ゆきゆきて、神軍

親父と『イージー・ライダー』の話をする。私『イージー・ライダー』がすごく好きなんですよね。サントラも買ったし、ああいう映画はすごく憧れる。親父はこれリアルタイムで観てて、好きな映画の1本なんですよ。バイク乗りだったから、映画館に観に行ったらしいですけどね、『イージー・ライダー』は映像もすごくかっこいい。私が観たのは多分中1くらいだったと思うけど、ドラッグをやってトリップするシーンが衝撃的でね、編集もぐちゃぐちゃでレンズフレアまでやってるけど、それがすげぇかっこいいんだよ。んで、そんな話をしたら、どうしてもDVDが欲しくなって、やっぱりコジマに買いに行ってしまいました。

そこで、特価品のカゴの中からこれを発見した!

ゆきゆきて、神軍 [DVD]

ゆきゆきて、神軍 [DVD]

ゆきゆきて、神軍

1500円だったけど買っちゃったよ!これ観たかったんだよなぁ!ビデオレンタルもあるんだけど、DVDで観たかったんだよ、こういう天皇なんてくそくらえみたいな人最高に好きだからさ、噂にはいろいろ聞いてて、奥崎謙三っていう名前もね、聞いた事あったしさ、いやぁ観るのが楽しみだなぁ。

いよいよ、ゆきゆきて、神軍』鑑賞。すいません、この映画を人生のベスト作の1本にしてもいいですか?無茶苦茶感動したがな!奥崎謙三はオレにとってヒーローだよ!かっこよすぎだ!こうなりたいとは思わないけど、

ゆきゆきて、神軍』は終戦18日後に起きた射殺事件を解明しようと、戦後38年経ったある日に、奥崎謙三という人が当時の上官を訪ね歩くドキュメンタリー。どこまで本当なのかわからんが、ドキュメンタリーという形で1本の娯楽映画のようなおもしろさがある。

字幕でどういう状況なのかを説明し、どんどん明かされて行く戦争時の惨さ。真実が何か?を問うと共に、奥崎謙三の怒りが全編を多い、映画は異様なエネルギーに満ちている。

もう衝撃だよ、私なんかは『戦争を知らない子供たち』だからさ、『聞け、わだつみの声』とか『ビルマの竪琴』とかでしか戦争の事分からないわけ、『聞け、わだつみ〜』でも出てけたけど、いやぁ本当にあったんだねぇ、あの事…すげぇショック。聞いてて泣きそうになったよ、だからジョージハリスンは豚の唄を歌って『豚がベーコンを食べる』って言ったのか、○○を豚と呼ぶのは万国共通らしい。そういう発言とかもショックだったし、遺族も耐えられなかっただろうなぁ…

戦争に勝つのではなく、いかにして生き延びるかというのが真実。これDVDで買ってよかった。多分これから何回も観るよ。オレにとってのストレス発散ムービーだよ。特にかつての上官に殴りかかっていく奥崎氏がかっこよすぎる!ちょー元気出たし、勇気をもらった。

その後『イージー・ライダー』のサントラを聴きながら、奥崎氏の事を調べる。すごい…こんな人がいたなんて…この人の本も読みたいなぁ、奥崎さんは『タクシー・ドライバー』を地で行く人だよ。だから映画のラストがああなんだよ。

もう法律で裁く事が出来ないなら、オレが裁くという思想、時として暴力は必要であるという思想、戦争で人を殺すのは英雄だけど、戦争が終わったら犯罪者であるというのもいい。

ゆきゆきて、神軍』はオレのバイブルだ!

その後、『イージー・ライダー』を5.1の爆音で見る。これはすごい!今までビデオでしか見てなかったけど、やっぱりこれは5.1で見るべきだ!オープニングのかっこよさが10倍増す!んで、ビール飲みながら見た方が楽しめると思ったんで、明日にでも酔っぱらいながら見まーす。あういぇ。