ちがぁぁう!木のヤツぅぅぅ!!
『刑事物語』の一作目と二作目をビデオで鑑賞。
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2009/09/02
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 52回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2010/01/22
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 39回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
っていうか、その二本しか繰り返し放送してなかったと記憶している。多分、小学校くらいだったと思うが、しかも両方ともゴルフが出て来るからとてもややこしい。さらに織部金次郎なんていうゴルフを主題にした映画も公開されたから余計にややこしい。
なので、観たのか、観てないのか定かでない、一作目と二作目を借りてみた。
そして、作品を観たのだが、なるほど。なんで一作目と二作目の記憶がないか分かった。これは間違いなく放送回数が少ないんだと思う。
だって、いきなり冒頭からトルコ風呂だよ!しかもおっぱい振り乱したねえちゃんが山ほど出て来るし、さらにそこに聾唖者のトルコ嬢が働いてて、その時点でビックリだよ。セックスだの、抱かせてくれだの、セリフもオブラートに包んでないし、淀川さんだったら「まぁ、ヤらしいね」っていうくらい大人な映画に仕上がっててビックリした。遅れて来たプログラムピクチャーというか、まぁ、ホントにそういう感じで、描写も設定もかなりドギツイ。
二作目になると、レイプシーンを少年にがっつし見せたり、女の人をオートバイで引きずり回して殺すなど、演出が今だったら絶対に出来ないだろうっていうところまで映してて、唖然としちゃう。武田鉄矢ってこっちが本性なんじゃないかなぁ。しかもストーリーも練られててかなりおもしろい。特に二作目は設定も複雑で、ミステリーとしての魅力もアクションもドラマもラブストーリーもあって良かった。ラブストーリーの部分はちょっと恥ずかしくて見てられないが。
というか、実は、この二作はつい先日発売され、新宿ビデオマーケットで購入出来る、映画評論同人誌『Bootleg vol.1 DYNAMITE』の中でマトモ亭さんがあらすじを完璧にネタバレで解説してるんで、それでどういう映画なのか?ってのは全部分かっちゃうんだけど、それでもなんで観たかというと……
その部分がウソだと思ったからなんだよねぇ(笑)
ウソとは言わないまでもネタというか……だって、四作目と五作目ばっかり放送してたわけでしょ?しかもその二本はわりかし笑いの要素も強いし、陰惨なシーンとかそんなになかったと記憶してるんだよねぇ。だから『刑事物語』ってのは、『織部金次郎』シリーズにも通ずる、ライトなアクションコメディって印象だったんだよ。
しかも書いてる人……マトモ亭さんだよ??マトモ亭さんって言ったら、しれーっと「サムライクンフー氏は山田洋次が本当は大好きなんだよ」って嘯いた人だよ??だから、どうも疑ってかかっちゃうじゃんか!
実際、観ると、書いてあること全部ホントである意味でぶったまげたよね。ものすごくエグくて、救われない後味の悪い刑事ドラマだった。サモ・ハン・キンポーの『ペディキャブ・ドライバー』を想像していただければ分かりやすいかもしれない*1。というか、疑ってごめんなさい!
というわけで、ぼくみたいに『刑事物語』と言えば、ゴルフ打ち込むヤツと鈴木保奈美って人は、一作目と二作目を観ることをおすすめ。さらに言うと、一作目はリマスター版のDVDがレンタルされてます。ホントはそれを借りようと思ったんだけど、常に貸し出し中なんだよ。あういぇ。
*1:と言っても、その映画もかなりマイナーな気もするが