レディオヘッドやビーディ・アイなど最近聴いたアルバム備忘録

レディオヘッドザ・キング・オブ・リムス」

ザ・キング・オブ・リムス

ザ・キング・オブ・リムス

革新的であるとか、ロックを越えたロックとか、もうなんかいろんな言われ方をしているレディオヘッドの新作。ぼくはレディオヘッドは一応全部聞いてるけど、好きかと言われるとよく分からなくて、アルバムごとにいっつも「ふーん」となってしまう。好きなのは『OKコンピューター』と『キッドA』だろうか。今回のアルバムは――――正直に言うとよーわからんかった。3曲目と7曲目は誰が聞いてもレディオヘッドなんだけど、それ以外が………今まで出した中で一番歯ごたえがあるんじゃないかなぁ。行くとこまで行っちゃったなぁという感じ。逆にこれを聴いてこれこれこうだとコメント出来る人ホントに尊敬します。もちろん彼らが彼らなりに行きついた作品だから読み解くことだって可能なんだろうけど。もうちょっと聴いてみてから改めて書きたい。


アヴリル・ラヴィーン「グッバイ・ララバイ」

グッバイ・ララバイ(初回生産限定盤)(DVD付)

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グランジっぽい路線から一気にパワーポップへと飛躍した前作に比べるとその中間を保ってる感じ。ピアノが増えてしっとりした印象もあり、確実に彼女も進化してるんだなということを伺わせる一枚。「ワット・ザ・ヘル」はこれぞアヴリルの魅力全開という感じで何度も聞いてしまう。初回限定版には『キック・アス』のかちこみ音楽でも話題になった「バッド・レピュテーション」のカバー収録。


ビーディ・アイ「ディファレント・ギア、スティル・スピーディング」

ディファレント・ギア、スティル・スピーディング(初回生産限定盤)(DVD付)

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噂にはなっていたオアシス解散後のリアム・ギャラガーバンド。ノエルがいたころは彼のソングライティングが中核を担っており、彼以外の楽曲も近年は増えてはいたが、ノエルが抜けたことでそっち方面にベクトルが行ったという印象。じゃあ、結局ノエルがいなくなったらダメなんじゃんか!と言われるとそんなことはなく、オアシスとはまったく違うバンドにしようという志が感じられる。実際、アルバム収録曲はどれもクオリティが高く、ビートルズストーンズ、フー、キンクスの流れを汲む英国産ロックンロールバンドに生まれ変わったという感じ。もし彼らを元オアシスとして聴かずに、普通に友人の車の中とかでかかったら、「え?このバンド何?ザ・フーみたいだし、オーシャン・カラー・シーンよりもメロディアスで、すげぇかっこいいんだけど」という感じで好きになってた可能性大。特にリアムはボーカリストとしての自覚が出て来たようで、ミックスもかなりボーカルの抜けが良いようになってる。この人一時ジャイアンみたいな歌い方になってたからなぁ。


ウィーザー「ハーリー」

ハーリー

ハーリー

インディーズに移籍してからの新作。前評判としては「「ブルー」の頃の泣きメロが帰ってきた!」なんてのが目立ったが、個人的には前作の「ラディテュード」の延長線上にあるアルバムという感じ。ウィーザーが好きならば買って損なしではないかと。先行シングル「メモリーズ」はさすがの一曲でいきなりの名曲っぷりに度肝抜かれる。二曲目はウィーザーの真骨頂という感じで、この二曲だけでも安心出来る。しかしウィーザーはなんで新作を出す度に「あの頃のウィーザーが帰って来た!」という言われ方をするんだろうか。「メイク・ビリーブ」からの新作は全部そんな風に言われてた気がする。個人的には「マラドロア」以降では一番好きかなと。つってもそれ以降はほとんど横一線だったりするんだけど。


マルーン5「ハンズ・オール・オーヴァー」

ハンズ・オール・オーヴァー

ハンズ・オール・オーヴァー

傑作。異常なセンスで度肝を抜いた作品を次々に発表する彼らだが、今回もエラくかっちょよろしい。今まで以上にリズムが鋭く、それでいてメロディは型くずれしていない。先行シングルとなった楽曲はもちろんのことアルバム曲もこれまで以上の気合いの入れ方。特に『ミザリー』がホントにホントに素晴らしい。アメリカ人によるUKロックとブラックミュージックの融合の完成系を見た気がする。