燃えよ!ピンポン

12時に急いでイオン南に向かう。ワーナーマイカルにて『カンフーくん』鑑賞。明らかに子供向けの作品で、もちろん子供にも分かりやすいバカバカしいギャグや、友情、ゆとり教育などの批判も含まれてる。正直、子供用に寄りすぎているのが鼻につくものの、この手の映画でカンフーをメインにしたのは初めてではないだろうか?

アクションの撮り方こそ間違ってるが、振り付け自体は主演の子供の魅力を最大限に活かしていて、好感が持てる。何よりもパイ・メイとか『少林寺三十六房』とか『酔拳』『マスター・オブ・リアル・カンフー/大地無限』などのオマージュ、パロディがあって、香港映画ファンならばニヤリな作品になっていた。矢口真理の使い方から、ラーメン屋を営んでる泉ピン子などのギャグも笑ったし、後半は無茶苦茶を通り越して、どうでもよくなっていったが、まぁお子様ランチと考えれば問題ない。だからと言って別にオススメはしないけども(笑)

14時に終わって、吉相でラーメンを喰らう。久しぶりに喰らったのだが、やっぱり和風が効いてない、昔ながらの中華そば風背油こってりらーめんはいい。燕三条が発祥の地だが、和風が効いてる+よりは中華そば風の方が私好みだ。もちろんだるまやらーめんの方が好きだけどね、あれもちょこっとだけ和風寄りだし、

14時50分より『燃えよ!ピンポン』鑑賞…

これはすごい!どのカンフー映画よりもブルース・リー魂が注入されてる!卓球版『燃えよドラゴン』にして、卓球版カンフー修行映画だよ!

邦題は『燃えよ!ピンポン』っていうんだけど、これ原題が『Balls of Fury』って言って、『ドラゴン怒りの鉄拳』の英語タイトル『Fist of Fury』のもじり。でも、内容は『燃えよドラゴン』を卓球に置き換えただけのパロディ映画で、『ドラゴン怒りの鉄拳』よりも『燃えよドラゴン』の方が近い。だからこの邦題は久々のヒットだ。でも『燃えよピンポン』って、同じタイトルの日本映画があったんだよね、ちょっと覚えてるもん。観てないけど。

燃えよ!ピンポン』はブルース・リーだけでなく、初期のジャッキー映画に燃えた者なら感動もひとしお。ちゃんと卓球を修行するというシーンもあるし、『燃えよドラゴン』のまんまのシーンもある。

ストーリーはフェンという男が銃の密売などに関わっていて、毎年孤島で卓球大会を開いてる。んで、それに選手として潜入してくれと頼まれる話で『燃えよドラゴン』と一緒(笑)

燃えよドラゴン』のようにニセオリエンタルな宴のシーンもあり、怪鳥音でスマッシュを決めるシーンもあり、ちゃんと選手の個室に女の子を連れて来るシーンもあり(しかもここは完全なパロディで笑わせる)地下に行くと怪しい商売をしてるというのも一緒だし、ボートで行くのも全部一緒。『ドラゴン怒りの鉄拳』のような復讐劇でもあるし、とにかくブルース・リーファンは必見だ!

全く情報を入れずに観に行ったのだけれど、なんとマギー・Qクリストファー・ウォーケン、さらにロバート・パトリック、ジェイソン・スコット・リーなども出演してて驚いた。しかもマギー・Qはボンクラデブ男の主人公とキスまでする!カンフーもあるけど。

これ制作費が25億なんだけど、それって『クローバーフィールド』と一緒なんだよね(笑)

とにかく『燃えよドラゴン』を穴が空くまで観たファンは観るしかないぜ!あういぇ。