ヴァーホーヴェンの『透明人間』
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2008/07/16
- メディア: DVD
- この商品を含むブログ (7件) を見る
特に『インビジブル』はすさまじい。天才な男が主人公なんだけど、主人公が非常に人間的に嫌なヤツで、基本的に感情移入出来ない。その嫌なヤツがそのまま映画の悪役になっていくという展開がありそうでなかった。
さらに透明人間の話にしては珍しく、透明になる薬は出来てるけど、それを戻す事が出来ないというのが物語の始まり。動物で戻す事に成功したセバスチャン率いる科学者チームが今度は人体実験に挑む。この実験を政府に奪われる前に無許可でやってしまうわけだ。リーダーであるセバスチャン自らが実験台になる。人体を透明にする事に成功したが、動物と生体組織が違う人間を戻す事は難しい。政府に無許可でやってるため、セバスチャンは実験室に閉じ込められ、毎日いろんな実験を試され、頭がおかしくなっていく。気分転換に外に出た彼だが、それで味をしめたのか、彼はこの能力を自分だけのモノにしようと考える…
後半は透明人間じゃなくて無敵の男になっていき、ツッコミどころも多々あるが、娯楽映画としてあの展開はアリだし、実際、映画館で観た時の興奮は未だに忘れられない。
この映画、今観てもやっぱりすごいわ。特にCG!ケビンベーコンの演技に最大限の敬意を払って作ってある。透明なのだから、役者が出る必要ないんだけど、ケビンベーコンが自ら演じてるだけあって、存在がハッキリ感じられる。
いやぁ改めて観て感動した。やっぱりおもしろい映画だったわ。あういぇ。