U Ra Ra Ka

さらば青春の光』という映画が好きである。

人によって青春のなにがしってのはあるはずで、それは複数回観てるにも関わらず、自分の好きな映画ベストテンには決して入ることはない。それでも、映画の出来不出来は関係なく、思い入れが人よりも強くあり、登場人物の格好や、やってることをついついマネしたくなってしまう的な愛情がある。それは世代によって違い、ある人にとっては『イージーライダー』だったり、ある人にとっては『ストリート・オブ・ファイヤー』だったり、ある人にとっては『トレインスポッティング』とか『ロック、ストック&スモーキング・バレルズ』だったりするだろう。

ぼくにとっては『さらば青春の光』がそれにあたる。『さらば青春の光』はぼくにとって『ライ麦畑でつかまえて』よりも重要だ。

まぁ、どれくらい好きかというと、ぼくはこの映画を観た直後にフラットトップな髪型にし、クラークスのブーツを買い、フレッドペリーのポロシャツを買い、細いジーパンを買い、モッズコートをネットで買った。さらにそれまでモッズコートが“青島コート”と呼ばれることが当たり前だったのだが、それも許せなくなっていた。ある程度映画も好きで観ていて、当然のごとく後追いだったのだけれど、ここまでガツンと来るとは思わなかった。映画のキャラクターと同じ格好をしたいと思ったのは『時計じかけのオレンジ』以来だったが、あれだとコスプレになってしまうし、それよりもモッズファッションとして成立していたのがデカかった。この映画を観る前からザ・フーやスモール・フェイセスはまぁそこそこ好きで聞いていたが、完全にこの映画以降はフェイヴァリットになった。というか、ザ・フーの『四重人格』からこの映画を知ったわけなんだけども。

おっと、愛情が深過ぎるあまり話がかなりそれてしまったが、こないだこの微妙な距離感をたもっている映画を久々に観ていたら、とあるシーンで耳馴染みのするメロディが流れて驚いた。それは大瀧詠一の“ウララカ”だった。

正確に言うと、“ウララカ”の元ネタということになるんだろうが、ぼくはこの曲が誰の何の曲かまったく分からず、思わずTwitter「DVDで『さらば青春の光』を観てたら、大瀧詠一の『ウララカ』の元ネタらしき曲がかかった。だが、誰の何の曲かはまったく分からない。」とつぶやいた。そしたら、即座にid:mash1966さんから「クリスタルズの『ダドゥロンロン』じゃないの?」とリプライが。



クリスタルズ??


ダドゥロンロン??


しらんなー(笑)




すぐさまyoutubeを検索する。

おーこれこれ!!!これだよ!!


ちなみに“ウララカ”はこちら。


有名な話なのかなと思ってググったけど、ヒットした記事はひとつだけだった。逆に有名すぎて、誰も言及してないのかな。似てる曲を見つけたら、やった!見つけたぞ!という嬉しさがこみ上げるというのは以前このブログでも書いたが、まさか好きな映画で流れてた曲だっただけに驚きと感動もひとしおだぜ!

ちなみにぼくは元々この“ウララカ”という曲が大好きだったんだけど、この元ネタを知ってから、“Da doo ron ron ron da doo ron ron”の部分が頭から離れず、すぐにiTunesでダウンロードして、死ぬほど聞いていたのであった。いやぁこれはかなりテンションがあがる一曲ですな。ぼくみたいにご存じなかった方も聞けば絶対に耳から離れなくなりますよ。イントロは『君は天然色』にも似てますよね。

さらにこの映画を観たことで久々にモッズ熱が再燃し、モッズシーンというコンピ盤も買ってしまった。これがまたツボを付きまくる雰囲気の曲ばかり揃っていて、非常におすすめなのでだった。あと思わずこちらのサイトユニオンジャックメッセンジャーバッグも買ってしまったのである。でも頭はパンクなモヒカンなので困ったもんだ。どんだけイギリスにかぶれてるというのだオレは、あういぇ。

スモール・フェイセス+5

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ザ・モッズ・シーン

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  • アーティスト: オムニバス,ザ・アタック,クリス・ファーロウ,グラハム・ボンド・オーガニゼイション,アウターリミッツ,ロニー・ジョーンズ,スモール・フェイセス
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1999/04/21
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モッズ・シーン2

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ゆべらびりーべー!(べらびりーべー!)