『カンフー・パンダ』はカンフー修行映画好きな人必見!


8時45分より、『カンフー・パンダ』鑑賞。カンフー修行映画大好きな人なら感涙必至の快作!

METAKさん曰く、

子供向けとバカにできない、最初から最後までぎっしり詰まった充実作。中国をみくびっていない制作姿勢がすばらしい。

と言う事だが、その言葉、一語一句に完全同意。付け加えるなら、

カンフー修行映画に憧れたアメリカ人がパンダで照れ隠ししつつ、正攻法で作り上げた娯楽作である。

そのタイトルとアメリカ製作という事で、どーせ、カンフー映画に愛が無い人が当てるために作ったんでしょ。という思い込みがあったが、これを逆手にとった構成が素晴しい。

つまり、製作陣も「最初からそういう目で見られてしまうのだから、それをそのまんま利用してしまおう」という感じで、カンフーとはほど遠い見た目と性格のキャラクターに設定。主人公はカンフーの達人達に憧れを持っているが、憧れだけで、ある意味でカンフーを冒涜してるようなキャラ。字幕版は上映してないが、これ、ジャック・ブラックが演じてるのがミソで、いかにもそういうのをバカにしてる感じが声から出てるんだろうなぁと、字幕版に興味が沸く。

ボンクラ以下のパンダが不思議な運命に導かれ、宿命の対決をするという話だが、間違ったヘンテコ描写はなく、あくまで『少林寺三十六房』や『蛇拳』『酔拳』を下敷きに、アニメでしか出来ないテイストを上手にブレンド

1番の見所はカンフー修行シーン。正直、泣いた。『キル・ビル』もそうだったが、アメリカでのカンフー映画のポジションにがっつし泣いた。ここまでカンフー修行映画の愛に包まれたアメリカ映画がかつてあっただろうか。

特に!『クレイジーモンキー笑拳』を愛する方!絶対に泣く!あのシーンを完璧にCGで再現していて、本気で燃える!

実写でやっても本家には勝てないわけで、動物でやってしまおうというアイデアも素晴しいが、カンフー修行映画を今、もう一度!という製作陣の熱い姿勢に本気で泣く!確かに今更カンフー修行映画が新作で見れるとも思わないし…

つーわけで『カンフー・パンダ』は子供の頃からのボンクラ魂に火を点ける事必至の娯楽作!観て損無し!