魅惑のアクションスター、ジーン・ケリー


レディ・ウェポンZERO』を教えてくれた人に勧められた『ヴァーチャル・シャドー』という映画を観たのだが、これがまたすさまじかったので、いずれ記事にしようと思う。

さらに『ミラクル・カンフー阿修羅』も観たりして、こちらも感想を書いてないのだが(というか、どうやって書けば…)、こうやって立て続けにカンフー映画を観ると、またジャッキーが観たくなるので、ここ数日はジャッキーを観てたのだった。あと文学フリマで買ったBootlegジャッキー・チェンとロイドの文章があって、それにも触発されたのである。そしたら『雨に唄えば』が観たくなったので、観た。

ぼくはジャッキー映画を観ると、何故かジーン・ケリーが観たくなってしまい、ついついDVDをデッキに入れてしまうのだが、あ、そう言えば、こないだDVDをまとめて売った時に『雨に唄えば』も売ってしまったなぁということに気づいて、レンタルして来たのであった。ついでに『踊る大紐育』も借りて来た。ニューヨーク!ニュヨーク!

ぼくの中で、ジーン・ケリーはアクションスターだ。もっと言えば『雨に唄えば』も『踊る大紐育』もアクション映画、もといカンフー映画のように楽しんでしまう。子供の頃にジャッキー映画から入ったぼくとしては、ジーン・ケリーが超絶なタップを踊る様を観て、「おおっ!ジャッキーみたいなリズミカルなアクションをジャッキーよりも早く映画の中でやってる人がいる!」と単純に思ってしまった。ちなみにサイレント映画を代表するスター、バスター・キートンもそう。「おおっ!『プロジェクトA II』のラストに出て来た壁が倒れて来るスタントをジャッキーよりも早くやってる人がいる!」である。なので、必ずジャッキーを好きな人にはジーン・ケリーバスター・キートンをすすめるようにしている。

ミュージカルと聞いて連想するのは歌と大人数による踊りだろうが、ぼくが『雨に唄えば』を観て思ったのは、先ほども書いたように「カンフー映画みたいじゃん!」ということだった。Moses Supposesというシークエンスでは2人だけで、タップを踊り狂うわけだが、このシーンなんかは、ベニー・ユキーデやウォン・インシックとの激闘を彷彿とさせるし、Good mornigの3人のダンスは『サイクロンZ』や『スパルタンX』で見せた3人の掛け合いを思い出してしまう。そもそも、カンフー映画ミュージカル映画は構造がとても似てると思うのだが、さすがに言い過ぎだろうか。

最近ミュージカル映画が好きだと公言している女の子が周りにいるんだけど、ぼくとしては、若い人たちにもジーン・ケリーの映画を観て欲しいし、もし、ミュージカル映画に妙な偏見を持ってる人は是非『雨に唄えば』や『踊る大紐育』を観て欲しい。映画の内容もさる事ながら、カンフー映画のようなリズミカルなアクションシーンがてんこ盛りなので、男が観ても燃えるのである。あういぇ。

あ、そう言えば、こないだ、東京に行った時、いとこの家でマイケル・ジャクソンのDVDを観た。初めてムーンウォークを披露したビリー・ジーンのヤツと、95年のMTVアワードのヤツ。めちゃくちゃ感動したのだけれど、その時もジーン・ケリーみたいだ!と思ってしまったのでした。

終劇。

雨に唄えば 50周年記念版 [DVD]

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踊る大紐育 [DVD]

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