オアシス『ディグ・アウト・ユア・ソウル』
ファーストのリマスターで火が付いて、最近オアシスしか聴いてないくらいだったんだけど、これもメイキングDVD付きで500円だったので買った。発売当初人から借りて聴いてあんまし印象なくて今回ちゃんと聴いたらめちゃくちゃ良くてビックリ。『ビィ・ヒア・ナウ』以降のオアシスだったら間違いなくダントツの出来だと思う。アビーロードでレコーディングしていて、カモメの鳴き声を逆再生したり、シタール使ったり、「ディア・プルーデンス」のイントロをアウトロとして使ってたり、ジャケがコラージュで作られてたりと、もう何から何までビートルズの完全再現。このアルバムだったら現代のビートルズと言われてもおかしくないだろう。『ビィ・ヒア・ナウ』と『スタンディング〜』の間くらいのサウンドと言われても違和感ないくらいの荒々しさ。ただリズムセクションから作られたような曲に印象的なリフもあって、ザ・フーやストーンズ、ツェッペリンのそれすらも感じ、70年代サイケを内包する。最近これしか聴いてないくらいハマった。ホントにいまさらだけど。あ、あとリアムの声がジャイアンじゃなくなってるのもいいね。見事にこのアルバムの個性が真っ二つに別れたのがビーディ・アイとノエルのソロといえる。
- アーティスト: オアシス
- 出版社/メーカー: SMJ(SME)(M)
- 発売日: 2008/10/01
- メディア: CD
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いわずとしれた神様のファースト。まったく聴いたことなかったが、無事にハードオフオーディオサロンにて500円で救出。初期ディラン=「風に吹かれて」だと思ってる人は絶対にやられること必至。カバーも多いが20年代とかの曲なのでオリジナルの音源はどこにもないらしい。激しくギターをかき鳴らし、シャウトし、ハープもフリージャズのようにでたらめに近い形で吹きまくる。日本でいえば岡林や拓朗よりも友川かずきに近いだろう。太宰の処女作が『晩年』であるがごとく、すでに「死」についての曲が三曲収録されているのも興味深い。いままで聴いたディランのアルバムでは二番目に好き(一番はブリンギング・イット・オール・バックホーム)。
- アーティスト: ボブ・ディラン
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct
- 発売日: 2006/12/20
- メディア: CD
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ウイングス『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』
長らく『ウイングス U.S.A. ライヴ!!』という邦題だったLP三枚組のライブ盤。ポール・マッカートニーのベスト盤を買うくらいならこれを買えと言わんばかりのセットリスト。ぼく自身は近年の少人数で再現するライブの方が好きなんだけど、こちらは9人編制ということでスタジオ音源をほぼ完全再現。驚くのは『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード』をちゃんとフィル・スペクターバージョンで披露したこと。これを聴くだけでも価値あり。『サージェント・ペパー』がパッケージも含めてコンセプトアルバムだったようにこちらも飛行機を模したジャケットで、内袋までそれに倣って、レーベルが計器やレーダーになっている。もしかしたらビートルズ時代にこういう部分までこだわっていたのはポールなのかもしれない。
- アーティスト: ウイングス
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1999/10/27
- メディア: CD
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ハニー・ドリッパーズ『ヴォリューム・ワン』
ツェッペリンのロバート・プラント、ジミー・ペイジ。さらにジェフ・ベック、ナイル・ロジャースがタッグを組んだスーパーグループのミニアルバムで、その内容はなんとオールディーズのカバー集。ジョン・レノンの『ロックンロール』が好物なので、これも当然ツボった。バンドというよりはロバート・プラントのソロプロジェクトという方が近いかも。この人こんなに歌うまかったのね。ここまで歌い上げる歌手だとは思わず。サウンド的にも当時の流行から完全に逆行している。
- アーティスト: Honeydrippers
- 出版社/メーカー: Rhino / Wea
- 発売日: 2007/04/03
- メディア: CD
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大野雄二『コスモス』
アナログ盤で聴いたのだけれど、ぶったまげた、音のよさに。逆にCDだとどうなるのか気になったくらいだ。帯にマスターサウンドと書かれていたのだが、その効果がちゃんとでているのだろうか。いやでているんだろう。めちゃ音よかったし。5.1でかけるとその音の世界に圧倒される。ジャケットが表してるように「宇宙的」なサウンドであった。というか、それしか言いようがない。
- アーティスト: 大野雄二
- 出版社/メーカー: BRIDGE-INC.
- 発売日: 2013/04/10
- メディア: CD
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岡林信康 EP数枚
ぼくの親父はビートルズがリアルタイムで聴けたにも関わらず、音楽に関しては吉田拓郎「しか」知らないのだが、実は多感な時期に岡林もちょこちょこ聴いていて、レコード――――いわゆるドーナツ盤とLPを数枚所有していたので聴いた。『私たちの望むものは』はフォークジャンボリーの映像しか知らず、スタジオバージョンは初めて聴いた。出だしが静かでこれに関してはライブバージョンの方がいいなと思った。他にも『チューリップのアップリケ』や『自由への長い旅』など聴いた。音楽的にはボブ・ディランに似てなくて、やはり独自のものがあるなと思った。