2015-01-01から1年間の記事一覧

例えばこれがラーメン屋だったら……『桐島、部活やめるってよ』

注・相当話題になった映画なので観た人にしか分からない書き方をしています。『桐島、部活やめるってよ』ちょー遅ればせながらBSで放送したヤツを鑑賞。 そのカメラワークや、金曜日が何度もそれぞれのキャラクター目線で映されるなど、基本的には襲撃が起き…

これぞ低予算ホラーの醍醐味『ヴィジット』

『ヴィジット』を鑑賞。 先週、急に5連休になることが決まり、大急ぎで東京行きを決めて、新宿でラーメン凪を喰らったあとに池袋で観た。ホントに急なお誘いだったのにOKしてくださった亘さん、ケロみんさん、チケットの手配等、ありがとうございました。『…

くりごはんが嫌いな男が選ぶ音楽映画ベストテン

毎年恒例ワッシュさん主催の映画ベストテンを選ぶ企画。今回は音楽映画。みなさんなかなか選ぶのに苦戦してらっしゃるようでしたが、ぼくはあっさりと決まった感ありました。 音楽映画ベストテン - 男の魂に火をつけろ! 1.さらば青春の光(79年、フランク・…

ごめんなさい、Negiccoをナメてました

ちょー遅ればせながらNegiccoの『Rice & Snow』を聴いた。 まさか、ぼくがNegiccoについてブログを書くことになるとは想像もしていなかったが、ヲタではない一般の新潟県人にとってNegiccoというアイドルはそこまでたいしたポジションではなく、むしろ「何が…

ドラマとアニメを評価するならこっちかと「WATCHA(ウォッチャ)」

以前「Filmarks」という映画レビューを載せまくるアプリを紹介され、今でも楽しく使っているが、また新しいその手のアプリを紹介された。ぼくは簡素なデザインで使いにくかった「鑑賞メーター」を評価しておらず「Filmarks」の方が見た目も良いし、Twitterと…

又吉よりも笑える?『スクラップ・アンド・ビルド』

又吉直樹じゃない方の芥川賞『スクラップ・アンド・ビルド』を読んだ。 大変失礼な書き出しではあるが、そういう意味でも話題になっているので説明は不要だろう。しかし、又吉*1のライブに来たお客さんのなかでわずか3人しか『火花』を読んでなかったように…

誰か彼らに聞いてくれ「日本のロックはお好きですか?」と/The Strypes『Little Victories』

The Strypes(ザ・ストライプス)の新譜『Little Victories』を聴いた。 彼らのデビューは衝撃的だった。メンバーの平均年齢16歳という、あどけなさの残る少年たちが鳴らす超本格派のロックンロールにぼくは魅せられた。特にボーカルのロス・ファレリーのパフ…

すでに作者の人となりが分かっている純文学『火花』

又吉直樹の『火花』を読んだ。 もはや説明不要といったきらいもあるが、現役の人気芸人が第153回芥川賞を受賞し、さらに出荷数が200万部を突破したことで話題になっている。あまり読書量が多くなく、純文学と呼ばれるものもたいして読んでないのだが、かなり…

Twitterのアカウントを乗っ取られました

もしかしたら運が良かったのかもしれない。たまたまTwitterをアプリで開いたとき、ぼくのアカウントで書いた覚えのないツイートがTLに流れていた。これが「乗っ取り」だと気づくまでにそう時間はかからなかった。そこに書かれていたのは「10分」————つまりぼ…

しかし新譜のタイトルが『Star Wars』て!

ウィルコの新譜『Star Wars』がリリースされた。 めっきりCDを買わなくなり、ヴィンテージロックしか聴かなくなったこの昨今だが、ウィルコだけはしっかりチェックして聴くようにしている。ザ・バンドを彷彿とさせるアメリカのルーツロックへの探求、そこに…

二時間マジでカーチェイス『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』鑑賞。 公開されたと同時にすさまじい熱量の感想がツイッターに溢れかえった。さらに新しく観た人が前に観た人の感想をリツイートしたりして、TLが「マッドマックスヤバイ」だらけになった。『マッドマックス』でこう…

何度目かの映像革命のひとつ『ミュータント・タートルズ』

『ミュータント・タートルズ』をBDで鑑賞。 見事に直撃世代であり、アニメも実写版も子供のころに繰り返し観て、ゲームも数本プレイしており、かなり思い入れは強い。それは妹もおなじらしく、しっかり映画館で観て、BDも購入していたので、ご相伴にあずかる…

いまさらストーンズにハマった

ゴールデンウィーク前……四月の頭くらいからずーっとストーンズにハマっていた。 フェイセズやジェフ・ベック・グループ、ロン・ウッドのソロ作品、もっといえばザ・バンドやオールマン・ブラザーズ・バンド、フリートウッド・マックのようなルーツを大切にす…

ブラー、12年ぶりの新譜『ザ・マジック・ウィップ』

ブラーの『ザ・マジック・ウィップ』を聴いた。 12年ぶりの新譜だが、前作はギターのグレアム・コクソンが脱退していたので、バンドのメンバーが揃ってる状態として考えると16年ぶりになる。あまりCDを買わなくなったこの昨今。熱心に聴いていたバンドが新譜…

世界の映画がオタクが選んだベスト100の78位『ポイント・ブランク』

『ポイント・ブランク』をDVDで再見。『殺しの分け前』でも『標的にされた男』でもない。 『Cut』という雑誌の「世界の映画オタク10万人が選んだ史上最高の映画ベスト100」特集にて、78位に堂々ランクインしながらも、その100本のなかで唯一存在すら知らなか…

再び高倉健萌え!『ミスター・ベースボール』

『ミスター・ベースボール』鑑賞。BSで放送されたヤツ。高倉健が亡くなってからそこそこ経つのに未だに出演作がこうやって放送されるのがすごいな。もちろん嬉しいけども。 成績不振と素行の悪さにより、アメリカではオファーされず、日本の球団に移籍するこ…

あくまでギャレス・エドワーズ“の”『GODZILLA ゴジラ』

『GODZILLA ゴジラ』をBDで鑑賞。 日本の『ゴジラ』に忠実に描かれているというふれこみながら、間違った日本描写はあいかわらずで、集中して観ていたつもりだったが、置いてけぼりになるような設定もあり、芹沢博士は終始どこにいたのか?とか、アナログで…

ツービートの元ネタはミヤコ蝶々?『たけしの“これがホントのニッポン芸能史”』

TV

BSプレミアムで放送された『たけしの“これがホントのニッポン芸能史”』がものすごくおもしろかった。今まで観てきたお笑いの番組でもトップクラスだったといっていい。 ビートたけしを博士、所ジョージを助手とした芸能史についての番組でテーマは漫才。冒頭…

『ルイージマンション2』めっちゃ楽しいよ!!

今更だが『ルイージマンション2』にハマっていた。 そもそも『ルイージマンション』は任天堂のゲームのなかでもわりと異色の部類であり、「ホーンテッドマンション」の中を『ゴーストバスターズ』のような武器を片手に、謎を解きながら先へ進んでいくという…

そもそも誰もおもしろいと言わない話だった『かぐや姫の物語』

『かぐや姫の物語』鑑賞。TVで放送したヤツ。 今作では余白についてのこだわりを見せ、青空はおろか木々の様子も細かく描かれず、むしろ地面ですら着色が途切れたりしている。あえてそうすることにより、空間を閉じ込めない。逆に広がりを感じてほしいとは監…

ヘンテコな原作、優れた映画化『砂の器』

実はちょっとした機会があって『砂の器』を10年ぶりに再読した。『砂の器』は世間的に松本清張の代表作と言われているが、ぼくはヘンテコリンな小説だと思っていて、よくぞここまでのものにしたなと逆に映画版の評価がグンと上がったくらいだった。今回読み…

香港映画フリーク感涙の傑作『仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーアクセル』

ここ三週間、仮面ライダー漬けであった……といっても土曜日を自分のなかで仮面ライダーDAYとしていたので、そこでTV版を一気見し、さらに『ビギンズナイト』と『運命のガイアメモリ』という劇場版も鑑賞し、一通り『仮面ライダーW』という作品を制覇すること…

GACKTのゲーム実況がおもしろい件

なんとなく『ゲットバス』という釣りゲームがやりたくなって「このご時世やってる人なんているのかなぁ*1」と思っていろいろ検索してたら、GACKTがゲーム実況している「GACKTなゲーム!? ガメ先手ル!」という動画にたどりついた。 「すわ!なんだこれは!こん…

片腕マシンガールに蹴られたいっ!『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』

『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』をディレクターズカット版で鑑賞。『崖の上のポニョ』のメイキングにこんなシーンがあった。宮崎駿がポニョの造形に悩んでいたところ、たまたまスタッフが「まったくいうことをきかないんですよねぇ」とい…

『仮面ライダーW』を全話観た

TV

子供の頃から日曜の朝に放送しているようなアニメや特撮モノを観るという習慣がなかったので、ずーっとスルーしていたが、レイモンド・チャンドラーと『探偵物語』が大好きだといったら後輩(@Gung_hoo_Guns)が「探偵を主人公にした仮面ライダーがあるんです…

木村多江がドランクドラゴン塚地武雅のことを好きすぎる件

TV

俳優がバラエティ番組に出てきて好感度が上がることが多々ある。 『アメトーーク』にて「番宣をさせてやってるバラエティが偉いのか?それとも番宣じゃないと出てくれない俳優さんがわざわざ来てくれるのが偉いのか?」というのがネタになったが、最近はバラ…

空気読んでようがあとで謝りにいこうがダレノガレの好感度など決して高くない説

TV

昨日の『水曜日のダウンタウン』がおもしろかった。といっても昨日だけじゃなく、ほとんどの回にハズレがない貴重なバラエティ番組なのだが。 最近Twitterでやらせのようなものがふたつほど暴露されたが、個人的にはそれ「も」含めた藤井健太郎*1の悪意が大…

SEKAI NO OWARIの「世界」を形成するもの

SEKAI NO OWARI(以下、セカオワ)というバンドが好きである。それこそネットでは品川庄司の品川やキングコング西野のごとく嫌われているが、ぼくは「世界の終わり」名義の頃からチェックしていたクチで、最近のファンタジー路線も微笑ましく見ているし、テレ…

昨日行ったラーメン屋が激シブだった件

「食べログ」というサイトは1nanoも信用してないというか、まったく見ないんだけど*1、酒が飲めないことから食べ物に関してはわりとこだわりを見せる友人がその「食べログ」とやらで見つけてきた「らあめん じゃんご」というラーメン屋に行った。 先に結論か…

日本初のシューゲイザーバンド、Paint in Watercolourについて

たまたまフリッパーズ・ギターの『ヘッド博士の世界塔』について検索しているときだった。渋谷系のディスクガイドとしていろんなアルバムを紹介しているサイトでPaint in Watercolour(ペイント・イン・ウォーターカラー)というバンドを見つけた。調べてみる…