2013-01-01から1年間の記事一覧

無重力カメラの突破口『ゼロ・グラビティ』

『ゼロ・グラビティ』を2Dの字幕版にて鑑賞。3Dじゃないと映画を観たことにならないらしいので、自分用のメモだと思っていただければ。 ↑この画像でどういう映画なのかがすぐに分かるハイ・コンセプトな作品。 観る前になんとなく予想はしてたし、予告編でも…

バーテンダーのイサム

TV

12月1日に放送された『全力教室』が衝撃的だった。いや正確にいうならこの番組にでてきたある男のある技が衝撃的だったという言い方がただしい。世界で活躍するパフォーマーからスゴ技を教わろうという企画でいっこく堂や須藤元気率いるWORLD ORDERが出演し…

くりごはんが嫌いな男の2013年ベストムービー(ゼロ・グラビティ以外)

というわけで今年もやってまいりました。なんかネットで映画ベストテンを発表するのはどうなの?という意見も飛び交ってますが、いいじゃん。楽しいんだから。『ゼロ・グラビティ』も『キック・アス2』も観てませんが、『グラントリノ』も『レスラー』もその…

違う意味で「テレビでやってくれ」といいたくなる『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』

『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』鑑賞。 今年一番の問題作だと思う。というのも、この作品。映画なのかテレビなのか、その境界線みたいなものがあやふやで、もちろん映画館でかかってる以上は映画だし、ぼく自身「映画とは見世物小屋である」という…

ブルース・ウィリスがイケイケドンドンだったときの映画『スリー・リバーズ』

ここ10日間くらいがっつり『モンハン』にハマっていたのだが、実はその前に数本、未見で「観てない」と人にいうと「えええ!!」と驚かれ、そのよさについてガッツリ語られてしまう有名な日本映画をいくつか観ていた。しかし、そのどれもがハードで、わりか…

とりあえず『マニアック』をボカシなしで観た

『マニアック』をUS盤で鑑賞。日本版はボカシが入った改悪版と言われていて、公開時にナマニクさんが記事にして話題になったが、先立って観にいった人の話によると、ゴアシーン以外でちょくちょく主人公の視点がぼやける(ピントがはずれる)ため、その演出を…

3DSをもらって『モンハン4』を買った

「3DSいる?」こんな奇怪なメールが友人から届いたのはかれこれ二週間ほど前になる。彼が数年前から『モンハン』にハマってたのはチラっと聞いていたが、ぼく自身は二時間プレイして飽きたという経験もあり、さらに本人もぼくとおなじ意見でわりと昨今の“狩…

スローライフ系にかわるコンテンツとなるか『すべては君に逢えたから』

『すべては君に逢えたから』を試写会で鑑賞。 IT企業の社長と売れない女優。孤児院で働く女と子供。ウェディングドレスをデザインする会社で働く女と仙台の建築会社で働く男の遠距離恋愛。40年以上前に駆け落ちに失敗したケーキ屋。そのケーキ屋でバイトをし…

『ドライヴ』以上に観る人を選ぶ問題作『オンリー・ゴッド』

日本では来年の一月に公開される『オンリー・ゴッド(Only God Forgives)』をUS盤BDで鑑賞。 ある日、タイのバンコクでボクシングジムを経営し、裏では家族で麻薬ビジネスにもかかわっているジュリアン(ライアン・ゴズリング)の兄が殺された。ジュリアンの兄…

『クソすばらしいこの世界』がクソすばらしい件

『クソすばらしいこの世界』をレンタルDVDで鑑賞。 人数合わせ……というか急遽来れなくなった「誰か」の代わりに、日本人の留学生たちと町外れのコテージへ一泊することになった韓国人留学生が主人公。一緒に行こうと誘った友人以外英語がまったく喋れず、早…

スライとウォルター・ヒルでおもしろい確定『バレット』

『バレット』をレンタルDVDで鑑賞。 大傑作!新潟で上映してたのかな?それも分からないままスルーしていたが、とりあえずツタヤ限定レンタルというのはやめていただきたい。あれはなんなのか。『エクスペンダブルズ』以降、かつてのアクションスターがふた…

トムのシネフィル的嗅覚『アウトロー』と『オブリビオン』

日本では今年公開された『アウトロー』と『オブリビオン』をレンタルDVDで鑑賞。トム・クルーズという役者にはまるで興味がなかったのだが、あれ?もしかしてこの人こちら側の人間なんじゃないの?と思ったのは自身が制作した『M:I-2』の監督にジョン・ウー…

『フラッシュバックメモリーズ』を2Dで観たけどすごかった

『フラッシュバックメモリーズ』をレンタルDVDだがようやく観ることができた。新潟でやっていたとは夢にも思わず気づいたときには終わっていて、とっくにツタヤでレンタルが開始されていたことも先日知ったという体たらく。 交通事故により、過去の記憶が消…

あー!『プロジェクトA2』の人か!『燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘』

『燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘』をレンタルDVDで鑑賞。 かつて悪ガキとしてヤンチャに育ったチョンは、いまではすっかり虚弱体質な身体になっていた。チョンはその体質や見た目から上司にいびられながらも不動産会社で働いている。彼は会社からの命令で…

「映像は良いのにお話が…」という評価『パラノーマン ブライス・ホローの謎』

『パラノーマン ブライス・ホローの謎』をDVDで鑑賞。 映像のクオリティの高さはハンパじゃない。表情の豊かさ、改めてアニメ化された日常の一コマは見ているだけで気持ちよさを感じ、それを援護射撃する箱庭つくりの細かさは筆舌につくしがたく、その気持ち…

大島優子は間違いなく吐く『チキン・オブ・ザ・デッド/悪魔の毒々バリューセット』

『ロッキー・ホラー・ショー』もブッ飛ぶ興奮! 『レ・ミゼラブル』も驚く感動! 『スリラー』のマイケル・ジャクソンも墓場から蘇るバカバカしさ!! ――――公式サイトより http://dokudoku.net/troma#/chicken 『テッド』より下品で、インド映画より凄いミュ…

くりごはんが嫌いな男が選ぶSF映画ベストテン

SF映画ベストテン - 男の魂に火をつけろ! 意外とアクセス数が伸びないと仰ってましたが、年末恒例ワッシュさんの映画ベスト企画。今年はSF映画のベストテンということで、当然ながら今年も参加させていただきたいと思います。この文章自体去年のものをコピ…

とはいえ「人が消える!」という映画はおもしろい『ファインド・アウト』

『ファインド・アウト』をレンタルDVDで鑑賞。 誘拐され、殺されかけたところを間一髪で脱出したジル。しかし、犯人と争った形跡などの証拠が一切出ず、彼女の妄想と片付けられてしまい、精神病院に入れられる。一年後、今度は同居していた彼女の妹(大学生)…

超常現象サンプリングムービー『レッド・ライト』

『レッド・ライト』をレンタルBDで鑑賞。 物理学者であるキリアン・マーフィーとシガニー・ウィーバーは超常現象に悩まされる家族や超能力をつかって人々をだます輩のトリックを暴き、すべての超常現象は物理学で証明できるとして、それを大学の授業にいかし…

観るなら吹替で!『コズモポリス』

『コズモポリス』をレンタルDVDで鑑賞。 実は輸入盤を『ホーリー・モーターズ』と一緒に購入したのだが、リムジンに乗って延々会話するので内容がさっぱり分からず、開始40分でギブアップした。そんなこんなしてたらすでにレンタルが開始されていてその早さ…

デリバティブ・ノワールというべき傑作『奪命金』

『奪命金』をレンタルDVDで鑑賞。 ノルマ達成のためにハイ・リスクな投資信託商品を売りつける銀行員、兄貴分の保釈金を集めるために株の取引をはじめるチンピラ、勝手にマンションを仮契約してしまった妻を持つ刑事。それぞれのストーリーが交錯するなか、…

あなたはクレーンゲームでなにをつかみますか?

TV

先週金曜の夜にNHKで放送されたドキュメンタリー「ドキュメント72時間/何をつかむ?巨大ゲームセンター」がすごくおもしろかった。 ついこないだジョニー・トーの『奪命金』を観たのだけれど、世界的な金融危機に直面した人たちが右往左往するという群像劇で…

「リターナー」を再評価せよ!『安堂ロイド』第一話

『安堂ロイド』の第一話を観た。 その人を喰ったようなタイトル。さらに演技がいつも一緒と評判のキムタク主演でSFをやるということで、放送される前から散々叩かれていたが、正直かなり楽しんで観た。まず木村拓哉が「いつものキムタク」じゃないのがとても…

幻の映画『カリフォルニア・ドールズ』を観た

今こうやって思い出しただけで涙腺がゆるみ、胸がじんと熱くなる。ひょっとすると映画史上最も、観客ひとりあたまから大量の涙を搾りとった作品がこれかもしれない。西海岸を舞台にした大らかなスポーツ活劇がどうしてこのようなウェットな感受性に訴えかけ…

AKBのゲームにみる秋元康の本性

「オークションには出さないで下さい!」に込められた意味 - くりごはんが嫌い ↑の続き。パッケージングもさることながら中身もそうとうヒドいというようなことを書いたわけだが、本当にヒドいのはさらにその先にある。このAKBのゲーム。ゲームでありながら…

「オークションには出さないで下さい!」に込められた意味

AKBのゲームを購入してプレイした。告ってきたメンバーをフってフってフリまくるヤツ。 正式な名前は「AKB1/48 アイドルとグアムで恋したら… (初回限定生産版) オークションには出さないで下さい!BOX」であり、これを某中古ショップにて780円で手にいれた。…

10年早かったと思い知らされる傑作『ゼルダの伝説 風のタクトHD』

つい先日発売されたWii Uの『ゼルダの伝説 風のタクトHD』を友人宅にて軽くプレイした。最近、過去作のグラフィックを強化して、新しく販売し直すというのがゲーム業界で流行っているが(映画におけるリメイクとは意味合いが少しちがう)、この『風のタクトHD…

まさに意外な映画『アクシデント/意外』

『アクシデント/意外』を鑑賞。ジョニー・トー制作でソイ・チョン監督作。 ピタゴラスイッチ的なしかけで事故に見せかけてターゲットを殺す暗殺者四人組。しかし、おなじような事故でもって仲間のひとりを殺され、あげく空き巣に入られ、これまで暗殺でかせ…

俳優・鈴木浩介の『レザボア』話がスゴかった件

昨日放送された「movie@home」の最終回がおもしろかった。 BSで映画を紹介する番組ということで映画好きの端くれとして一回観たことがあったのだが、旧作/名作を紹介するという企画はアリとしても、あまりのヌルさにその後はスルーしていた。ところが最終回…

ケラケラの「友達のフリ」という曲がヒドすぎる件

こないだ録画してたMJを観てたら、びっくりするような曲が流れてきた。これ、いきものがかりの『風は吹いている』じゃないか!!宇多田ヒカルが出てきたときや、椎名林檎が売れたときなど、エポックメイクになるようなアーティストがシーンに登場すると、そ…