好きなジブリの映画は?

ミクシィを観ると、好きなジブリ映画ランキングなるものがニュースに出てた。

クチコミポータルサイト「SHOOTI(シューティ)」では、ネット上のクチコミを分析して順位付けを行った「SHOOTIクチコミランキング」で、「好きなジブリ映画」のランキングを発表した。

1位になった「天空の城ラピュタ」は、スウィフトの「ガリバー旅行記」をモチーフに、宮崎駿がオリジナル原案で描いた物語。2位は宮崎駿原作のマンガを映画化した「風の谷のナウシカ」。3位は修行に出た魔女の少女が成長していく姿を描いた「魔女の宅急便」。

以下4位「紅の豚」、5位「となりのトトロ」、6位「千と千尋の神隠し」、7位「もののけ姫」、8位「ゲド戦記」、9位「ハウルの動く城」となっている。

ランキングはネット上でアンケートを行ったほか、「SHOOTI」内の検索ワード数、ブログでの評判を加味して作成されている。

一体誰がどうやって決めたのかよくわからんのだが(そもそもクチコミランキングというのが分からん)ジブリのランキングなのにもかかわらずなぜ『火垂るの墓』が入ってないんだろう火垂るの墓』ってジブリじゃないのか?だとすると、『ゲド戦記』よりも『火垂るの墓』の方が人気無いのか?私は『ゲド戦記』観てませんし、ぶっちゃけそこまでいい評判すら聞かないので、観る気も起きないんですが、『火垂るの墓』よりも人気があるんですね、いやぁビックリです。さすがクチコミだ!

まぁ『ラピュタ』が1位なのは納得です。前にもジブリの記事書きましたけど、私は『魔女宅』と『もののけ』と『耳すま』が死ぬほど嫌いなうえに、さらに名作と言われてる『ナウシカ』ですら、そこまで買ってないという、とんでもないカス野郎なので(世間的にはKYなんだろうなぁ)何故それらが入ってるのか不思議でならないんですが、まぁその中でも一番嫌いな『耳をすませば』はランク圏外なのでよしとしよう。こういう話をすると決まって「なんで?」といわれるんですが、それはオレが言いたい(笑)

『魔女宅』は結構好きだったんですけど、だんだん嫌いになっていきました。なんか、これを見て人生って素敵でしょ的な感じが鼻に付き始めまして。出会う人も全部いい人でね、挫折って言ってもまったく対した事ない。まぁそれくらいの方が子供にはちょうどいいんですが、人生なんてそこまで上手く行ったらおもしろくねぇし。もちろん、最初と最後のユーミンはとにかくナイス選曲。

もののけ』は『ナウシカ』をそこまで買ってない人が好きになるわけない(笑)構想16年だかなんだか言ってましたけど、そりゃそうですよ、やってる事『ナウシカ』なんだもん。

耳すま』は吐き気を催すくらい嫌い。これ見て「純愛っていいわー」って言う人には夢見せておきましょう。本当の恋愛や青春はこんなもんじゃねぇぞ!もっと辛くて、もっと切ないぞ!吐くぞ!

ルパン三世/カリオストロの城』はジブリからDVDが出てるのに、ランク圏外ってことは、ジブリじゃないだろうという意味で入ってないんだよね?もしそれを分かっててランクに入ってないんだったら、マジで、このランキングに投票したヤツら全員ブッ生き返してやる!誰がどう観ても最高傑作だろうが!

てなわけで、16時くらいからホッピーを飲み、『ルパン三世/カリオストロの城』鑑賞。久しぶりに観るなぁ、何気に手元にあると観ないね、まぁ『カリオストロの城』は一家に1枚クラスの大名作だからな。

カリオストロの城』の感想とかでよく聞くのは、これはルパンじゃないっていうヤツね。こういうクソ感想は本当に無視して結構です。自分が本当のルパンを知ってるだけのどうでもいい衒学で、国民的な映画に対してNOと言いたい思想なだけですよ、オアシスの『モーニンググローリー』がダメって言うヤツと一緒。確かにオレはTVシリーズのルパンを全部観てるわけではないし(そう言えば最近再放送しないなぁ)原作も読んじゃいないが、オレは言いたい。ルパンじゃないからなんなの?映画ってのはおもしろければなんでもいいんだよ。なんでもありだし、実際公開された当時はヒットしなかったけど、今ではルパンの映画の中でも最高傑作の位置付けじゃんか。これをルパンじゃないって否定するって事は、『ロング・グッドバイ』を「マーロウじゃない」とか、『ゾンビ』を「単なるキワモノホラー」とか言ってるようなもんだ。

確かにルパンは素敵なおじさまになってるし、銭形は職務を全うしてないし、不二子ちゃんは全然活躍しないけども、『カリオストロの城』ってすげぇおもしれぇじゃん!むしろ世界レベルであんなおもしろい映画ないじゃん!これに匹敵する娯楽映画なんて『インディ・ジョーンズ・魔宮の伝説』とか『スター・ウォーズ』シリーズとか、『七人の侍』とか『大脱走』とか『リオ・ブラボー』とか『ダイ・ハード』とかそれくらいだろ?

久しぶりに観たんだが、アニメそのものの技術はやっぱり古い。古いけども、おもしろさそのものはまったく色褪せてない。CGでアニメに不可能は無くなったけども、『カリオストロの城』を越えてるアニメって実はないんだよね。宮崎駿自身も『カリオストロの城』を越えてない。『ラピュタ』も『豚』も『千尋』も確かに素晴しい映画なんだけど、『カリオストロの城』に比べると長いし、スピード感とか、かっこよさとかがやっぱり違うんだな。処女作がその監督のすべてを表すという意見があって、『ブラッドシンプル』とか『イレイザーヘッド』とか、『鉄男』とか『勝手にしやがれ』とかあるけど、それは『カリオストロの城』にも当てはまるね。

冒頭のカーチェイスからホテル襲撃、カリオストロ潜入と息もつかせぬ展開で見る者をぐいぐい引き付ける。いやぁ、ホントに何度見ても最高だ。おもしろすぎる。これでっかいテレビでもう1回みよーっと。