というわけで村八分を聞いてみたぞ！

金曜の夜、バイトから帰ってTwitterを開いたら、フォローしている方がこんなことをつぶやいてましてですね。

なぬっ！？っと思って、すぐさまYahooに飛んで、トピックスにある「成海璃子 意外なパンク趣味」という文字をクリックしたら、いやぁ、ビックリしましたよ！だって、オレのブログの名前がそこに書いてあるんだもん！

しかも、クリックしたら混み合っててアクセス出来ないでやんの！

「メレンゲの気持ち」を観てから、村八分が気になって、気になってしかたがなかったんで、ホントにタイムリーで驚いてます。

というのも、ぼくは実は、パンクがまったく通ってない人間で、そこまで深く聞き込んでなくて、それよりも、成海璃子がはっぴいえんどや高田渡を好きなアーティストにあげたことが気になってて、村八分もその路線なんだろうなぁって勝手に想像してたんですよ。ウィキペディアにはブルースロックバンドって書いてあったし。

だから聞きたいと思って、県内にあるツタヤをまわったんですが、当然“む”の文字のところをいくら探しても村八分が出て来ないわけです。まぁ、そりゃそうだろう。しょうがないからAmazonで買うかなんて思って、それで、別なもんを借りようと何気なく駅南のメディアパワーに行ったら……なんと！あったんですよ！村八分が！しかも三枚も！すげぇぞ！メディアパワー様々だ！

あったのは以下の三枚。

UNDERGROUND TAPES~1972 KBS京都スタジオ・ライブ(紙ジャケット仕様)

UNDERGROUND TAPES~1973 京都大学西部講堂(紙ジャケット仕様)

UNDERGROUND TAPES~1979 京都大学西部講堂(紙ジャケット仕様)

一番有名な『ライブ＋1』はレンタルなくて、なぜ、この三枚なんだ？って気もしますが、あっただけでもオールOKとしなければならないですよ。

んで、早速聞いたんですが――――これがめちゃくちゃかっこいいじゃないですか！正直、驚いてしまいました。

借りたこの3枚はライブ盤ということもあるし、録音状態も悪かったのか、音質は正直良くないけれど、演奏がとにかくかっこいいし、こうルーズな感じがロックンロールっぽくていいんですよね。いわゆるヤクでラリってたんでしょうか。ストーンズから影響受けてると言われてるらしいですが、ぼく個人的には、スモール・フェイセズとクリームっぽいなぁと思いました。まぁ、サイケデリックなブルースロックという時点でそういうことになりますが。ただ、演奏はかなり荒削りで、そこがパンクっぽくもあります。だからCharがセックス・ピストルズを聴いて「これ村八分と一緒じゃん」なんて言ったんでしょう。

一番有名な『ライブ＋1』を聞いてないんでアレなんですが、とにかく『脳みそ半分』なんてテイクごとに演奏がまるで違うんですよ！タイトルが一緒の違う曲みたいじゃないですか！『ぐにゃぐにゃ』はスピード感たっぷりのサイケなロックだし、『にげろ』だって73年の日本の音楽とは思えないほど先見の明がありますよ。『どうしようかな』も79年のライブテイクだけど『ファンキー・モンキー・ベイビー』に並ぶくらいのロックンロールクラシックって感じで、とにかく全てのテイクがザ・フーやストーンズにも負けてない！

ただ、村八分って歌詞がものすごい過激らしいのですが、歌詞カードが入ってなかったので、そこが分からなかったです。しかも基本的にぶっきらぼうに歌って、がなってるうえに、音も良くないからまったく聞き取れないという。

それにしてもこんなにかっこいいバンドが日本に居たんですね。ゆらゆら帝国が好きなら絶対必聴でしょう。

ただ――――これが好きだって、やっぱりそっち方面の彼氏が居るんですか？居るんですか？成海さん……

ブクマでもコメントありましたが、親の影響ではないと思うんですよ、だったらハッキリ「親が好きで聞いてたんです」って質問された時に答えるはずだもん。

彼氏が居て、その人がサブカル組だというパターンが一番しっくり来るんですが、それこそ某なんとか様みたいに、「あ、あんたダマされてるよ！」っていう相手だったら……まぁ、それにしても、その人が村八分とか愛聴してるって時点で、いいじゃないですか。

だって、自分が愛聴してるはっぴいえんどとか高田渡とかINUなんかを車でかけてたら、成海璃子が「なにこれ！かっこいい！私にもCD貸して！」とか言って、しかもそれを好きになって、TVで言ってくれるなんて彼氏冥利に尽きるってもんですよ。

まぁ、意外とゆらゆら帝国から入って、原点を紐解いていっただけって話かもしれませんけどね。

謎は深まるばかりだ……