2014年に観たテレビ番組のベスト&ワースト

何回か書いているが、2014年はテレビをよく観たので、それについてまとめてみようと思う。まくら的なものはさんざん2014年ふりかえりエントリで書いているのでこの辺で。

2014年爆笑ベスト

1.アメトーークの「USJ芸人」。ハリーポッター百味ビーンズを食べて味を当てるというくだりで司会の蛍原徹が口に入れた瞬間「(関西弁のイントネーションで)うんこ?」って言ったとこ。そのあとサバンナ高橋の「経験者の言い方やん!」というツッコミから、爆笑する新川優愛が抜かれる流れが完璧。不覚にも夜中に観てしまい、ひたすら布団のなかで悶絶して、涙を流した。


2.笑神様は突然に…大泉洋がゲストの回。北海道を巡るという企画で蕎麦屋に入り、ネギを使って食べる高遠そばを注文した塚地武雅が大泉に「ほら、ちゃんとすくって食べないとほらほら」って執拗に言われて「すくえないよ!こんな一本じゃ!」って返したとこ。ここは今年何回も巻き戻して観た。


3.躍るさんま御殿にAKB48市川美織が出演した際「フレッシュレモンになりたいのー」と自己紹介したら速攻で明石家さんまが「おー!なれなれー!」と返したとこ。ロンブー淳有吉弘行など様々な芸人の前でこれを披露しているが、ここまで完璧に笑いをかっさらったのは明石家さんまだけだった。多分あれが「正解」なんだろうと思う。取扱説明書を目撃した瞬間だった。


4.これは誰しもが今年のベストというだろうが、いいともグランドフィナーレにて内村光良が「オレはヒルナンデスじゃない!」といったとこ。というか、それも含めたあの奇跡の共演。もう二度と見れないだろうし、あれのきっかけを作った松本人志はやはりすごい。それに応えたとんねるずは言わずもがな。


5.年末のTVタックルにて、ビートたけし大竹まこと爆笑問題という毒舌を得意とする芸人が揃ったなかで出た、次の国民栄誉賞は誰か?という話題でのやりとり。


大竹まこと黒柳徹子さんはトットちゃんじゃない?……もうそろそろとったほうがいいんじゃ……」

一同「いやいや!そろそろって言い方は(笑)」

たけし「違う、わかってないんだよ。黒柳さんはそろそろじゃないんだよ。もう20年前に死んでるんだよ」


大竹まことを上回る毒舌をかぶせてくるとは思わず、笑ったと同時に怖かった。この人の才能は衰えることないのだろうか。


番組単体としては「めちゃイケ」の「解散総選挙SP」、「アメトーークSP」の「芸人体当たりシミュレーション」、いいともグランドフィナーレ、芸能人サバイバルの6時間スペシャル、「オモクリ監督」がよかった。あと「笑神様は突然に…」も当たり回が多かった。バラエティではないが、「名盤ドキュメント ヴィジターズ 佐野元春」もよくて何回も観た。あと「亀田音楽専門学校」のセカンドシーズンと「ニッポン戦後サブカルチャー史」もよかった。


ワースト

ヒカキンTVの「生まれてはじめて卵かけご飯食べてみた!」

2014年はユーチューバーとやらがもてはやされた年で、どれどれと3時間近くいろんな動画を見続けたのだが「今夜くらべてみました」にこれ系の人が出たとき、一瞬でスタジオの空気を微妙にさせ、キャスティングを担当した鈴木奈々フット後藤が「どう責任取ってくれんねん」と言ってたくらい、どれもこれもことごとくつまらない。こんなものがおもしろいと言われる時代になってしまったかと心の底から絶望した。ホントに笑えるのは大関れいかくらいのもんで、けみおもさっぱり理解不能だが、特にこの「生まれてはじめて卵かけご飯食べてみた!」はつまらないという意味では観たあと無になるというか、殺意すら抱かないレベルで賞賛に値する。動画は2013年12月29日のものだがレコード大賞のノミネート作品が一年前の11月以降に発売されたものからというのを知ったので入れた。


2014年ベストドラマ

『昼顔』
『Nのために』


朝ドラや恋愛モノなど観てないのでかなり偏っているが、片方は世間的にも話題になり、片方は視聴率こそ悪かったものの、観た人のほとんどをトリコにしたという意味でベストにしていいのではないかと。

『昼顔』は不倫がバレるか?バレないのか!?というサスペンスになっており、特に吉瀬美智子とその浮気相手と、吉瀬美智子の後をつけてた旦那がいるところに上戸彩が乗り込んでいくシーンはブライアン・デ・パルマ監督の『ミッドナイトクロス』を観ているような気分で、最高にハラハラした。最後の最後で観客に冷水ぶっかけるのも良い。

『Nのために』は役者の演技もキャスティングも完璧、映像表現も完璧、そして役者の演技を中心に組み立てるという演出も完璧。音楽もどれもこれも完璧。毎週金曜日が楽しみだった。しいていえば「N作戦に無理があるかなー」とか「なんであそこで鍵かけた」とか小西真奈美のしたことがよくわからないなどあるが、見終わったあとにみんなであーだこーだ言えるのもこの作品の強みで、すべてを明かさず伏線はきっちり回収するのも良い。

他に『ロング・グッドバイ』や『リーガル・ハイ』のスペシャルもかなりよかった。特に後者に関してはシリーズのなかでも屈指の出来だったんじゃないかと思っている。


ワースト

すべてがFになる

原作が素晴らしいと言われまくっていたが、そもそもぼく自身、やっぱり本格ミステリーに類するものがどうも苦手なようで、人を殺すのになんであんな手間のかかることを……と思ってしまって全然入っていけなかった。いや『金田一少年』とかもそうなんだけど、科学的なものがトリックに絡むとそういう風に思ってしまうらしい。呪いとかだと割り切って見れるのかもしれないけど。こないだ放送した「このミステリーがすごい」にしてもそうで、そこを「事故死」とか「自然死に見せかけようとしたが、結局殺人であることが明らかになりバレた」という風に理由付けした『古畑任三郎』の偉大さを再認識した。そもそも三谷幸喜は『ラヂオの時間』でそこに本来いなきゃいけない井上順がスケジュールの都合でいない状態でシーンを撮ることになったときもわざわざ足ぶつけて屈んでたっていう設定にしてたくらいで(ちゃんと西村雅彦が「足大丈夫?」っていうセリフをいう)、その辺は律儀な人である。


【おまけ】2014年気になったニュース

遠野なぎこ離婚。結婚発表の会見したとき、記者が「今度は大丈夫ですよね?」って聞いてて「なんて失礼なことを!」と憤慨したんだけど、そのあと速攻で離婚して「あ……う、うん……」ってなんとも言えない気持ちになったから。あとは握手会襲撃。


2014年どうでもいいニュース

ウエンツ瑛士の隣に西島秀俊が住んでいた

ではよいお年をー。