Amazonでアメコミを調べる。ザック・スナイダーの監督作『300』は原作のコミック(というか、グラフィック・ノベルなんだけど)に限りなく忠実で、さらにそこから監督のセンスも混ぜ込んだ強烈な傑作だった。マンガの1コマが1ページにわたって、でかでかと表現されているので、それが1カットの決め絵として、最高のインパクトをもっている。『シン・シティ』もおもしろかったが、さらにもっともっと進化させたのが『300』だと思う。なので、3月28日に公開される『ウォッチメン』も原作を知ってると尚更感動するんだろうと思って、買おうと思ったのだが、なんと日本版はとっくに廃刊になってて、さらに『ダークナイト』関連の『バットマン:キリングジョーク』も廃刊!『ダークナイト・リターンズ』も日本語版は無い!!なんて事だ!!やっぱりアメコミって日本では人気ないのか!!どちくしょー!!前に『ゴーストワールド』の原作を借りたりして、ずっと興味がある分野だったんですけどね。『シン・シティ』の原作もおもしろいらしいし、んで、調べて行ったら、、、、『Vフォー・ヴェンデッタ』の原作があって、なか見検索をしたらおもしろそうだったので即買い。
実は、私は今まで人に「これはホントに傑作だから観た方がいい!」って言われて憤慨した映画が3本あって、それが『SAW』と『パイレーツ・オブ・カリビアン』と『Vフォー・ヴェンデッタ』だった。だが、その怒りっていうのは、「いくらなんでも手放しで絶賛し過ぎだろ!まだまだこれよりもおもしろい映画はいくらでもあるわ!」っていう憤りであって、実は映画自体をそこまで嫌悪してるわけではない。特に『Vフォー・ヴェンデッタ』は酷評されてるみたいだが、個人的には好きな部類の映画で、冒頭の裁判所爆破はVが「どうだ!美しいだろ!」というが、爆破シーンや世界が崩壊していく映像を好む私は、ホントに美しいと思った。いや、、、ちょっと待て、そのシーンと司祭が変態くらいしか覚えてないぞ!あとナタリー・ポートマンの坊主くらいか。あと、ナタリー・ポートマンの拷問シーンもあった。あ、結構覚えてるじゃんか!それこそ、ザック・スナイダーに任せれば、ちょーかっこよすぎるキメ絵に説明的なナレーションを付けて、退屈なシーンを退屈にさせなかったかもしれない。
映画はちょっと長いし、もっともっと剣術のシーンもかっこ良く演出出来たはずだが、基本的に、『マトリックス』とか『ファイトクラブ』とか、体制に立ち向かう映画は大好物なもんで、つーか、脚本はウォシャウスキー兄弟だし(笑)まぁ、その辺も加味しての評価というのもある。だから映画がそこそこだったぶん、それよりも原作が遥かにいいというAmazonのレビューに乗せられて、思わず買ってしまったのだが、とにかく早く読みたい。早く届け。っていうか、それよりもアラン・ムーアの『ウォッチメン』どうしよう。。。辞書片手に読むしか無いのか。。。うーん。おそらく映画にあわせて、また刊行されると思うが、高いし売れないんだろうなぁ。マンガにそんなに金出せないというのが普通の人の感覚だろうが、とにかく有名どころくらいはもっともっと翻訳して、もっともっと刊行してほしいと思うのであった。あういぇ。
V フォー・ヴェンデッタ (SHOPRO WORLD COMICS)
- 作者: アラン・ムーア,デヴィッド・ロイド
- 出版社/メーカー: 小学館プロダクション
- 発売日: 2006/04/21
- メディア: コミック
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- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
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