ゼロ年代ベストムービーに向けて:その2

ゼロ年代ベストムービーに向けて:その1 - くりごはんが嫌い

↑の続きでっす。世間的にワーストと呼ばれる物も入ってるかもしれませんが、やはりここは私的ということで、へぇ、こんなの選んでやがるのか、と罵ってやってください。


2003年ベスト

1位『キルビルVol.1』
2位『フレディVSジェイソン
3位『アカルイミライ
4位『ルールズ・オブ・アトラクション
5位『六月の蛇
6位『シティ・オブ・ゴッド
7位『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル
8位『インファナル・アフェア
9位『28日後…』
10位『ジョゼと虎と魚たち

1はタランティーノ版裏マトリックス。東京の“グラインドハウスA GO GO”で『修羅雪姫』と2本立てで観た時はすごくリンクして感動した。2はその『キル・ビル』が映画としてイビツなのに対し、こっちはしっかりと両者のいいところを搾って、搾って、濃縮させた傑作。サントラも最高。3は個人的に黒沢清の中で最高。今じゃ考えられないが、オダギリジョー浅野忠信加瀬亮松山ケンイチが出演している。4はタランティーノの影に隠れたロジャー・エイヴァリーの裏『耳をすませば』。5は塚本晋也の最高傑作。エロい!6はこれが現実に起こってる事だという事を未だに信じられず。核戦争後の世界はブラジルにあった!?7はつまらないってヤツ居るのか?8は香港映画がダメって人もこれは認めざるを得ないはずである。9は後半がありえないけど、前半の絶望感と恐怖は軽いトラウマ。10は全部で10回くらい観てる。純愛映画ブームにワンパンチ。


2003年ワースト

バトル・ロワイヤルII』

冗談だよね。これ作ったのって。


2004年ベスト

1位『殺人の追憶
2位『ショーン・オブ・ザ・デッド
3位『ドーン・オブ・ザ・デッド
4位『オールド・ボーイ
5位『マインド・ゲーム
6位『エレファント』
7位『スクール・オブ・ロック
8位『テキサス・チェーンソー
9位『ヴィレッジ』
10位『IZO

1は黒澤映画を彷彿とさせる重厚な刑事ドラマ、全てにおいて文句なし。4は日本のマンガが原作だが、こちらは原作を完全に越える事に成功した作品。両方とも韓国映画じゃん!日本はもっと頑張れ!2はロメロがゾンビ映画を通して言いたかった事をパロディの形で再定義した破格の傑作。3と8は誰もが大好きな映画のリメイクをするなんて!というめちゃくちゃ高いハードルをある意味で越えて来た作品(オリジナルを越えてきたわけじゃない)。いやぁ、両方共かなりおもしろかった。5はジャパニメーションだとかANIMEとか言われてる中では評価が低いように思うが、別格だと思う。娯楽要素と作家的要素、さらに吉本のお笑いで固めた声優など、いびつなんだけど、映像の魅力がハンパじゃない。6はいじめで自殺したヤツに対し「どーせ死ぬなら、ありとあらゆるもんに復讐してから死ねばいいのに」と公言していたぼくに対しての返答。やっぱり報復や暴力は何もうまねぇ!7は『ハイ・フィデリティ』でも感じてたことだけどジャック・ブラックさいこー!9はかなり嫌われてるようだが、フードをかぶった盲目の女の子が森を練り歩くという絵を作り上げただけでも評価に値する。10は桁外れのパワー。脚本家の武知鎮典はこの後に『JOHNEN 定の愛』を書くが、これまたすさまじい。


2004年ワースト

CASSHERN
デビルマン

ぶっちゃけ、世間的に嫌われてる『デビルマン』よりも『CASSHERN』の方が比類ないダメ映画だと思う。


基本的になんか映画観たいけど、何から観ていいか分からんという人は参考にしてみても……あういぇ。