AKBのドキュメンタリー映画を観たのだが……

『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?』をDVDにて鑑賞。タイトル長っ!!

映画公開に先立ってNHKで放送された『DOCUMENTARY of AKB48 1ミリ先の未来』を見て、「ああ、どうせ映画版はこれに未公開の映像がくっついて長くなっただけなんでしょ?はいはい、またまた商売上手だねぇ」と思った人は多かったと思うが、映画を見るとその予想は完全に裏切られることになる。

DVDではこのTV版である「1ミリ先の未来」が特典として付いて来るのだが、もしこのDVDを買われた方で、そっちを見逃してしまったという方は、まずその「1ミリ先の未来」のほうから見ていただきたい。なぜかというと映画版は「to be continued」となってるだけあって、そのTV版の続編扱いであり、対になっているからだ。

NHKで放送された「1ミリ先の未来」はAKBにとって激動の年となった2010年を追ったドキュメンタリーとなっていて、1月から12月までにあった事件やイベントを時系列順に追って編集されているのだが、映画版の「10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?」はあくまでメインメンバーのインタビュー集であり、「あのイベントの裏側で彼女たちは何を思っていたのか?そして彼女たちの本音とは?」が中心となる。

もちろんその内容からAKBに興味がある人しか観ないわけだが、それにしてもこれではいちげんさんにとって敷居が高い、いくらなんでも高すぎる。天下のNHKで放送されたとは言え、その放送を見ずに映画館に駆けつけた人も多いはずで、むしろその「1ミリ先の未来」をスクリーンでかけるべきではなかったのだろうか。コアなファン向けなんて言葉があるが、まさにこの映画のインタビュー集はコアなファン向けのものであり、それ以上でもそれ以下でもない。それこそ、2010年のイベントや事件を全部頭の中に叩き込んでおかないとキツい部分があり、作品としては「1ミリ先の未来」の方がおもしろく出来ている。

ホントにインタビュー集なので、さして盛り上がるわけでもなく、時折差し込まれるメイキング映像(レッスンのシーンやリハーサルで後輩メンバーに叱咤するたかみなや優子など)もおまけ程度なので、そこに不満もあるし、もっと言えばじぶんにとっての推しメンがいなかったりするわけで、そこにもガッカリしたが、それでも時間が経つのがあっという間で、観終わった後に大満足したのは、自分が少なからずAKBに興味があるからであり(まだファンやマニアは名乗れない)、よろっとメンバー全員覚えそうな勢いだからである。見所はさしこの帰郷と横山由依のくだりだろうか。

というわけで、当然っちゃ当然の感想になってしまったわけだが、あくまでもコアなファン向け。パッケージに書いてある「栄光の舞台裏」を期待すると肩すかしを喰らうこと必至なのでご注意を、あういぇ。

あ、ちなみにその特典で付いてくる「1ミリ先の未来」はディレクターズカット版となっているため、前田敦子が円陣を組んでる中、やる気なさそうに携帯をいじってるカットはキレイさっぱり消え去っていた………なぜだ……


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