、ぼくとは反りが合わなかったんだよ、きっと。世の中にはギャルっぽいのが嫌いとか、あるでしょ、ね。


そんな『ボディガード』で一番グッと来たのが、ケビン・コスナーとホイットニーの初デート。なんと、ケビン・コスナーはハリウッドスター相手と一緒に映画を観に行くのだ。しかもその映画は————黒澤明の『用心棒』だ!!


「オレはこの映画が好きなんだ」
「今までに何回観たの?」
「62回」



これを観る限り、彼のデートの作法はかなりのボンクラっぷり。こういうシーンもあるから『ボディガード』は憎めない。このシーンだけとってみたらまるで『トゥルー・ロマンス』のような傑作な気もする(すまん、気がするだけだ)


てなわけでですよ。まぁ、こういう映画ってのは数年に一回ヒットするわけで、『ボディガード』を観るくらいなら、ぼくは『或る夜の出来事』とかを観るし、個人的には大嫌いだけど『タイタニック』とかの方がまだマシなような気がするのであった。ただし、『タイタニック』は船が沈み出してからの阿鼻叫喚は好きで、何度も観ている、あういぇ。