(秘)女郎責め地獄

(秘)女郎責め地獄 [DVD]

(秘)女郎責め地獄 [DVD]

12日朝
赤道のビデオ1に行く。この間行った時にかなり品揃えがよかったので会員になりました。赤道のビデオ1は一階がDVDレンタル、古泉さんと行った時は気づかなかったが、鈴木則文の『エロ将軍と二十一人の愛妾』のDVDがあったり、中川信夫の『地獄』とか、レンタルでお目にかかれないモノがたくさんあった。田中登の『丑三つの村』はまだレンタル中だった。なんでだよ!

二階がVHSとアダルトとなっていて、特に二階のビデオのコーナーがよかった。今までツタヤとか他のビデオ1で探してもなかったタルコフスキーの『アンドレイ・ルブリョフ』とか、メルヴィルの『いぬ』、ベルイマンの『野いちご』、ゴダールの『ヌーヴェル・ヴァーグ(アラン・ドロンが出てるヤツ)』など、絶対にレンタルしようと思ってたヤツを続々発見。それでもやっぱりゴダールの『勝手に逃げろ/人生』と『ウィークエンド』、ブレッソンの『抵抗(レジスタンス)』は見つける事が出来ない。

ホントにこの三本はずっと見たいと思ってるので、誰か新潟のレンタル屋で見つけたら教えてください。VHSでもなんでもいいんで、お願いします。

この日は田中登の『(秘)女郎責め地獄』とペキンパーの『ジュニア・ボナー』をレンタル。前者は有名なヤツだと思ってたら、すいません、勘違いしてました。同監督の『(秘)色情めす市場』が聞いた事あるタイトルでした。

12日昼
『(秘)女郎責め地獄』鑑賞。田中登作品は初めて観たんだけど、、、素晴らしい!

まず、映画が始まると石畳が映し出され、そこに映画のタイトルが書いてあり、そのまま長回しで、石畳を写しながら移動すると、スタッフとキャストのクレジットが書いてある。最後に監督の名前が映し出されたあと、カメラはクレーンで城下町の門を飛び越え、エスタブリッシングショットになるという懲りよう。これはレオーネオマージュだろうが、このすさまじいオープニングで分かるように、映画全体の撮影の凝り方が尋常じゃない。

破れた傘からカメラを覗かせてみたり、ラス・メイヤーばりの短いカット割りを使いキャラクターのイメージを膨らませたり、ありとあらゆる手法を使い、自分の欲しい絵の限界に挑戦。

それだけでなく、ロマンポルノ独特の演出。生きた鯉に乳首を吸わせてみたり、大根をあそこに突っ込ませてみたり、しまいにゃ、切断した指を自分の身体に這わせてオナニーしてみたり、やりたい放題(笑)

でも、実はストーリーは骨太で、失ってから初めて気づく恋愛の事が中心となる。一番驚いたのは、生身の人間を愛せず人形だけに魅力を感じるというキャラ。これは人形がアニメやAV、ゲームキャラに変わっただけで、現代にも通じるもんだ。

にっかつロマンポルノには傑作、名作が多いけど、さすがの一作だった。なんとか『(秘)色情めす市場』も探したいと思う、あういぇ。