中身ではなく、その仕様に価値のあるDVD。

東京に行った時に大変お世話になっており、ブロガーとしても尊敬している博覧強記のみかん星人さんがすごくおもしろい記事を書かれていたので、それに触発されてというか、パクってぼくもネタにさせていただく事にした。

http://mikanseijin.moe-nifty.com/logbook/2009/06/post.html

『中身ではなく、その仕様に価値のあるDVD。』これはおもしろい。何故ならば、ぼくはDVDの特典が大好物だからだ。セルDVDにしか収録されてないモノも多数ある事から、レンタル屋さんにも置いてあるDVDでも買ってしまう事がよくある。逆に言えば、特典が充実していないとあまり買う気にならないのだ。だからペキンパーの『わらの犬』はビデオで持ってるけど、DVDはモノラルで特典も付いてないので、買い替えるという事はしていない。

ぼくはまだホームシアターが高級品だった頃から、DVDを買い続けた男なので、今までにショックな事もたくさん経験した。必死で3800円で買ったキューブリック作品はモノラルから5.1になり、しかも全作品の価格が大暴落。だが、昔に買ったから誇れる事もあって、ぼくの持ってる『現金に体を張れ』と『博士の異常な愛情』はMGMとコロンビア制作にも関わらず、パッケージがワーナーの物と統一されている仕様だ。後、『シャイニング』はちゃんと2時間20分のヤツだもんね!えっへん!!まぁ、それでもロメロの『ゾンビ』は廉価版になるわ、ジョンウー作品はリマスターされるわ、ゴダールも安くなるわ、他の映画も特典満載で安くなったりするわ、散々な目にあってきた。

何よりも一番ショックだったのは『燃えよドラゴン』と『ワイルド・バンチ』が片面二層仕様になり格安になった事だ。昔のDVDはLDのようにひっくり返して特典を観たり、映画の続きを観たりしたんだぞ!!知らないだろ!!

しかも『燃えドラ』も『ワイルド・バンチ』も両方3800円で買ったんだもんね!!ふん!!

と、恨みつらみをここでぶちまけてもしょうがないので、稼いだ金をほぼDVDにつぎ込んでいたぼくが選ぶ、仕様が素晴らしいDVDをいくつかチョイスしてみる事にした。


その1『太陽を盗んだ男』アルティメットプレミアムエディション

太陽を盗んだ男 ULTIMATE PREMIUM EDITION [DVD]

太陽を盗んだ男 ULTIMATE PREMIUM EDITION [DVD]

初回限定版なのか、よく分からないがぼくが所有しているヤツは特典に関係者の証言やら、樋口真嗣永瀬正敏の対談など入って、非常に充実している。確か6000円くらいで買った気がするが、ぶっちゃけ、本編よりも特典を観てる気がする。友人に貸して、返してもらったらブックレットが紛失していたという思い出あり(後に見つかる)


その2『ガルシアの首』コレクターズエディション

リマスターだけじゃなく、音声は5.1になり、ペキンパーの専門家による全てのシーンの音声解説もあり、TV放送した時の吹替版まで収録。さらに復刻したパンフレットとサントラまでセットになっているお買い得感満載のDVD。これも6000円以上したと思ったが、即買いした。


その3『ワイルド・パーティー』2枚組特別編

海外版が出てるのは知ってたんだけど、それの日本語仕様が発売された事に驚いて、通常盤持ってたけど、買い直した。音声解説になんとあのロジャーエバート。メイキングドキュメンタリーも充実していて何度も観た。映画自体は人生のベスト10に余裕で入るくらい好きでホントに何度も何度も観ている。多分、また仕様が変わったら、買い直すんだと思う。

その4『ブレードランナー』5枚組アルティメットコレクターズエディション

通常版、完全版、最終版、ファイナルカット版、ワークプリント版に加え、さらに尋常じゃない量のメイキングドキュメンタリーとファイナルカット版のメイキング。もちろん音声はドルビーサラウンドから5.1にパワーアップ。みかん星人さんも言ってましたが、なんつっても目玉はやっぱりワークプリント版が収録された事でしょう。ちなみにぼくはワークプリント版が一番好きだったりする。

その5『吸血鬼ゴケミドロ

吸血鬼ゴケミドロ [DVD]

吸血鬼ゴケミドロ [DVD]

みうらじゅん樋口真嗣の音声解説。これに尽きる。マジで爆笑する。

他にも、『片腕ドラゴン』とか『グラインドハウス』とか『スカーフェイス』の2枚組とか、思い入れがあるのもたくさんあるけど、やっぱりこの5枚になるかなぁと。あういぇ。