諸悪の根源は私

そう言えばエリカ様が不機嫌な舞台挨拶をしたというニュースが流れ、それがけっこうテレビで波紋をよんでました、私は亀田興毅の態度は大嫌いだし、ムカつくけど、この沢尻エリカのヤツはいいですよ〜。

だってウケるじゃん(笑)妹とも言ってたもん、あそこまでいくとマジでウケるなって。

だいたい10代の頃から、かわいいかわいいってちやほやされてよ、自分が映画に出る事でとんでもない金が動いて、ありとあらゆる女の子から、ああなりたいって言われれば、普通の人間とは違う態度になるよね。

沢尻エリカは女優って言うのは演じるのが仕事であって、映画の事について宣伝するのはどうでもいいって思ってるんじゃないのかな。映画の事について、的を得た質問なんて、誰もしてないんだと思うよ、熱愛の事とかしか聞かないマスコミが悪いんだよ。なんか同じ質問もしてたみたいだしな。だから、ゴマキの弟もそうだけど、ああいう態度は普通の人間の態度なんだよ、逆に他の女優やタレントが屈強な精神の持ち主なの。でも、まぁ、それを出さないのがプロフェッショナルだよね。そこが批判されるのはよくわかる。サービス業もそうでしょ、機嫌悪くて客に態度悪くしたらすぐクレームくるもん。たくさんのお客さんが入ってて、沢尻エリカに会いたい人たちもたくさんいたわけで、お金払って観にくる人が居なくなったら女優業なんて成り立たない、沢尻エリカはそういう根本的な部分を見失ってたんだよな、まぁ若いからの一言ですまされる問題じゃないんだろうが、周りの大人達も含め、諸悪の根源はいろんなところにあるんだよ。それにしても、このバッシングのされ方はトシちゃん以来か?と言っても、今は知らない人も多いか、いや、このブログを読んでる人ならほとんど知ってるのかも(笑)

今回かなり批判されてるみたいだけど、オレは沢尻エリカの笑顔を観たもん。んで、あの笑顔が沢尻エリカの素顔だとオレは信じたい。小さい顔から繰り出される笑顔。。。かわいかったなぁ。。。

さて、そんなこんなで『クローズド・ノート』話題になってますねぇ。

ただね、なんか、沢尻エリカの態度に便乗して、映画の事をあーだこーだ言ってるヤツがいるんだが、

そいつらの目ん玉をくり抜いてやりたいと思うのはオレだけだろうか

映画の評価と沢尻エリカの態度はまったく関係無い。なんか井筒のおっさんが『つまらなかったら金返してくれて構わん』とかの時もそうだったし、『大日本人』の時もそうなのだが、どうも、こういう騒ぎに惑わされて映画そのものの感想がバラ付くのは大嫌いだね。

オレはその監督が覚醒剤をやってて逮捕されたとしても映画がおもしろければそれでいいよ。それだったらビートルズもクラプトンも陽水もディランも、もっと叩かれてるでしょうに。なんで、そういう当たり前の事が出来ないバカが多いんだろうなぁ、きっとそういうヤツはすぐに周りのヤツらの言う事をホイホイ聞いて、それ通りに実行するんだろうなぁ、まず、自分の中で1回消化しないとだめでしょ、そっから答えとか導かないと。

てなわけで10時に『クローズド・ノート』鑑賞。

なんかニュースを読んだら、

「舞台挨拶の事件を知らずに初日鑑賞してしまった、、、もし、あの舞台挨拶を知っていたら100%行かなかった」

「昨今の報道で観たくないという人が増えているようですが、私も行かなきゃよかったな」

「映画化は楽しみにしていました。でも、みなさんと同じようにあの舞台挨拶を見て見に行く気が完全に失せました」

「裏切られた気持ち!!絶対・・・もう応援したくないです。ファンだったのが恥ずかしい!!もう顔も見たくない!!!」

「かなり泣きました」

「結構楽しめた」

「いい映画なので、沢尻エリカの舞台挨拶の態度が悪かったから見ないのはもったいない」

「エリカ様、言うだけはやるじゃん!!(中略)ボロ泣きしてた、自分。。。」

「かなり泣きました。周りで見ていた人たちも、思い思いの場面で泣いていました。切ない恋」

「予想以上の映画だった。しっとりとした印象。行定監督は必ず水準以上のものを作り上げるからがっかりしなくてすむ」

「エリカが『普通の映画』と批評した映画。いやいやどうて、結構楽しめました」

「こんな糞アマの関わっている映画は見たくないです。僕が言うのもアレなんですけど映画を舐めすぎだと思います」

などなど、様々な意見が書き込まれてる。まぁ普段ろくな映画も観てない大バカ野郎がこのニュースの興味だけで観たんだろうがな。

とりあえず観ましたが…なかなかの良作ですよ。

あのね、やっぱり行定勲は水準以上の物を作ってくる。まぁ難しい作品ではあったと思うんですよ、まず『クローズド・ノート』はラブストーリーではないよねラブストーリーにしては主人公に感情移入しにくい。なんつっても沢尻エリカの役。どんな女の子かさっぱりわからない。主人公の一人称で進む物語なのにもかかわらず、全部ノートの中身に集中してるの。

なんで教師を目指してるのか?とか、サエコとの関係とか、まったく描かれない、過去にどんな恋愛をしたとか、そういう人物像が1ミリも出て来ない。恋の発端部分も一目惚れに近い感じで、全然分からんから、応援する気にならないんだよね。逆に竹内結子のキャラの方がかなり描き込まれていて、そっちを応援したくなる。

つまり、この映画は観客にもノートの中身に集中して欲しかったって事なんだよ。主人公は簡単に言うと、この映画を観てる観客と一緒なん、しいて言うと普通の女の子なんだよね。だから、その描写を刈り込んである分、物語とか構成、プロットはよく出来てたと思う。セリフ回しはかなり嘘くさかったが、まぁそれも映画という事で許そう。これクドカンがやってたら、もっと現代寄りになってダメだったろうなぁ、ちょっと古くさいというか、時代背景が見えない感じがジャストフィットだったんだと思うぜ。

ラブストーリーではない。じゃあこの物語は一体なんなのか?これは偶然部屋にあったノートを読んで、そのノートのおかげで成長する女の子の話なのよ。

その部分にスポットを当てて作ってあるから、人物描写以外はかなりしっかりしてる。『世界の中心で愛をさけぶ』の時は回想と現在を混ぜ込んだのに無理があったが、今回はその反省からか、見事にその構成を活かし、物語を紡いでいってるのに感心した。編集も大変だっただろうなぁ。

ぶっちゃけ、予告編がけっこうなネタバレだし、回想がほとんどをしめてるから、ストーリーがかなり読めてしまう。かなり読めてしまうのだが、それでも最後は泣いたよね(笑)

話題になってる沢尻エリカだが、めちゃくちゃ女優を感じた。ホントにスクリーンに良く映える顔だよ。オーラとか雰囲気とか、さすがだった。監督もかなり惚れ込んで撮ってる感じがあるなぁ。竹内結子も見事だったよ、っていうか、あの役は竹内結子を想定して書いてたとしか思えない。永作博美伊勢谷友介もかなりよかった。伊勢谷友介ってもう短髪にしないのかな、ロンゲ絶対に似合わないし。キャストはみんないい仕事してたよ、子供達もすごくよかったし、

あと良かったのは映像。さすが行定勲というべき映像は温かみがあって、奇を衒わずに映画ならではの表現を見せる。ロケハンが完璧で、映画に出てくる様な街並は一切無いんだよね、ホントに近所って感じなんだけど、それをクレーンで優雅に撮るから、すげぇ映画っぽいというか、映画を見てるんだという気になる。長回しまでいかないけど、ワンテイクが長くて、そのテンポが映画全体のテンポになってるんだよね。

『GO』はすごく若々しいというか、スピード感があったじゃない?キャストも含め、それに比べると、同じ様にキャストは若いんだけど、こっちの方は物語を紡ぐ事に演出のすべてを傾けてるから、映像も演技もすべてが落ち着いてる。確かに破綻してる部分もあるし、かなりのご都合主義でストーリーは進むけど、その一方でプロフェッショナルな映画でもあるよね、後半なんて偶然すぎるだろ!って感じにはなるけど、それも映画って事で。

あと感動したところはね、恋愛は寂しいって部分。そういうセリフがあったんだけど、恋愛すると、楽しい反面、辛い事の方が多かったり、寂しかったりするじゃん。そういう部分があってよかったな。恋愛自体はすごく段階を踏んで描かれてるよね、うん、女の子なんかはすごく感動する部分じゃないかしら。

なんか今度公開される『恋空』ってヤツも予告編でなんとなく映画の中身分かる感じだけど、あれとは違うんだよね、同じ辛さでも、こっちは共感出来る。まだ『恋空』観てないけど。

とりあえず観て損はないと思う。ただ、見方にもよるな。『クローズド・ノート』はとりあえずラブストーリーじゃない。それだけ押さえてれば大丈夫だと思われる。