2014年に聴いた音楽でよかったヤツ

今年は例年に比べ映画を観ずに音楽をよく聴いた年であり、実際映画のベストテンよりもこっちのほうがすんなりいくんじゃないかと思いまとめてみました。とはいえすごく範囲が狭く、バンドサウンドをメインに自分の好みで選んでます。あとアルバムとシングル両方混ざってますがご了承ください。



ドラマチックアラスカ『ビヨンド・ザ・ベーリング

ビヨンド・ザ・ベーリング

ビヨンド・ザ・ベーリング

和製アークティック・モンキーズと言われているが、音自体は和メロを基調としたギターロックバンドである。もちろん批判も多いだろうし、音楽マニアのおっさんなんかは所詮ガキの聴く音楽だみたいな感じで相手にもされないだろうが、こういう衝動をスマートな形で打ち鳴らすバンドは絶対に支持しなければならない。何も音楽はテクニカルじゃなくてもいいのだ。ぶっちゃけ『東京ワンダー』というシングルはKANA-BOONの『ウォーリーヒーロー』とややかぶっていて残念な出来だが(別に流行りに乗って四つ打ちにする必然性などない)それ以外の曲はずばり衝動を打ち鳴らしている。音速ラインLost In Time、藍坊主、スピッツアジカンあたりが好きならおすすめ。とりあえず自分たちの音楽を信じて突き進め!



HAPPY『HELLO』

HELLO

HELLO

最近「ナンパ騒動」で叩かれていたが(詳しくは「HAPPY ナンパ」で検索)、衝撃のデビューアルバム。ビートルズの『ラバーソウル』があざやかに蘇った印象だが、それを自分たちの解釈でやってるような感じがするのが良い。特に1〜5曲目は完璧。モータウンから中期ビートルズサイケデリック、ディズニー、そして打ち込みまで自在に操る音楽性はyoutubeでありとあらゆる楽曲が聴けるようになったからなのかなぁと勝手に感慨深くなっている。



KANA-BOON『フルドライブ』、『シルエット』

フルドライブ

フルドライブ

シルエット

シルエット

ぶっちゃけこのバンドのドコが良いのかさっぱり理解出来なかったが、今年発売されたこの二曲で「なるほど」と。中毒性も高く、メロも練られてる印象があって『DOPPEL』から正当に進化したなというのが伺える。『シルエット』はスピッツの『けもの道』とややかぶっているが、まぁその辺はご愛嬌ということで。



ゲスの極み乙女。『魅力がすごいよ』

こいつらの音楽からしとどに溢れ出るいけすかなさは言わずもがなであるが、この『魅力がすごいよ』に関していうと驚くほどその魅力がつまった傑作であると断言したい。余計な寸劇がなくなって、メロも立ってきたから大衆向けになったと逆に批判する人もいるかもしれないが、一曲目からラストまで完璧すぎる。



在日ファンク『笑うな』

笑うな[初回盤 CD+DVD]

笑うな[初回盤 CD+DVD]

ファーストは実はそこまで刺さらず、JBをやるにしてはスッキリしすぎてないか?と思ったが、セカンドで完全にハマり、この『笑うな』もそれと同じくらいよかったので選んだ。ハマケンかっこよすぎだろ。これに嫉妬してる人多いと思うなー。



Weezer『Everything Will Be Alright In the End』

Everything Will Be Alright

Everything Will Be Alright

「ファースト、セカンドレベルとまではいかなくても、久々に『マラドロワ』レベルの傑作とはいえるウィーザーの新作。奇をてらわず、ウィーザーらしいストレートなパワーポップを10曲並べた直球アルバム」というid:diesixxさんのレビューに完全同意。『マラドロア』以来、帯に書いてある「傑作」という文字にダマされ続けたWeezerファンの方おまたせいたしました。真の傑作の登場です。



The Rentals『Lost In Alphaville』

ロスト・イン・アルファヴィル CD

ロスト・イン・アルファヴィル CD

そんなWeezerから脱退したマット・シャープのThe Rentalsの15年ぶりの新譜。タイトルの通りSFチックなコンセプトでシリアスになったきらいがあるが、それでもモーグの心地良い鳴り、コーラスワーク、泣きメロ、すべてにおいてレンタルズの世界を堪能。Twitterの公式アカウントのフォロワーが意外と少なく、リプを送ったらリツイートされたのも良い思い出。



Prince & 3RDEYEGIRL『PLECTRUMELECTRUM』

Plectrum Electrum

Plectrum Electrum

二枚同時リリースしたプリンスのロック寄りの方。いうほどそこまで良さが分からなかったプリンスだが、ゴリゴリのハードロック路線で素直にツェッペリンっぽい曲もあり、これは完全にハマった。といっても、もう一枚のR&B/ファンク路線もよかったんだけど。



Led ZeppelinLed Zeppelin III Companion Audio [Remaster 2014]』

何の表記が正しいのかよくわからないが、ツェッペリンリマスターの『III』のディスク2のヤツ。『II』もよかったけど、オルタナティブミックスってヤツがすごく合ってる気がして、リマスター盤の中でもこればっかり聴いてた。



V.A.『アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック』

ぶっちゃけ映画はそこまでだったんだけど、日本語版のサントラはよく聴いた。逆にここまで日本語の歌にして違和感ないからこそ聴けたのかもしれない。まぁこれは勝手な意見なんだけども。『レリゴー』よりも『雪だるまつくろう』の方が好きだったりする。



これ以外ではくるりの『Liberty&Gravity』、ZAZENのライブ盤、AKBの『ラブラドール・レトリバー』と『希望的リフレイン』、Sexy Zoneの『君にHITOMEBORE』がよかった。個人的に残念というか、まったく意味が分からないのは銀杏BOYZの二枚。峯田和伸のやりたいことがこうなのかと理解するにはまだぼくには早いようだ。