2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

意外や意外、ド直球のノワール/黒川博行『後妻業』

前回、黒川博行の直木賞受賞作『破門』と『国境』について書いたのだが、その二作から黒川博行という作家にドップリハマってしまい、その二冊を含むシリーズの『疫病神』、『暗礁』、『螻蛄(けら)』を全部読んだ。これが信じられないほどおもしろく、今まで…

直木賞を受賞した作品としなかった作品/黒川博行『破門』と『国境』

黒川博行の『破門』と『国境』をそれぞれ読んだ。 元々読書量が多くなく、不勉強ながら黒川博行という作家のこともなにひとつ知らなかったが、唯一読書とウォーキングが趣味の親父が「ここ最近読んだ本のなかでダントツにおもしろかった。読んだ方がいい」と…