プレスリーやカンフー映画やコミックが好きな事を誇れ!

トゥルー・ロマンス』鑑賞。私の大好きな映画だ。

トゥルー・ロマンス [DVD]

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巷では『電車男』が流行り、そのおかげでオタクの地位も少しはまともになったが、あの話は、気の弱いオタクが酔っぱらいに注意するというところからありえなくて、私がもしその場に居合わせたら『もしここでぼくが注意したらあの女の子とどんな恋愛が出来るかなぁ』って妄想する。あの話はモテないオタクが好きな女の子を振り向かせるために、彼女に寄って行く話だ。それが私には出来なくて、オレみたいな人種ってっていうのは女の子に自分の趣味を押し付けて、女の子には合わせないものだったりもする。

トゥルー・ロマンス』は現実味がないからリアルじゃないけど、オタクにとっては夢の様な映画である。クラレンスは彼女もいなくて、マニアックな話で女の子を引かせる典型的なオタク。頭の中はマンガとプレスリーカンフー映画の事だけ。クラレンスは誕生日を迎え、バーで女の子を誘うが、その口実が『ソニー千葉カンフー映画を観に行かないか?』である。「3本立てだぞ!」と熱っぽく話すクラレンス。当然女の子は去って行く。これは当たり前の事なのかもしれない。

結局、1人で千葉真一の映画を観に行く事になったクラレンス。すると、自分が座ってる席の後ろで飛び切りセクシーな女の子がクラレンスにポップコーンをぶちまける。ごめんなさいと謝る女の子に優しくせっするクラレンス。その女の子はクラレンスの隣に座り『これはどういうストーリーなの?』と聞いてくる。ドギマギしながらも映画の説明をするクラレンス。映画が終わって、クラレンスは彼女に聞く。『女がカンフー映画の3本立て?』と、クラレンスはカンフー映画が好きな女の子というだけで、彼女に好感を持ったようだ。2人はファミレスに行き、クラレンスはエルビスの話をまくしたて、その後、自分の勤め先であるコミックショップに連れて行く。まったくマンガに興味ない彼女にベラベラと話を続けるクラレンス。『これが最初のスパイダー・マンだ、絵もストーリーも最高なんだぜ』クラレンスは彼女と一夜を共にするが、実は彼女はそのコミックショップのボスに頼まれたコールガールだった。毎年誕生日には映画館に行ってるクラレンスのために用意した誕生日プレゼントだったのだ。『怒った?』と聞く彼女だが、クラレンスの答えはこうだ。

『別に、オレがキミみたいな娘なんかにモテるはずないもんな』

ここで大逆転が起こり、彼女はクラレンスにこう言う。『たった一晩でバカだと思われるかもしれないけど、コールガールで…でもあんたが好き』という彼女。

ここまで書いたが、これが映画の始まりなのだ。なんと夢のある始まりだろうか。『電車男』がなんぼものもんじゃい!男ならこれだ!『トゥルー・ロマンス』をみんかい!