何度見てもフルーツポンチのおもしろさが分からない


結構前になるが、見たい番組まで時間があったので妹と「エンタの神様」を久しぶりに見た。初見の頃よりも酷くなっていて、絶望的につまらなかった。テレビでやるネタに制限があるからつまらないのか、それともおもしろい芸人がいないのか、はたまたぼくが若い人の好むお笑いについて行けなくなったのか、いずれにせよ、最近ネタ番組で心の底から爆笑したことがない。それでもM-1はガチンコでやってる感じと勝ち負けがハッキリ審査員の審査で決まるというところが好きで毎回楽しみにしているが、ホントにそれくらいだ。

そもそもぼくは最近のお笑い事情に疎いし、ちっとも興味がないのだが、こんなぼくでもこの年末年始はお笑い番組ばかり見ていた。普段ネタ番組を見ないぼくにとっては知らない人ばかり出て来てとても新鮮でやっぱり年末はお笑い番組を見たいなぁと素直に思ってしまった。そこで今回はぼく的に「おっ!おもしろい人たちってやっぱりいるんじゃん!」と感動すらしたお笑いの人たちを箇条書きで紹介しようと思う。


・ハライチ
去年のM-1で初めて見たのだが、おもしろかった。向かって右側の男がボソっと放つボケに乗っかり続けるという奇妙な漫才だったが、会話の間が極端に少ないと言われている近代漫才を最終形にまで突き詰めた印象があって、個人的には衝撃的だった。それ故に荒削りな印象もあって、磨けば磨くほど光る気がする。


パンクブーブー
2009年M-1の覇者。華がまったく無い分、漫才の内容で真っ向から勝負出来るコンビだと思った。ツカミの「ローソンの店員」をあえてM-1でやらなかったことも素晴らしい。


・ロッチ
最初髪の長い方を見てラーメンズかと思ったが、車にひかれるというネタがすごくおもしろくて、新世代のコントをするコンビだと思った。テレビサイズではなく、ロングネタをしっかり見たい、DVD出ないかなぁ。


・我が家
3人組で一人一人が入れ替わるユニークな漫才をする。デブなヤツがロマンチックなことを言って、地味なヤツがそれにかぶせて、最後にイケメンなヤツが下ネタをぶちかまし、それを何回か繰り返す。正直、M-1に出て来ても問題ないくらいのおもしろさだった。ああいう下ネタを正面切ってする人居なくなったねぇ。


カナリア
ラーメンズの名作『不思議の国のニポン』や『日本語学校』シリーズを彷彿とさせるコントを披露していた。フリップを使ったところがミソで、それ故にテレビでしか披露出来ないだろうが、おもしろかった。


かまいたち
ミニサイズのドランクドラゴンという感じで、ネタそのものもそういう雰囲気を醸し出していた。CD屋さんでCDを探すというネタだったが、ロバートに似たようなヤツあったよね?まぁ、それでもかなり笑ったが。


・ゆってぃ
ぶっちゃけこういうタイプの芸人さんは基本的に大嫌いで、メレンゲの気持ちに出て来た時にやったネタが絶望的につまらなかったのだが、本意気でやってるネタは基本的におもしろく、かなり作り込まれてるような気がした。ワカチコ、ワカチコ。


・トップリード
この年末に出た芸人ではかなり好きな部類に入る。ぼくはボケとツッコミがハッキリしないお笑いの人やネタ好きで、故にPOISON GIRL BANDだとか、ラーメンズなどに惹かれるのだが、そのタイプのコンビだと思う。日常の些細なおもしろい出来事を切り取ったコントは珠玉の出来だ。華はないが無茶苦茶おもしろい。


ハマカーン
ツッコミの人が生き物に関することを安易に口にするとボケがブチ切れるという漫才をしていてとてもおもしろかった。こちらも華は無いが正当派のしゃべくり漫才で好感が持てる。ちなみにツッコミは神田うのの弟らしい。


エルシャラカーニ
年末に見た中で一番面白かった漫才コンビ。2008年のオードリーにも似た衝撃が走った。こんなにおもしろいのになんでM-1に出ないだろうと思ってたら、コンビを結成して13年だそうだ。ぶっちゃけこんな漫才は観たことがない。とても衝撃的だ。ホントに彼らには頑張ってほしい。


ぶっちゃけぼくは、はんにゃ、ものいい、フルーツポンチ、響、しずるのおもしろさが全然分からない。それぞれに飛び切りの華はあると思うが、ぼくみたいな人もきっといると思う(ちなみに妹も嫌っている)。とにかくなんでウケてるのか分からないのだ。ターゲットが若い女の子というわけもないんだろうが、心の底から笑うことは皆無だ。好き嫌いと言ってしまえばそれまでなのだけれど、ホントに好きになれない。まぁ、1つ言えることは、やっぱりぼくはラーメンズとかシティボーイズとかスネークマンショーみたいな、ボケもツッコミもないバカな人たちが練りに練られた話の中で芝居をするというのが好きなので、それとは真逆の彼らには何も惹かれないということなのだろう。

というわけで、こういうことを書くと若い子に「はいはい、どーせ人気のあるのをけなす人なんでしょ」と思われそうなので、もうやめる。とりあえず、今回箇条書きにした芸人さんたちには頑張って欲しい。あういぇ。