ジェネラル・ルージュの凱旋


11日昼
13時より『ジェネラル・ルージュの凱旋』鑑賞。前作同様、役者の演技を中心にしたプロットの転がしとサスペンスで物語を引っ張り、後半に現在の医療問題を絡める当たりはさすがだが、その手腕が前作よりも数倍パワーアップしており、各キャラクターの配慮が見事。特にモノクロ撮影を伏線にして、締めのパートカラーに持って行く当たりは『踊る大捜査戦』で見せた、だっせー黒澤オマージュの遥か上を行く。あ、『踊る大捜査戦』で思い出したけど、『ジェネラル・ルージュ』ではクライマックスに『踊る大捜査戦』と似たようなシークエンスを持って来ているが、『踊る大捜査線』がスローモーションで感動させようと必至なのに対し、『ジェネラル・ルージュ』は、それをまったくしてないのも偉い。

もちろんありえないステレオタイプの演出(重要な会議にクラシックを口ずさみながら入ってくるとか、これみよがしのイヤミのタイミングなど)も目立つし、この役柄ホントに必要だったか?ってのも居たし、さらに言えば、まるまる要らないシークエンス(田口がグチ外来で働いてるという説明は絶対に一切要らなかった)もあったりしたが、前作でもっとも要らなかったソフトボールのくだりを有効活用して、物語にひと山持たせた事も偉い。偉過ぎる。

原作を読んでないので、なんとも言えないのだけれど、間違いなく前作を越える作品。堺雅人がホントにホントにかっこいい役柄で、「かっこ良過ぎるだろ!」と言いたくなったが、彼の中でも完璧なハマり役だったんじゃないだろうか。そのかっこ良過ぎるという以外では「なにくそっ!」っていう不満は無い。『愛のむきだし』とか新潟ではやってねぇけど、一応、今公開されてる映画の中だったらダントツにおすすめ。

11日夜
友人の家にて、メキシコカップ開催。ジャパンカップと銘打った、日本酒を飲み続ける大会を開いたという同僚からインスパイアされて、テキーラを飲み続ける大会を開催したが、最終的にタコスを食いながら、コロナビールを飲み、そして、テキーラでぶっつぶれるという風にシフトした。テキーラテキーラショットガンという水曜どうでしょうでは“トンクッ!”という名でおなじみだが、それで飲み続けた。テキーラはキツいので、飲みやすくするために冷やしたのだが、その冷やした炭酸とテキーラのせいで、泡が出ず、勢いがでなかった。次は泡が出るように仕込みますので、またやりましょうね。