エクソシスト・ビギニング

エクソシスト ビギニング [DVD]

エクソシスト ビギニング [DVD]

エクソシスト・ビギニング』観賞。タイトルの通り『エクソシスト』エピソード1とも言うべき作品(サーガじゃねぇんだった!)もちろん『エクソシスト』は超がつくほどの名作で、これをつまらないという映画ファンは居ないんじゃないかと思う。ウイリアム・フリードキンの演出は力強く、音楽も秀逸、重厚な人間ドラマとリアリズム、ホラー映画が苦手な私でもその魅力は充分すぎるほど伝わった。

さて『ビギニング』の方だが、そんな名作を汚すとはなにごとだ!とかなりいろんなサイトでこてんぱんにされてる。かなり期待しないで観たのだが…

そんなに悪くないよ!

いやぁビックリした。もちろん全体的には傑作印を押せないけども、映像の作り方はリアルだった。血とか、人体の損傷とか、ウジ虫とかハエとか、すごくリアル。砂埃にまみれてて、人間も汗かいてて、部屋の作りから、美術、衣装まで、かなりこだわってる。生理的に嫌な映像を作る事に徹底してて、その絵を観るだけでおもしろかった。それだけでなく子供がハイエナに喰い殺されたり、頭をぶち抜かれるなどの、残酷描写もしっかりと見せ、好感がかなり持てる。しかも42インチのプラズマと5.1サラウンドで迫力満点。ビデオで観てたら不満だったかもしれないけど、この音と大画面にしてやられた感はあるな。『エクソシスト』とは別物な感じで観たから、これはこれでまぁオススメ出来る。っていうか、あの名作と比べるなんて!出来るかい!!