タイトルがすべてを表している/Weezer『Pacific Daydream』

お久しぶりです。安田美沙子です。三ヶ月ぶりにブログ書いてます。7月から9月まで超繁忙期で一日平均14〜16時間、休憩も取れて40分、取れないときで10分。手当は出るものの、残業代ゼロという状態で働いていたので、ブログを書くどころではありませんでした。休みが隔週土日なんですけど、いろんな人からお誘いいただいて、それで遊んでいたということもあって、家で落ち着いて何かするということがホントになかったんです。最近の趣味はレコード収集となり、それをインスタにあげ、世界中のレコードコレクターとやりとりすることです。

さて、その忙しさにかまけてあいもかわらずWeezerの新譜を買い忘れたので、タワレコダッシュした。ついでに『Everything Will Be Alright In the End』のアナログ盤もゲット。レコードコレクターとしては新品のレコードがネットよりも安く手に入るということでタワレコにはよく行ってるんだけど、同じことを考えてる人がいるのか、「これ次行ったときにまだあったら買おうかな」と思ってたのが、ホントに数日でなくなってることが多々あって、今度から見つけたらすぐに買うようにしようと思う。それで買い逃してしまった盤は数知れず……いや、残業代でないから薄給で買わないほうがいいんだけれども……

で、『Pacific Daydream』の感想なんだけれども。35分とわりと短いアルバム(Weezerは大概そうだけど)ということもあって、仕事の移動中に繰り返し聴くのにピッタリだった。なので8回聴いた。が!これが何回聴いても曲が頭が入ってこないときてる。理由は至極単純でメロが立ってないからなのだが、前二作がわりとWeezerの(というか、リヴァース・クオモの)本気が見られた傑作だっただけに、その流れを期待すると肩すかしを喰らうだろう。実際ぼくもそうだった。アルバムでいうとわりと実験的な要素が強かった『Raditude』に近く、ヒップホップやゴリラズのようなゴリゴリのトラックを使った楽曲もあった。

とはいえ、このアルバム。そのトラックがやたらかっこよく、ドライブや何かを作業しながら聴くには良いかもしれない。タイトルが『パシフィック・デイドリーム』とのことだが、このタイトルがすべてで、ホントに太平洋の海辺で昼間っから陽光を浴びながらぼけーっと妄想を繰り広げて寝て夢を見る……そんな感覚の音像でつらぬかれている。トータル性でいうなら前作同様『ペット・サウンズ』の雰囲気で「Beach Boys」なんて曲もあるくらい。それにサイケ仕様のビートルズジェリーフィッシュが合体した、そんな印象を持った。とはいえ、Weezerパワーポップなナンバーも全開で「Mexican Fender」、「Weekend Woman」と「Get Right」あたりは及第点レヴェルかなと。「La Mancha Screwjob」「Any Friend Of Diane's」の流れもらしく、逆にアナログA面にあたる部分は音だけ聴いたらWeezerとわからない曲もある。

といったわけで、自信を持っておすすめできるかと言われると微妙な部分もあるが、聴けば聴くほどよくなるタイプのアルバムだと思うのでWeezerが好きならもちろん必聴だと思う……ぼくは意外に好きなアルバムで、ランクだと5番目くらいにいまのところはつけていて、酔ったいきおいでアナログ盤も注文してしまった……いや、タワレコにあったら、アナログ盤だけ買おうかなと思ってたんですがね……なくて……いやははは……

PACIFIC DAYDREAM [CD]

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