空気読んでようがあとで謝りにいこうがダレノガレの好感度など決して高くない説
昨日の『水曜日のダウンタウン』がおもしろかった。といっても昨日だけじゃなく、ほとんどの回にハズレがない貴重なバラエティ番組なのだが。
最近Twitterでやらせのようなものがふたつほど暴露されたが、個人的にはそれ「も」含めた藤井健太郎*1の悪意が大好物なので、なるべくなら終わってほしくない番組のひとつである。これとは違う件でお詫びをするあたりも誠意があって良い。とはいえ、これは前身番組である『テベ・コンヒーロ』でもやってたわけなんだが……懲りてないな……
さて、昨日はFUJIWARAの藤本敏史(以下、フジモン)による「タメ口ハーフ年下にタメ口きかれても怒る訳にいかない説」が特によかった*2。
企画は読んで字のごとく、番組でタメ口をきくハーフに対し、年下がタメ口をきいてきたらどうなるか?を検証するというもの。ニセの打ち合わせでADが急にタメ口をきいてきたときの反応を隠し撮りする。
比べられたのは水沢アリーと道端アンジェリカとダレノガレ明美。
水沢アリーは「タメ口でもいい?」と聞いたら何の問題もなく「うん!いいよー!」とノリノリでそのブレなさに好感をもった。
道端アンジェリカは最初こそ問題ないような雰囲気だったものの、途中から表情が曇り出して我慢しているようだった*3。まぁあれはADがやりすぎたきらいはあったが。
そして最後に登場したのはダレノガレ明美だが、ここで事件が発生。なんとダレノガレが完全にADのタメ口にキレており「ねぇ、タメ語やめなー、私は空気読んでるけど、空気読んでないじゃん?」とすさまじい顔で言い出したのである(ちなみにワイプから浜田雅功は「いやーそんなことないやろー」とツッコんでた)。ネタバラしのあとで「ADのタメ口にイラっとしました?」と聞いたら「しましたね」とそれを認めた。
スタジオに帰ってきて説を唱えていたフジモンは自分が軽くイジられたこともあり*4「あいつ誰でもタメ口ですやん!空気読んで敬語使ってることあります?」「(これ放送したらイメージ悪ならへん?)イメージ悪なっていいでしょ?こんなもん!あいつなんやねん!しょーもないわー!(一部略)」と悪態をつきまくるしまつ。
タメ口ハーフタレントの筆頭である、ローラや森泉が出てないのは残念だったが、ダレノガレの性格の悪さみたいなものが悪意ある編集とフジモンのおかげで引っぱり出されておもしろかったなーと思っていたら、なんとこの放送内容に対してダレノガレ本人が反論しているツイートがリツイートでまわってきた。以下、引用。
「いろいろカットされて変なとこを使われていてびっくりしました!私はタメ語を話したあとはちゃんと誤りにいきますし、プライベートでは敬語です!」
「昨日の放送何回みてもひどい…私に対してタメ口をキレたんじゃなくて、ADさんがプロデューサーにタメ口使っていたからそれに対して怒ったのに私に使ってキレてるみたいになってる……」
「嫌な想いをさせてすみません。私も見ていて嫌な想いをしたのでみなさんのが嫌な想いをしてますよね」
放送を観る限りプロデューサーの姿など見えないし(隣にいたのマネージャーではないのか?)、そもそもそういうことがあって、反論したいのであれば、どういう流れだったかをしっかり書くべきだと思うのだが、仮に意図とは違う編集がされていたとして、なんで「空気を読んでタメ口をきいていた」ことがセーフで「タメ語を話したあとに本人に謝ったら問題ない」と思っているのかがわからない。つまり「私は空気を読んでるし、あとでちゃんと謝ってるから別にタメ口きいてもかまわないでしょ?」という態度なのである。はたしてそうだろうか。
近しい関係性だったり、歳が近いならまだしも、基本的に森泉にしろ、一時の亀田兄弟にしろ、年下がベテランの俳優さん芸人さんにタメ口をきくのは見ていて決して気分の良いものではない(間違ってるとか、そんなこというのは器の小さいおっさんだというのは別にして)。
なんといってもあの浜田雅功が志村けんのことをドツいたあとに「あいつの態度はなんなんだ!」と業界のエラい人が言ってくるくらいだ*5。タレントとして復活してきたヒロミは良い仕事してると思う反面、やっぱり「あの態度」のせいであんまし好感がもてないと、バラエティが好きなぼくでさえ思っているのだから、ながら見するような一般人がどう感じているのかは想像に難くない。そこへいくとローラはホントに稀なのだが、彼女は言葉自体がキレイだったりで実は他のタメ口ハーフとは一線を画す存在なのである。
なので空気を読んでタメ口をきいていたとしても、それに観ている方が不快感を覚えるのならば空気など読んでも意味はないし、あとで本人に謝ったところで、それをスタジオにいたフジモンや浜ちゃんにフォローしてもらえなかったのはそれこそしょーもないヤツと思われてるからではないだろうか。もっというとダレノガレがそんなことをしてまでタメ口きいて何のメリットがあるのか————ないだろう、恐らく彼女は素でタメ口をきいているし、それが間違っていないと思っているはずである。
そう考えると、結局あのいいわけはなんだったのか?ということになってくる。「私は年下にタメ口をきかれたからキレたわけではありません、プロデューサーにタメ口を使ってるのを注意しただけです。なのでタメ口を使われてもキレるような人じゃありません。私はタメ口を使いますが、空気を読んで使ってます。使ったとしてもあとで謝ってるから問題ないんです。それに普段は敬語だし、番組でタメ口なのはキャラなんです!誤解しないで!嫌わないで!」とでも言いたいのだろうか、真相は藪の中ということになるのだろうが、いずれにせよ意図したものとは違う編集だったとしてもダレノガレ明美————というか、テレビでタメ口きいてるタレントに対する好感度など端から高いわけじゃないので安心してくれといいたいところだ。ぼくもそれが間違ってると糾弾するつもりは毛頭ない。
長々と書いたが何が言いたいかというとこういうことである。「ダレノガレ明美。空気読んでようが、あとで謝ってようが、好感度など端から高くない説」