ゴリラズの『プラスティック・ビーチ』を結局我慢出来ずに買ってしまった。
レンタルが充実し始めたのもあったり、あとはyoutubeのおかげで、今では新曲が出たら必ず買うバンドはZAZENBOYSだけになってしまった。そんなぼくだけど、何故かデーモン関係は全部じゃないけど微妙に抑えていて、ブラーはもちろんのこと、ザ・グッド、ザ・バッド、アンド・ザ・クイーンも買った。だからと言って、大ファンというわけでもないんだが、オアシスもレディオヘッドも新譜が出たら必ず買う感じではなくなったのに、この人だけはぼくのアンテナに引っかかり続けている。
その流れなので、当然ながらゴリラズの新譜も買おうと思ってたのだが、たくさんバージョンが出ていて、何を買ったら良いか分からず、今の今まで時が流れてしまった。最近は初回限定版と通常版で中身が違うなんてのもあって、両方買わないとダメじゃんか!なんてのがあって困る。
結局ぼくが買ったのは、iTunes LPというiTunesでしか手に入らないバージョン。DVD付きが欲しかったんだけど3500円もするし、1500円で通常版をダウンロードするんだったら、プラス300円で映像がちょろっと付いて来る、デラックスヴァージョンを買った方がお得だろう。
正直、ヒップホップをまったく聞かないうえに、クラブミュージックもさほど好きではないので、その観点から感想は言えないが、ゴリラズの『プラスティック・ビーチ』は良くも悪くもゴリラズっぽさ全開で、デーモンはホントに稀代の天才だなぁというのを再確認出来た。前作同様の多彩なゲストが良い。デ・ラ・ソウルにスヌープ・ドッグ、そして大御所のボビー・ウーマック、ルー・リードという幅広さだが違和感なく楽曲に溶け込んでおり、これほんとにイギリス人が作ってんの!?ってくらいアメリカンな音像になっている気がする。特にリズムとベースがやっぱり独特で、それに細かい高音のシンセがゴリラズらしさを演出している。
youtubeでPVが24時間90万回という過去最多の初日再生回数を記録したシングル『スタイロ』は今まで以上に艶っぽく、『ラインストーン・アイズ』や『スーパーファスト・ジェリーフィッシュ』みたいな分かりやすいゴリラズサウンドもたくさん入っていて、何度も聞けるような飽きの来ないアルバムになっている。
当然たくさんレビューが出ていて、「分かりやすいキラーチューンがまったくないけど、アルバムとしてまとまりがいい」というのを良く目にしたんだけど、結構それでもキラーチューンっぽいのたくさんあった気がする。特に『スーパーファスト・ジェリーフィッシュ』がとにかく素晴らしい。言ってみりゃ前作の『ディーモン・デイズ』の延長線上にある感じ。だから前作が良いと思った人は間違いなくおすすめだと思う。
さて、今回買わせていただいたiTunes LPだが、おまけはなかなか楽しく、確かにダウンロードの新しい可能性みたいなものを示したと思うが、問題が一つあって、それはダウンロードの時間。
全体で1GB近くあるうえに、ぼくの家は光回線ではないため、おまけをダウンロードするのに4時間近くかかった。PVもあの画質だったらyoutubeで見れるし、メイキングも日本語字幕が付いてなくて、辛かった。
まぁ、その辺は1800円だから仕方ないにしても、これからこういうダウンロードならではの仕掛けみたいのは増えて行くんだろうなぁと思った。個人的には好きだったら、CDのエクスペリエンス・エディションってヤツをおすすめしたい。あういぇ。
- アーティスト: Gorillaz
- 出版社/メーカー: Virgin Records Us
- 発売日: 2010/03/09
- メディア: CD
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