新潟日報の読者が選ぶ2011年の映画ベストテンが酷すぎる件

今日朝起きたら、おかんに「日報に2011年の映画ランキングが載ってるよぉ」っていわれたんですよ。

「邦画部門何が一位だと思う?」って軽くクイズ出されたんで「なんたら村騒動記じゃね?(『大鹿村騒動記』のこと)」って答えたら「それねぇ6位だわぁ」っていわれたんで、逆にランキングに入ってる映画を当てたろうと思って、たて続けに『探偵はBARにいる』と『マイ・バック・ページ』と『冷たい熱帯魚』っていってみたんですよ、そしたら「それ全部入ってない」とあっさりいわれました。本当は新潟弁でいわれたんですけど、文字にするとなんのこっちゃ分からないので普通に書きました。

正直、いま挙げた3本はキネマ旬報にもランクインしていたし、実際ぼくも去年の邦画のベストはこの3本になります。なのでそのあとは皆目見当もつかなくなりまして、逆に「一位なんだったの?」って聞いたら耳を疑うような応えが返ってきました。


『ステキな金縛り』



(゚o゚;)え??


あまりにビックリしてその新聞の記事を見てみたんですよ。そしたらこれがとんでもない10本が選ばれてまして………

――――これマジなん?

記事を読んでいくと、どうやら、これ去年の年末に県内に住む人にメールで募集したらしいんですね。応募総数は日本映画が148通で外国映画が130通。一位から五位までの作品をあげてもらって、それを集計したと。

正直ぼくがこの中で観たのは『コクリコ坂から』だけなんで、何を根拠にブーブー言ってるんだと思うかもしれませんが、なんていうんですかねぇ………まったくおもしろみがないといいますか……「へぇ!これ入ってるんだぁ!じゃあ観てみようかなぁ」とは一切ならないランキングというか、このランキングを見ても、なんの感情も沸かなかったですよ。そもそもここにランクインされてる映画、公開されたときも「これ観たい!」って思わなかったものばっかりです。「観たいけど見逃してた!それでランキングに入ってるなら観ればよかったぁ!」という感じになりたいのに、ちっともならせてくれない。しいて言えば『八日目の蝉』と『相棒』くらいですか。

いちおう外国映画部門も見てみたんですが、これはこれでまた………

特に2位と3位と10位はウソですよね?逆に『ブラックスワン』と『ソーシャル・ネットワーク』が入ってるのが不思議なくらいです。最初に2位と3位が目に飛び込んで来たんで、それらは入ってないと勝手に思い込んでしまったくらいですから。

これの何に絶望したって、新潟ってのは市内にシネコンが4つもある特異な町なんですよ。おのずと映画が好きな県民性なのかと思ってしまうじゃないですか?なのにこの体たらくですよ。朝からびっくりフジツボもいいとこですよ。

ただ、裏を返すと、これねぇ新潟はたいした映画がやってないってことなんです。

つまりシネコンが4つもあるくせに、似たような映画しかやってないし、映画ファンの間で話題の作品がまったく入って来てない。観たくても観たい映画がないということなんですな。来たとしてもセカンド上映で遅れて、限定上映とかぬかしやがる。日本映画もそういう風になってきてますよ、園子温監督の映画とか。

もう『スコピル』とか『ピラニア3D』とか『ムカデ人間』とか『イップ・マン』とか『孫文の義士団』とか『精武風雲』なんてどうせ新潟でなんてやらないだろうと端から海外盤で観ましたからね。まぁ『スコピル』と『ピラニア3D』と『精武風雲』は公開されましたけど。

だからそういった、狭い範囲の中で無理矢理五本選んだ結果がこうなんですよ!きっと!そうに違いない!!そうじゃなかったらやってられませんよ!

んもぅ!!