音楽

音楽の売り方も含めた作品世界/サニーデイ・サービス『the CITY』

遅ればせながらサニーデイ・サービスの『the CITY』をiTunes Storeで購入して聴いた。前作にあたる『Popcorn Ballads (完全版)』も同じような形で購入していて聴いていたのだけれど、感想をブログにあげなかったのでまとめて書こうと思う。 いま改めて振り返…

荻野由佳センターだからこそ成立する人類愛/NGT48『世界の人へ』

結構前の話になるが、NGT48『世界の人へ』のタイプA、B、Cを購入した。酩酊状態でスマホから注文したのもあってか、タイプCだけが2枚届くというアクシデントがあった。みなさまも注意されたし。ちなみにそのもう一枚のタイプCはNGTファンである主任の奥さん…

サニーデイ・サービスの丸山晴茂が亡くなってしまった

サニーデイ・サービスのドラマー丸山晴茂が47歳の若さで亡くなってしまった。体調不良でバンドを離脱していたのは知っていたが、亡くなるなんて思ってなかった。 サニーデイ・サービスはとてつもなく思い入れがあるバンドである一方で、アルバムに良い意味で…

愛をこめてコミニュケーション・ブレイクダウン

ぼく佐野元春の「コミニュケーション・ブレイクダウン」って曲がすごく好きなんですけど、その理由ってのがへっぽこなラップなんです。VISITORS 20th Anniversary Edition (初回限定盤)(DVD付)アーティスト: 佐野元春出版社/メーカー: ソニーミュージックエ…

半分のことでいいから君を教えておくれ

お久しぶりです。ブログを三ヶ月も放置してました。とりあえず本日、5月20日で今の仕事をやめることができました。次の職場も決まっていて、そこが残業という概念がないので、わりと時間取れると思います。はい。そのあたりでライター業の方も再開したく……編…

MVのラストの解釈が……/NGT48『世界はどこまで青空なんだろう?』

NGT48の2ndシングル『世界はどこまで青空なんだろう?』のType-BとType-Cを購入した。 本当はType-Cだけ買おうとしていたのだが、絶賛箱推し中の妹が「Type-Bこうてきてくれや」と言ってきたので、仕事終わりにツタヤでフラゲしてきた。全種類買うとポスター…

黄金期に匹敵するアルバム/the pillows『STROLL AND ROLL』『NOOK IN THE BRAIN』

THE PREDATORSからの流れも多少影響しているが、the pillowsを聴きたくなり、聴いてなかった『ムーンダスト』と『STROLL AND ROLL』と現時点での最新作である『NOOK IN THE BRAIN』をレンタルした。STROLL AND ROLL 初回限定生産盤 (CD+DVD)アーティスト: th…

最近、GLAYではなく、THE PREDATORSとしてのJIROが気になって仕方がない。

2018年、二年半ぶりにTHE PREDATORSが再始動されるというニュースが飛び込んできた。 THE PREDATORS再始動シングルの全貌発表、2015年ツアー音源も収録 - 音楽ナタリー THE PREDATORS、3人集合コメント動画と新作ジャケ公開(動画あり) - 音楽ナタリー 改め…

タイトルがすべてを表している/Weezer『Pacific Daydream』

お久しぶりです。安田美沙子です。三ヶ月ぶりにブログ書いてます。7月から9月まで超繁忙期で一日平均14〜16時間、休憩も取れて40分、取れないときで10分。手当は出るものの、残業代ゼロという状態で働いていたので、ブログを書くどころではありませんでした…

バンド全体で歌ってるような感じ/スピッツ『醒めない』と『小さな生き物』

昨日、いきなりステーキに行った帰り、タワレコへ寄ったら、店頭にスピッツのアナログ盤が何枚か置いてあった。人気のあるやつは早々になくなったのか、残されていたのは『さざなみCD』、『とげまる』、『小さな生き物』、『醒めない』と、比較的近年のもの…

そもそも選曲が48Gのベストオブベスト『NGT48 1ST ANNIVERSARY』

NGT48劇場オープン一周年特別記念公演とNGT48自体の一周年記念コンサート、そして劇場オープン一周年特別イベントを丸々収録した『NGT48 1ST ANNIVERSARY』のBDを購入して、全部観た。 7500円とわりと高額だが、購入に踏み切った理由はセットリストが神がか…

ビートルズの偉大さを改めて実感/ASIAN KUNG-FU GENERATION『ソルファ』再録盤

いきなりだが「このアルバム、今改めてレコーディングしてくれないかな」と思うことが多々ある。ぼくは音楽を聴く行為が好きだが、その一方でライブにいくことは少ない。理由は単純でレコーディング音源が好きで好きでたまらないからである。だからライブ盤…

20年経った今こそ『Be Here Now』を再評価せよ!

いま思えば1997年の音楽シーンはすごかった。“いま思えば”と表記したのは、当時はそのすごさがあまりピンと来てなかったからである。その頃のぼくはといえば、碇シンジと同じ14歳。渋谷系に傾倒し、サブカルをひた走るマセガキであり、誕生日プレゼントはも…

ファースト、セカンドの呪いから解き放たれた一枚/Weezer『Weezer(White Album)』

またしても遅ればせながらWeezerの『Weezer(White Album)』を購入。 Weezerは新譜が出たら必ず買うようにしていたのだが、仕事の忙しさにかまけて放っておいたらこんなことになってしまった。大変もうしわけない。しかもそのまえにタワレコで『Pinkerton』の…

ペット・サウンズやロング・バケーションに匹敵する名盤/サニーデイ・サービス『DANCE TO YOU』

サニーデイ・サービスの『DANCE TO YOU』を聴いた。 仕事の移動中にiPodをつないで音楽を聴けるという環境になり、小沢健二の『流動体について』や、NGT48の『青春時計』など、久しぶりにCDを定価で店頭で買って聴くということをした。それで火がついたのか…

なぜNGT48の『青春時計』はへっぽこな“水曜日のカンパネラ”みたいになってしまったのかについての考察

立ち上げ時からローカル番組などである程度追っかけ、お披露目公演やイベントも行った程度には思い入れがあるNGT48がついに『青春時計』でメジャーデビューを果たした。 すでに代表曲としての評価も定まっており、リクエストアワードでも1位をとった『Maxと…

“ハイテンション”に“愛、かましたい”

お久しぶりです。安田美沙子です。5月から連勤続きと前に書いたが、12月に入ってもそれは変わらず、人材不足ということもあって、忙しくもないのに忙しいという謎の現象が続いている。万城目学の『プリンセス・トヨトミ』に、究極に人がいない中、仕事を辞め…

ぼくが思うボブ・ディランのすごいところ

仕事を終えた21時半頃になる。スマホの画面を見たら父からメールが届いていることが通知されていた。件名は「ボブ・ディラン」だった。滅多にどころか、片手で数えるくらいしかメールをしたことがない父である。CD貸してくれ程度のことなら帰ってからでもい…

ジャケは白いが中身は黒く/Negicco『ティー・フォー・スリー』

Negiccoの『ティー・フォー・スリー』を聴いた。 Twitterでお世話になっているイシダドウロ(@Tarumizizou)さんが神戸からわざわざ新潟競馬場でのイベントとサイン会に参加されるということで、もしお会いできるようであればアルバムをお渡ししますよと言われ…

名刺代わりがすでに完成系/出口陽『Daybreak』

出口陽の『Daybreak』を聴いた。Day Break (初回限定盤)アーティスト: 出口陽出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント発売日: 2016/03/09メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見るSKEを微妙に箱推ししていたので“ゆるゆる/ぐだぐだカラオケ大会…

ごめんなさい、Negiccoをナメてました

ちょー遅ればせながらNegiccoの『Rice & Snow』を聴いた。 まさか、ぼくがNegiccoについてブログを書くことになるとは想像もしていなかったが、ヲタではない一般の新潟県人にとってNegiccoというアイドルはそこまでたいしたポジションではなく、むしろ「何が…

誰か彼らに聞いてくれ「日本のロックはお好きですか?」と/The Strypes『Little Victories』

The Strypes(ザ・ストライプス)の新譜『Little Victories』を聴いた。 彼らのデビューは衝撃的だった。メンバーの平均年齢16歳という、あどけなさの残る少年たちが鳴らす超本格派のロックンロールにぼくは魅せられた。特にボーカルのロス・ファレリーのパフ…

しかし新譜のタイトルが『Star Wars』て!

ウィルコの新譜『Star Wars』がリリースされた。 めっきりCDを買わなくなり、ヴィンテージロックしか聴かなくなったこの昨今だが、ウィルコだけはしっかりチェックして聴くようにしている。ザ・バンドを彷彿とさせるアメリカのルーツロックへの探求、そこに…

いまさらストーンズにハマった

ゴールデンウィーク前……四月の頭くらいからずーっとストーンズにハマっていた。 フェイセズやジェフ・ベック・グループ、ロン・ウッドのソロ作品、もっといえばザ・バンドやオールマン・ブラザーズ・バンド、フリートウッド・マックのようなルーツを大切にす…

ブラー、12年ぶりの新譜『ザ・マジック・ウィップ』

ブラーの『ザ・マジック・ウィップ』を聴いた。 12年ぶりの新譜だが、前作はギターのグレアム・コクソンが脱退していたので、バンドのメンバーが揃ってる状態として考えると16年ぶりになる。あまりCDを買わなくなったこの昨今。熱心に聴いていたバンドが新譜…

SEKAI NO OWARIの「世界」を形成するもの

SEKAI NO OWARI(以下、セカオワ)というバンドが好きである。それこそネットでは品川庄司の品川やキングコング西野のごとく嫌われているが、ぼくは「世界の終わり」名義の頃からチェックしていたクチで、最近のファンタジー路線も微笑ましく見ているし、テレ…

日本初のシューゲイザーバンド、Paint in Watercolourについて

たまたまフリッパーズ・ギターの『ヘッド博士の世界塔』について検索しているときだった。渋谷系のディスクガイドとしていろんなアルバムを紹介しているサイトでPaint in Watercolour(ペイント・イン・ウォーターカラー)というバンドを見つけた。調べてみる…

2014年に聴いた音楽でよかったヤツ

今年は例年に比べ映画を観ずに音楽をよく聴いた年であり、実際映画のベストテンよりもこっちのほうがすんなりいくんじゃないかと思いまとめてみました。とはいえすごく範囲が狭く、バンドサウンドをメインに自分の好みで選んでます。あとアルバムとシングル…

ホントに魅力がすごかった件/ゲスの極み乙女。『魅力がすごいよ』

今年最も知名度を上げたバンドといっても過言ではないゲスの極み乙女。のメジャー1stフルアルバム『魅力がすごいよ』を聴いた。 知らない人のために雑に説明するとゲスの極み乙女。はフュージョンのようなギターに、縦にはずむピアノとタイトなリズム隊で構…

プリンスの新譜など最近聴いた音楽

TVとモンハンで時間のすべてを使ってブログすらまともに更新できてません、すいません。リハビリ代わりに合間合間に無理矢理聴いた音楽の感想を。 Prince 「ART OFFICIAL AGE」「PLECTRUMELECTRUM」いわずとしれた巨匠、プリンスの新譜。名義違いで二枚同時…